はぁ~、やっと家に着いた。
どんな感じの家って? 普通のマンションだよ。
色んな小説の主人公は高級マンションとかに住んでるかもしれないが、俺は普通のマンションだ。
上司の人達は、高級マンションにしようとしていたが、高級だと反対に居心地が悪いから普通のマンションにしてもらった。
エレベーターに乗って最上階を押す。
ここのマンションの一番値段が高い部屋だ……なんでそんなとこにするかな~。
でも、文句は言っていられない。
部屋を準備してくれただけ有難いと思おう。
* * *
エレベーターが目的の階に着いたらしい。
ここの階は玄関が一個しかない。
そう、この階には俺しか住んでない。
ある意味気持ち悪い……。
はぁ~、俺の上司って何? そんなに部下が大切なのか。
そこまでしなくてもいいと思うんだが……。
そう心の中で呟きながら、ドアを開ける。
「ただいま~」
《お帰り、ずいぶん大変な目に合っていたな》
出迎えてくれた、天龍……。
実体化してたのか。
まあ、この階には誰もいないから、見られないけど。
もし、見られたら……コイツはどうなるんだろうな。
……どんな姿か分からないって。
龍だよ、あの~アレ……千と〇尋の神隠しに出てくる龍に似てる感じを小ささくした奴。
大抵の人には伝わるだろう!
「気づいてた?」
《当たり前だ……》
飽きれなくてもいいだろ、天龍。
俺だって、だいぶと頑張ったんだからな!
「今日のご飯は?」
《……寿司》
「す、寿司!? 天龍、マジで作ったのか!?」
《……作ってない。出前を頼んだ》
「だよな……」
出前って、いつ頼んだんだよ。
コイツの行動に突っ込んでいたら、辛くなるのでやめておく。
《……十代目はどうだった?》
「自称とボス落ちがいいる」
《そうか……どっちがお前の好みだ?》
「こ、好み!!? 変なこと聞くなよ!」
天龍が変なこと聞くから声が裏返った。
うぅ~、恥かしい……。
《で、どっちだ?》
「ボス落ちの方が俺はいいと思った……自称の方はなんか嫌な感じしかしなかった」
《そうか……》
「明日、一緒に学校に行ってみてみるか?」
《そうだな……前から学校というものには興味はあったから行く》
「分かった」
インターホンが部屋に響く。
「うに?」
《出前が届いたな》
「そうか……」
俺は玄関に向かって歩き始めた。
寿司屋さん大変だっただろうな……。
「はい」
「こんばんわ、ご注文のものです」
「有難うございます」
「それでは」
俺は寿司を受け取って、ドアを閉めた。
この寿司結構高いんじゃ……。
気にすることはないか。
「じゃあ、食べるか」
《……その為に頼んだ》
「分かってるよ、俺もボケてないからな」
2人で、いや龍と人間でご飯を食べていると……。
《……来たぞ》
「来た? 確かにな」
《何の用だ、家光……》
「やっぱりバレてたか~」
のんきな声が聞こえたと思ったら、普通に登場してきた。
沢田 家光……。
どっから湧き出てきやがった。
ん? 不法侵入じゃないかコレ?
「で、なんか用があるのか?」
「嗚呼……ボンゴレの十代目の事だ」
十代目の事か、まあ河岸のことを言うんだろうな。
俺は半分疑いながら聞いていた。
「それで?」
《さっさと言え》
「河岸愛華をボスには出来ない。ツナ、いや沢田綱吉をボスにしたい」
「俺はそのつもりだったが」
《相変わらずは決断早いな》
「決断はってなんだよ、まあそれは置いといて……家光、それ以外は?」
「それなら話が早い、守護者を元に戻してほしい」
「元にってどういうことだ?」
元ってことは記憶をか? それともその人自身をか?
《……監禁でもされているのか?》
「オレにもよく分からない、だが助けてやってくれ……!! オレは手出しができない」
「手出しができないって、どういう事だ!?」
「オレは……今こんな状態だ」
家光が俺を触ろうとしたら、すり抜けた……。
まさか!!
「お前……幻術なのか?」
「ああ、ある幻術使い……いや、隠さなくてもいいか十代目ボスの霧の守護者の力だ」
それなら、最初にどうやってきたか説明がつく……。
《そうか、お前は今どこにいる?》
「オレの本体は牢獄の中にいる、裏切り者として捕まっている」
「そうか、分かった。力を貸す……」
《面白そうだな、ユウサ》
「ああ……」
「もう時間だ、後は頼む」
家光はそう言って消えて行った。
「じゃあ、明日から実行だな」
《そうだな》
俺たちはそう呟いて、寿司を食べ始めた。
明日が楽しみだ……。