虹の守護者   作:クレルム

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第4話 バトルマニアと遭遇

……道に迷ったのか!?

いや、そんな筈はない、断言できる。

まさか、あの道を左だったか?

いや、それはない……。

 

はい、俺、天原夕沙は現在進行形の迷子だと思われます。

悩んでもしょうがない。

歩いてたら、着く、必ずに!!

根拠もないことを思いながら、俺はまた歩き出した。

ああ~、イライラする……自分の方向音痴さに、イライラが止まらない。

 

「ねぇ、そこのキミ……」

 

「ん?」

 

黒髪で黒い瞳の少年に声をかけられた。

誰? それより学ラン?

俺の知り合いに、学ラン少年いたっけ?

 

「キミが天原夕沙?」

 

「……そうだが、用はなんだ」

 

出来るだけ、殺気を出さないように聞き返す……。

なんだよコイツ、なんで俺の名前を知ってるんだ?

 

「キミがね……」

 

「用がないなら、俺は帰る」

 

「ねぇ、なんでキミ髪が水色なわけ? それと目の色もだよ」

 

コイツなんだよ、俺は話しかけられてからずっとコイツを睨んでいるが、動じない……。

確かにそうですね、女子に睨まれて怖がる奴なんていないですよね、そうでした。

軽く投げ出し気味だが、道に迷ったイライラは消えない。

 

「……答える義務はない」

 

「……キミ、ここの秩序知ってるかい?」

 

「知らない、最近引っ越してきたばっかりだぜ、知っていたら怖い」

 

俺はコイツを嘲笑うかのように言う。

そしたら、流石に切れました。

トンファーで殴られそうになりました。

 

「キミ……ここで咬み殺す」

 

「オレに勝てるとでも?」

 

さっきの挑発に続いて、また挑発をしてみた。

どういう風になるかな?

 

「……」

 

「無視!? って危ねーな!!」

 

結果……攻撃が強くなり、逃げられなくなる。

どうすんだよ!! 俺!!

 

「キミがよそ見したから悪い」

 

なんだよ、確かに俺が悪いけどな!

一応、俺女だぞ。手加減できないのかよ……。

学ラン君の攻撃を俺は一応よけながら、逃げる方法を考えていた。

なんで、戦わないって?

武器……家に置いてきちゃった(笑い)

いやいや、笑ってる暇ないって!! 俺は馬鹿かぁ!!

マジでどうします? ここでわざと喰らったら痛いしな。

 

「なんでキミ反撃してこないの?」

 

「武器が家にあるから……」

 

「……」

 

俺は少し目を逸らしながら呟くが、学ラン君はそういう答えが来るとは思っていなかったのだろうか、軽くフリーズしている。

くそ恥かしい!! 絶対に顔も赤い。

武器無いから戦えないとか、失態だ!

そしたら、学ラン君は俺を見て少し笑った。

 

「笑うな……」

 

少し、涙目になってるだろうな……。

睨んでも意味がないが、睨むのも忘れない。

う~、絶対にコイツを切ってやる。

 

 

「ねぇ、キミ武器があったら僕より強い?」

 

「ほえ? なんでそんなこと聞くんだ?」

 

突然の質問に、変な声が出てしまった。

もうコイツいや……。

 

「もし、僕より強いなら……戦って咬み殺す」

 

コイツとは関わりたくない。

嘘でもついて誤魔化そう。

 

「ハイ、ヨワイデス」

 

「なんで片仮名なの? ってことは……武道には自信があるんだね」

 

ば、バレタだと……!

嘘だ、そういえば俺嘘つくの苦手だった……。

もういやだぁ!!

 

「キミ、面白いね……なんで草食動物を助けようとしてるわけ?」

 

「草食動物とは誰の事だ?」

 

「……沢田綱吉」

 

「そうか、でも沢田綱吉は絶対に強くなる、俺は断言できる」

 

「怒らないの? 自分の気に入った相手を『草食動物』呼ばわりされて」

 

「そんなに、だって変わりないもん」

 

アレ? コイツ自分の事を肉食動物と例えて話してるよね。

スルーしてよかったのかな?

多分、大丈夫だよな……。

 

「どういうこと?」

 

「キミが言う『草食動物』は弱いって意味だとしても、草食動物だから弱い訳ではないし、そんなので怒たってしょうがない……でも、ワザと仲間の中を悪くさせたり、傷つけるは許さない」

 

「……キミ、気に入った」

 

「は?」

 

「今ここで、僕がキミを咬み殺す、他の奴に殺されるのは許せないからね」

 

「……なんでこうなるんだ!!」

 

俺の声が夕焼けの中に溶け込んだ。

バトルマニアと一緒にいたくない。

そのまま俺は、学ラン君から回れ右してダッシュで走った。

家の場所は、なぜかわかった。

なるほど、天龍が教えてくれてるぽいな。

ありがとう、天龍! 俺はお前のおかげで生きられるよ!!

 

「ねぇ、キミ待ちなよ」

 

「嫌だ、それじゃーな! もう会うことないと思うが」

 

俺はそのまま走った。

学ラン君の一言をスルーして。

 

「僕、キミと同じ学校だけどね」




天龍とは……夕沙の武器。
ハッキリ言うとチート。
天龍という意思があり、実体化も可能、そして虹の守護者になるものに代々伝わっている武器。
いつもは夕沙のペンダントになっている。
たまに夕沙が、ボケるのでそれを助けたりする。

天龍は妖刀である。
なのでいろいろ昔の事を知っている。
Ⅰ世のことなども知っていたりする。

使う人によって武器の形が変わる。
例)夕沙→両刃 リボーン→銃
使う人が一番使いやすい姿(武器)になる。

特殊能力もあるらしい。
例)治癒能力 幻覚


一番厄介なのは、天龍が「自分の主」と決めた奴にしか使えない。
例え主じゃなく、使うと天龍の逆鱗を触ることになる。
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