バンッ(雄二がドアを開けた音)
雄「おい清国寺!!てめぇふざけんじゃねぇぞ!!」
僕が清国寺さんにテストの点数を見せていると、急に息を切らしながら雄二が部屋に入ってきた。
ここの実験室に行くためには、外側に取り付けてある階段を上らないといけないから、ダッシュで来ると結構暑い。
灯歌さんが勢い良く入ってくる雄二をみて一瞬、驚いた顔をした。
試召戦争が終わるのが意外に早かったらしい。
茂「まあまあ、少し落ち着けって」
灯「遅かったな、まあ良いサンプルはとれたけど」
相変わらず清国寺さんは動じないな・・・・・・。
雄「戦争長引かせてたのはそのせいかよ!?」
あんなにヒント出してたのに今気付いたの??早く気付こうよ!?!?
灯「他にもある」
え?他にもあるの?僕聞いてないよ!?
雄「翔子絡みか?」
?どうして霧島さんが出てくるんだろう?
灯「ああ、よく分かったな」
明「え?何?話が読めないんだけど」
茂「霧島は雄二のことが好きなんだ」
明「…………え?」
今なんて、……?
灯「霧島は坂本の事がすきだ」
明「言い直さなくてもわかr「「「「「ええ~~~!!!」」」」」……だれ?」
急に、ドアの向こう側から大きな声が聞こえた。
皆の視線が一気にドアの向こうに集まる。
?「あ、すみません……」
灯「怒らないから、入って来い」
花「すみません、坂本君が慌てて出て行ったから、どうしたんだろうと様子を見に来てしまいました……。」
「「「花音ちゃん??」」」
雄「ちゃんと、誰も来てないか確認しながら来たんだが……」
花「知ってます!!だからバレないように予測して来ました!!」
確かに、それなら雄二にはバレないけど・・・。
此処までこれないんじゃ?
灯「成る程な」
茂「今の説明で分かったのか!?」
雄「どういうことだよ!!」
灯「方向」
方向?
明「ああ、成る程」
「「分かったのか?」」
どうやら2人とも分からなかったらしい。
明「この実験室は、職員室の上にあるよね?」
雄「?ああ」
明「学園長室は3階。じゃあ、旧校舎は?」
茂「体育館の隣だろ?その前にこの実験棟があるんだから」
ちなみに、僕たちがいる所は実験棟となっている。
学園長室や職員室があるのにそう呼ばれているのは謎だけど。
明「新校舎は?」
茂「旧校舎の隣だな」
明「これを図で表すと・・・・」
実験棟
体育館 旧校舎 新校舎
実験棟が現在地だ。
雄「!!成る程」
茂「花音は体育館を通り過ぎたのを見て、Fクラスの窓から何処に行くのか確認したんだな?」
雄「ここに来れるルートは外付けの階段だし、Fクラスの窓からでも俺が上ってくるのが確認できるってわけか」
花「はい!!」
灯「で、何しに此処に来た?」
花「え?だから坂本君が此処に来た理由を知るために」
灯「違うな。どうして此処に坂本が来ようとしたのかなんて、わざわざ隠れなくても本人に聞けば分かってただろ?」
花「……流石は清国寺さんです。実は、隠れていたのは私だけじゃないんです」
明「他に誰かいるの?」
花「はい、もう大丈夫だと思います!!」
そして、ゆっくりとドアが開かれた。
雄「なっ……」
雄二が唖然とする。
そこに立っていたのは
雄「・・・・・・しょ、翔子?」
今年、学年主席を取った、霧島翔子さんだった。