バカと天才と大暴走   作:風香

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明久の兄

 

 

 

 

茂と雄二・僕ら3人は机や椅子を片付けて実験室を後にする。

 

神黒寺さんが霧島さんと話していたから鍵は掛けない。

 

片付けるものはそんなにないから、女性陣達は先に教室に戻るように言ってあるから今は3人だ。

 

 

さっきまでタイミングを見計らっていたのかな?小声で雄二が僕に話しかけてきた。

 

 

雄「そういや、本当にあの作戦で良いのか?」

 

 

明「うん。細かい事は後で考えればいいしね。あの作戦は敵が多勢の時にとる戦法の基本だし」

 

 

敵が多勢なら細い通路に

 

1対1なら不意打ちを

 

味方の方が多いなら、囲い込む

 

戦闘の基本だ

 

雄「だが、3日で戦力がつくか?」

 

 

そこら辺は神黒寺さんが考えてくれているよ、と言おうとしたら

 

音もなく神黒寺さんが現れた。

 

灯「そこら辺は、大丈夫だ」

 

 

雄「ヌアッ、神黒寺!!いつからそこにいたんだ」

 

 

灯「霧島にBクラスに模擬試召戦争をするように頼んだから。」

 

 

雄二の驚いたリアクションは無視して神黒寺さんは解決策を明かした。

 

 

雄「成る程、時間稼ぎというわけか」

 

 

灯「Aクラスはまだ、召喚獣の扱いに慣れてないからな。Fクラスが打倒Aクラスを目標にしているのは2クラスを相手にしている時点で明白だ。模擬試召戦争を仕掛けても問題はない」

 

 

茂「どこでその情報を仕入れたかって聞かれたらまずくないか?」

 

 

明「霧島さんが雄二の弁当を届けに行ったときに聞いたって言えばいいよ」

 

 

雄「確かにそれなら大丈夫か」

 

 

勉強会を月曜日にしても霧島さんの申し込みを受け入れた時点でBクラスはFクラスに戦争を申し込む事はできないもんね。

 

それに、Bクラスの集中力を減らすことも可能だし。

 

第一霧島さんは自分の将来が懸かっているんだ、断るはずがない

 

 

明「それに、これなら・・・・・・っ、!!誰か来た」

 

 

ム「・・・・・・俺だ。」

 

 

明「何だ、ムッツリーニか・・・・・・。」

 

 

雄「隠密行動が得意なムッツリーニの気配がよく分かったな!」

 

 

明「生憎、雄二みたいに図太い神経してないから」

 

 

雄二「何だと?ヤンノカコラァ!!」

 

 

明「さっき、気配すら消してない神黒寺さんに驚いたのは誰かな?」

 

 

さっき驚いたばかりだったから、雄二の分が悪いけど、いつもならこの言い争いは負けていただろうな~

 

 

 

 

茂「まあまあ、ケンカはこの位にして、早く教室戻ろうぜ!」

 

 

ム「・・・・・・その事何だが、教室に明久のお兄さんが来ている。」

 

 

明「レオ兄が!?・・・・なんで?」

 

 

灯「私が呼んだ。まさかこんなに早く来るとはな」

 

 

雄「さっき聞きそびれたけど、明久のお兄さんってどんな人なんだ?」

 

 

明「一言で説明するのは難しいけど、敢えて言うなら異常織な人だよ」

 

 

雄「異常織?」

 

 

ム「・・・・・・明久の言うとおり。早く戻ったほうがいい」

 

 

雄「それだと説明になっていないんだが・・・・。」

 

 

明「まあ、百聞は一見にしかずって言うじゃん?」

 

 

茂「見てからのお楽しみってやつだな!」

 

 

歩いていたらFクラスの前に来た。

 

ガラッ(僕が教室の扉をあける音)

 

 

レ「我が親愛なる弟よ!よく来てくれたな☆あいしピシャッ(僕が教室の扉を閉める音)」

 

 

明「アハハッ、教室間違えちゃったみたい♪」

 

 

 

我が親愛なる弟よって、ソンナヒトが僕の兄さんなんてアリエナイ・・・・・・。

 

 

 

 

ム「・・・・・・現実をみろ明久」

 

 

 

ガラッ(僕が教室の扉をあける音)

 

 

 

レ「どうしたんだい?久しぶりの再会で照れてしまったのかい?」

 

 

明「照れてないし人前でこの話方止めてって明菜と何度もいっているじゃないか!!」

 

    

 

       (((告白並みの挨拶は止めなくていいんだ)))

 

 

 

レ「明菜達も来るように頼んだから、もう少しで来ると思うよ!僕は実験室にいるから、HLが終わったらだれか呼んでくれないかい?」

 

 

明「分かったから、電話で呼べばいいんだね?」

 

 

レ「おやおや、久しぶりの再会なのにつれないね~明久が実験室に来てくれればいいしゃないか!」

 

 

明「・・・・携帯壊したの?」

 

 

レ「スマホならここにあるよ。弟との久しぶりのスキンシップに現代の機器を使うのはどうかと思ってね~」

 

 

明「使おうよ!そこは使おうよ!現代なんだから現代の機器を使うのは当たり前でしょ!!」

 

 

レ「久しぶりの再会だからといってはしゃぎすぎだぞ☆」

 

 

明「ああもう分かったから!!後で呼びに来るから!!先生がもうすぐ来るから、早く出て行って!!」

 

 

レ「明久っ」

 

 

ギュッ(レオ兄が僕に抱きつく音)

 

カハッ(抱きしめる力が強すぎて、肺から空気が抜ける音)

 

カアァァ(助けを求めようとして、周りを見た瞬間皆がいることに気がついて僕の顔が赤くなる音)

 

 

明「レ、・・・くるし、い。は、なして」

 

 

レ「あ、ああゴメンよ。僕としたことが力加減を間違ってしまったようだ・・・・。大丈夫、次は失敗しないさ☆」

 

 

明「恥ずかしいから二度としないで!!」

 

 

っていうかクラスの皆がさっきから取り残されているんだけど!!

 

 

レ「照れるな明久っ☆兄弟のスキンシップだ。引き止めてくれている所悪いが、もうすぐ先生が来るからな!ではこれで」

 

そうして、一礼して教室から出ていく。

 

・・・・・・・・・今からでも、兄さんに教えて貰うの辞めようかな?

 

まあ、今からじゃ遅いか。

 

ガラッ(先生が扉をあける音)

 

 

福原「何をしているのですか、吉井君。ちゃんと席について下さい」

 

 

あ、先生の名前福原だ。今思い出した。

 

 

 

福「今、何か失礼なこと考えていなかったてすか?」

 

 

何のこと?という風に首を傾げる。意外と勘が鋭いな、この先生。

 

 

土日は凄く疲れる1日になりそうだ。

 

 

『なあ、吉井のお兄さんって、……すごかったな』

 

『ああ、まさか弟がいない間に弟の写真配って回るとはな』

 

 

……僕は何も聞かなかった。

 

 

 

 

 

 

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