ダンジョンを攻略するのは間違っているのか?   作:トマティック

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ダンまちで書きたくなって書きました。なにとぞ生暖かい目で見守りください。


1話

「迷宮都市オラリオ。名の通りオラリオには迷宮、もといダンジョンがある都市だ。さらにそこには神々が下界に降りてきて住んでおり、自分のファミリアを作っている。ファミリアに入ると神の恩恵得ることができる。そんでもって俺らの背中にあるこの文字はその神の恩恵を示す文字である。基本的には「力」「耐久」「器用」「敏捷」「魔力」とスキルと魔法がある。・・・こんなもんだろ。」

 

 

 

と俺は疲れたように言う。もともと死んだ魚のような目はさらに腐り具合を増しているに違いない。

 

 

 

「まぁ、他にもサポーターとか細かいところはあるがよいとしよう。」

 

 

 

俺の目の前のダンディーなおっさんが偉そうに言う。いや実際偉いんだけどね。だって神様だし。俺たち【プルートーンファミリア】が居るのはテントでこんなことを話し合っている。

 

 

 

「と言うかさ、そろそろテント脱却しようぜ、ハーデースのおっさん。」

 

 

「こら!その名を軽々しく言うんじゃない!他の神に正体がばれたらどうすんじゃ!このアホ十夜が!」

 

 

 

 

名前呼んだだけでアホって酷くないですかね。実はこのおっさんがかの有名な冥界の神ハーデースでお忍びで冥界からこの都市に来てるらしくてばれたくないためプルートーンって日頃は名乗ってる。だからファミリア名は【プルートーンファミリア】になってるらしい。

 

 

 

 

なんでプルートーンかと言うのを説明すると、まず俺は転生者?なんだよね、で俺の世界ではハーデースさんは別名プルートーンって呼ばれてたとかなんとか。この世界ではそう呼ばれてないからばれないらしい。で冥界からくるときになんか面白い魂があったから連れてきたってのが俺ってこと。なにこの説明、大雑把すぎてわかんないし、誰に説明してんの俺?

 

 

 

「うむ、だがの実際問題金とか、人数の問題で、新しいとこにも行けん。下手に目立つと他の神にばれるかもしれんしの。」

 

 

「いや、色々不便じゃん。」

 

 

 

いやほんとに不便、このテント隙間だらけだから虫とか虫とか虫とか入ってくるから不便。ゆとり舐めんなよ。あとあまり人が増えすぎてもらうのもちょっと・・・ほら僕ぼっちですし。

 

 

 

「そう言ってもな、こんな小さいし、ボロッちいし、おまけに唯一の眷属のお前は死んだ魚のような目をしてるからおっかないしで、人が集まる可能性なんてあるわけないだろうに。」

 

 

 

おっさんがあきれ顔で言う、よしわかった後でぶっとばすからな。でも納得した。

 

 

 

「まぁ、そのへんは後々考えていこうぜ。とりあえずダンジョンでも行って金稼いでくるわ。」

 

 

「え?こんな時間にか?明日にすればよかろう。」

 

 

「まぁ軽く体動かしてくるくらいだ。」

 

 

 

正直俺は人がたくさん居る昼とかは行きたくない、いやむしろ24時間365日(この世界も1年は365日)働きたくないでござる!しかし悲しきかこの世界では養ってくれる親が居ないため、むしろダメ神を一人養わないといけないため泣く泣く冒険者として働いている。いやほんと親とかがこの姿見たら驚いて気絶しそう。

 

 

 

「ふっ!よし、これで終わりにしとくか。」

 

 

 

階層は6回、ウォーシャドウを相手に戦っていた。正直レベル2の俺にとっては楽な相手だった。魔石を回収し帰ろうとすると、少し遠くから誰かが戦っている音がした。時折「くっ」とか「くそぉ」とか聞こえてくるので心配して見に行ってみるとそこにはウォーシャドウに囲まれて満身創痍な白髪の少年が居た。今にも倒れそうになっていた。そのせいか後ろから忍び寄るウォーシャドウに気づいていない様だ。仕方ない。

 

 

ウォーシャドウと少年に気づかれないよう近づき少年の背後に迫るウォーシャドウをナイフで切り裂く。その動きはまるで忍者のように。ニンジャトオヤアイェー。

 

 

おっと背後のウォーシャドウが倒されたことで俺に少年が気づいたようだ。うーん、正直気づかれずに去りたかったんだが。

 

 

「ヒッ!グ、グールがこんなところに出るなんて!。」

 

 

あ、あるぇー。せっかく助けたのに敵扱いってしかもウォーシャドウならまだしも、グールって・・・俺てばいつの間に赫子出せるようなったの!てかそんなこと考えるより先に誤解とかないと助けた相手に殺されるなんて冗談じゃない!

 

 

 

「ま、待て俺は敵じゃない!よく見ろ!」

 

「へ!?・・・す、すいませんでしたぁああああ。」

 

 

 

少年は俺が人間だと分かると土下座をして謝ってきた。もうそれは惚れ惚れとするようなDO☆GE☆ZAだった。いや、そこまでしなくても、ほら罪悪感がね。

 

 

 

「いや、気になくていい。ほらまた敵が来るからさ。」

 

 

 

俺がそういうと少年は顔を上げる。こうなんというかウサギっぽいな。

 

 

 

「本当にすいません、助けて頂いた方に攻撃しようとするなんて・・・」

 

「いや、ほら、俺も声かけなかったし、ね?」

 

 

あまりにも謝るのでつい甘やかしてしまった!この子怖い子!

 

 

とは言っても俺が声をかければこんなことにはならなかったはずだし、急に気配もなく後ろに何かが居たらビビるよね!俺だったら振り向く前にナイフ投げちゃうレベル。

 

 

「本当にすいません。あっ僕の名前はベル・クラネルです。」

 

「いや、ほんとに大丈夫だから。俺は十夜だ。」

 

「十夜さん、珍しい名前ですね、極東から来られたんですか?」

 

「ま、まぁな。」

 

 

いえ、本当は異世界から来ました。・・・なんて言えるわけもなくなんとか誤魔化す。しかもベル君が俺の言うこと全部信じてるみたいで心が痛む。いや、本当の事言っても目で変な見られるだけなんで言わないですけど。

 

 

俺たちは軽い自己紹介(俺は嘘だらけ)をしながら地上を目指していたらもう着いたようだ。ふぅいくらベル君が良い子だからってやっぱり知らない奴と居ると疲れるな。この経験を生かしてこれからはあまり人と関わらないように専業主婦になろうと思いました。

 

 

 

「今日はありがとうございました。この恩はわすれません!僕でよければ何かあれば力になります!それじゃあ十夜さんまた今度!」

 

 

「お、おう。」

 

 

つい勢いでうなずいてしまったが、また今度ってことはこれはもう一回会う予定なのか?それともあれなの女の子がよくメールで使うまた今度(次回があるわけねぇです)かな?

 

 

なんつぅーか、疲れたなぁ。俺はフラフラしながらホームに帰っていく。

 

 

 

 

 

 

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