虹の守護者   作:クレルム

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第2話 嫌だ

はぁ~、今日何度目の溜息を吐きながら、授業を聞いていた。

そこまで、レベルの高い勉強じゃないので軽く聞き流しながら、だけどな。

そういえば俺の席って窓側で空がよく見える。

あ! 思い出した!! 任務の事、なんかスッキリしたな~。

でも、次期ボスとして相応しい大空か調べて来いって……。

自分で調べろよ! と言いたくなってしまう。

まあ、俺が虹の守護者だから、調べろって言ってるのかもな~。

それにしても、眠い……。

先生は無駄話を始めた。

ヤバイ本格的に眠さがピークだ。

早く授業終われ。

 

「もう時間か、今回はここまでだ!」

 

やっと終わったぁ~。

眠い、眠すぎる!!

俺は心の中でそう叫びながら、机にヘタ~としていた。

そしたら、前席の……誰だっけ?

ああ、河岸だ、そいつが話しかけてきた。

 

「あ、あの、天原さん……」

 

「ん? 何?」

 

いつもより声が低いがするが俺は断じて気にしない。

 

「放課後、屋上に来てください……」

 

「ん、あ、分かった」

 

俺は一瞬何が何だか分からなくなったが、ちゃんと答えられたらしい。

放課後か~、そういえば今何時間目?

まあ、いつか分かるだろう。

この時の俺の軽い考えはダメだったのかもしれない。

 

* * *

 

時は過ぎ、もう放課後……。

そういえば、屋上につながる階段って何処だ?

あ、ヤベエ、どうしよう……。

そうだ、クラスの奴に聞こう! 

あの少年でいいや。

 

「なあ、屋上に行ける階段って何処か知ってる?」

 

「屋上へ? 教室出てすぐの階段を上がると屋上に行けるよ」

 

「サンキュー」

 

俺はお礼を言った瞬間に教室を出て、走って階段を上って屋上に到着。

 

「はぁ、はぁ……間に合ったか?」

 

「ちょっと遅かったね」

 

ニコニコしながら俺を見るのは河岸だった。

教室とキャラ違わねぇか?

 

「そうか、すまない」

 

一応謝っておく。

遅れたのは事実だからな。

 

「へぇ~結構素直に謝るんだね」

 

なんだ、この上からモノを言う態度は……。

怒るな、人間こんな事では怒ってはいけない。

自分に言い聞かせながらも腹が立ってきてしょうがない。

 

「……で、用件は?」

 

今日の中で一番低い声で聞いた。

それにもかかわらず、まだニコニコスマイルをしながら俺を見る……。

河岸は、何となく嫌な感じがした。

 

「天原さんって回りくどいの嫌いそうだからな」

 

「だったら?」

 

「じゃあ、さっそく言うね……私がボンゴレ十代目の河岸 愛華」

 

「……それで、俺に何をしろと?」

 

「私の守護者の中にね虹の守護者がいなくてね……天原さんにやって貰いたいんだけど」

 

「嫌だ、他を当たれ」

 

俺は虹の守護者だが、こいつの守護者だけにはなりたくない。

なぜか、ダメ気がする。

 

「そうか……じゃあ、沢田君みたいに落ちてもらいたいけど、貴方しかいないんだよね虹の守護者」

 

「……沢田って誰? まあ、いいや何があろうとも俺はお前の守護者にはならない」

 

俺は一言言い残して屋上を後にした。

河岸の表情に気づかないまま……。

ん? 落ちてもらいたいけど? ってことは沢田という奴が元ボス……。

そいつに会ってみるか~、でも、どうやって?

まあ、思いつく方法で探してみるか~。

 

* * *

 

イライラを募らせながら俺は帰る準備をするために、階段を下りていたら階段の踊場でカツアゲの場面を目撃してしまった。

今日、俺ついてねぇ~。

そんなこと思いながら、カツアゲ中の男子生徒を睨みつけた。

そしたらカツアゲされてる男子生徒の方が怖がっている。

俺、キミに何もしてないよ……。

 

「なんだ、オイ!!」

 

なんだコイツ、俺が睨んだことにそんなにイラついてるのかよ。

 

「・・・・・・うっせな~、俺が何かしたか?」

 

河岸の怒りをコイツに当てて良いのか?

低く怒りに満ちている声で男子生徒に言った。

 

「ムカつくんだよ!! お前みたいに俺に逆らう奴がいるのがな!!」

 

理不尽にも程があるだろ……。

まあいいや、コイツで俺の怒りを鎮めよう。

うん、そうしよう。

ニヤリと怪しげな笑みを浮かべる俺は、カツアゲをしていた男子生徒を見た。

お前が悪いんだからな。

 

「俺は、今すごく機嫌が悪いんだああ!!」

 

そういって蹴りを食らわせる。

 

「ゲフゥ!!」

 

男子生徒が床に丸くなってるのを見て、ざまぁ~という目で見る。

はぁ、少しはスッキリしたかな?

 

「ふん、これからカツアゲなんてやめろよ」

 

俺は聞こえてるか分からないが一応注意をする。

そしたら、カツアゲされていた男子生徒がお礼言って。

 

「あ、あの、天原さんありがとう……」

 

「……誰?」

 

「あ、ゴメン、同じクラスの沢田綱吉って言うんだ」

 

「沢田? すまない……あ!!」

 

「!?」

 

俺の声にビックリしている沢田を見て、コイツ大丈夫かと思ってしまった。

 

「お、お前がボンゴレ元次期ボス?」

 

「……! なんで天原さんが知ってるの!?」

 

困惑の表情に満ちている、沢田に説明したいがここではな~。

 

「その話は……ここではしにくいよな?」

 

「え、あ、うん」

 

「どうする、俺の家って言ってもまだ綺麗になってないし……」

 

う~ん、公園とか? 他の人に見られるのも嫌だな……。

 

「オ、オレの家はダメかな?」

 

「いいのか?」

 

恐る恐る聞いてみる。

 

「いいよ、オレの家でよければ」

 

「じゃあ、お邪魔します」

 

ホントにいいのか!? まあ、本人がいいって言ってるしな。

お邪魔するか。

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