魔法少女リリカルなのは~転生者は静かに暮らしたい~   作:レイブラスト

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EP08

時は流れ、テストが行われる週末の金曜。海岸沿いにお父さん達がおり、僕はシュロウガを纏って空を飛んでいる。

 

「感度良好。機体バランスにも問題はないよ」

 

『そうか。ではしばらく自由に飛んでみてくれ。変形してもいいぞ』

 

「わかった」

 

通信越しにお父さんの声を聞き、シュロウガのスラスターを噴かして縦横無尽に動き回る。G緩和装置が働いてるようで速度を上げてもそこまで苦しくなく、高速巡航モードへの変形→真上に加速→再変形も案外楽にできた。

 

 

 

 

 

 

一方、地上では隼也と優美他2名が白衣を着て数台のノートパソコンを見ていた。その1つにはシュロウガが見ている映像をリアルタイムで映し出していた。

近くにいる博人と彩愛はシュロウガの動きとパソコンの映像を見比べていた。

 

「ひゃあ、すっげぇなぁ。あんな風に飛び回れるのか。これ、この前みたいに竜巻が出てたら危ないような……」

 

「ああ。だから、今日は快晴になってくれて大助かりなんだ」

 

「あの機動性、どうやって……?」

 

(永久機関を搭載していなければ、すぐに燃料切れになっていますね)

 

「うーん、自律状態やシミュレーションとは微妙に違うわ。こんなにきびきびと動けるなんて」

 

「智哉が羨ましいぜ。あの、量産に成功したら、俺にも作ってもらえませんか?」

 

データを見て驚く優美に博人が問いかける。

 

「いいけど、かなり年月がかかるわよ? 元々偶発的に完成したものだし、私達が目指していたコンセプトも、本来は作業用だから……」

 

「作業用? だ、大丈夫なんですか?」

 

博人が見る方向には、額からラスター・エッジを放ち、ディスキャリバーで素振りをするシュロウガがいる。

 

「基本的な部分がわかればいいから、特に問題ないわ」

 

「なるほど」

 

「ところで、いつ終わりますか?」

 

「そろそろだな。智哉、もう十分データは取れた。これからは好きに動かして構わないぞ」

 

『了解っと』

 

そう言うと、シュロウガは地上に降りて来た。

 

「好きにって、色々問題とかあるんじゃ?」

 

「大丈夫。政府諸々に許可貰ってるから」

 

「え!? そ、そっちの方が凄い……」

 

「どうしたんだ、2人共?」

 

そこへ、シュロウガを解除した智哉がやってきた。

 

 

 

 

「いや、何でもない」

 

「それより智哉君。私に話があるって?」

 

っとそうだ。今日はこっちがメインなんだ(俺の中で)。

 

「ああ。ちょっと、来てくれ」

 

彩愛ちゃんの手を握り、できるだけお父さん達から離れる。

 

(お、ついに決めるか)

 

(頑張って、智くん)

 

(ついにこの日がやってきたか……!)

 

……とりあえずギアスは切った方がいいな。うん。

ある程度離れたところで、砂浜に2人揃って腰掛ける。

 

「……あのさ。僕、ムードとかよくわからないから……率直に言わせてもらっても、いいかな?」

 

「うん」

 

「僕は……僕はね……」

 

隣を向き、彩愛ちゃんの両肩を優しく掴んで自分と向き合わせる。け、結構恥ずかしいなこれは……

 

「僕は、初めて会った時から……君が、彩愛ちゃんのことが……」

 

さあ、今だ! 今こそ言う時だ!!

 

「ずっと好『マスター! 智哉さん! 魔力弾が接近しています!!』ああもう! うるさ―――」

 

ドガァァァン!

 

…………………………えーっと、整理させてくれ。何故俺の目の前にクレーターができているんだ? 何で俺と彩愛ちゃんは砂まみれになってるんだ? 何で若干遠くで戦いが起きてるんだ!?

 

「今日だったんだ……一騎打ち」

 

Oh,No……そういうことか……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、戦いを繰り広げているなのはとフェイトの陣営は。

 

「この戦いで勝つのは、フェイトか? それとも……」

 

息を呑んだ様子で、アルフという女性が言う。

 

「わからない。ただ、全てを出し切った方の勝ちということだけは言える」

 

ユーノが同じく息を呑みながら言った。

 

「それより俺は、すずかさんとアリサさんをほったらかしにしたことが気になります。絶対怒られるんだろうなぁ……」

 

『元気だしてください、マスター。誠心誠意謝れば、きっと許してくれますよ』

 

デバイス形態のセイバーが久数を励ます。

 

「そうですね……ありがとうございます」

 

笑顔で礼を述べる久数。

 

『っ、い、いえ……それほどでも』

 

少々言葉に支えるセイバー。人間形態だったら、間違いなく顔を赤らめていたであろう。

 

(メサイア。2人の強さだが、原作と違いはないか?)

 

(はい。現時点での強さは、若干の誤差がありますが、原作通りになっています)

 

(そうか。ま、誤差は仕様がないな)

 

誠一は、メサイアと密かに話していた。

 

「フォトンランサー・ファランクスシフト! 打ち砕け…ファイアァァァァ!!」

 

フェイトの繰り出した攻撃は全て命中した。が、なのはは防御に成功し無傷だった。

 

「撃ったらバインド、解けちゃうんだね。今度は私の番……受けてみて! ディバイン・バスターのバリエーション」

 

先にフェイトをバインドで拘束しておき、身動きを取れないようにする。

 

「スターライト……ブレイカァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアア!!」

 

スーパーロボット級の攻撃が、フェイトを飲み込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(うわ、えぐっ……)

 

原作を知っているとは言え、これは引く。あ、落下したテスタロッサを誠一君が抱きかかえた。顔が赤い……いいねぇ、青春を謳歌できて。

しかも暗雲立ちこめて雷まで鳴ってるし……

 

「おーい! 智哉、早く戻るんだ! 原因不明の雷雲が発生してるぞ!!」

 

「さっきまで晴れてたのになんで……って砂まみれじゃんか! しかもクレーターまで。こんな近くに落下したのか!?」

 

色々と誤解している博人君とお父さん達によって、僕達は無事家に帰ることができた。

でもね、僕は告白を寸止めされたんだ。せめてこれだけは言わせてもらいたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これだから戦いは嫌なんだよぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、白崎達は時の庭園に乗り込むことになったのだが、どのような戦いを繰り広げたのか。ダイジェストで見ていこう。

 

まずは傀儡兵との戦い。なのはとフェイトが共闘しながら進むと、大量の傀儡兵が道を塞いでいた。

 

「さすがに数が多い……!」

 

「誠一君、フェイトちゃん! 一緒に行くよ!」

 

「うん!」

 

「任せ(ドガガガガガ!)ん?」

 

突然響いた射撃音に振り向くと……

 

「これで……どうですか!!」

 

M134を地面に設置し撃ちまくっている久数がいた。相手は対魔力に特化しているので、容易く蜂の巣になる。が、やがて弾切れになる。

 

「まだいますか。ならば!」

 

今度は手榴弾を2本同時にピンを抜き、放り投げ傀儡兵を葬った。

 

「粗方倒せましたか……?」

 

「というか、ほぼ消し飛びました」

 

あまりの威力に半ば呆れたようにセイバーが言う。

 

「……普通なら違反なんだろうけど、レアスキルで出してるからなんとも……」

 

後ろでは時空管理局のクロノ・ハラオウンが頭を抱えていた。

 

(マジかよ……これ、いずれ俺にも脅威になるんじゃないか? 魔導士に質量兵器は致命的だぞ)

 

誠一も危機感を覚えていた。

 

 

 

次に彼らはプレシアの捜索と動力部の破壊の二手に分かれた。動力部の破壊に行った久数達の方を見よう。

 

「ここが動力部ですね」

 

「ディバイン・バスターで一気に―――」

 

「すみません、危ないですから下がっててください」

 

「「「え?」」」

 

久数の言葉に訝しんで離れる。よく見れば、彼はRPG-29を構えており、直後に発射。

弾頭は動力部にクリーンヒットし、見事破壊に成功した。

 

「これでいいですかね?」

 

「いいけど……何か違う気がする」

 

「現代兵器って凄いんだね……」

 

「日本なら銃刀法違反ですけど……」

 

破壊には成功したが、微妙な空気になってしまった。

 

 

 

少し時間が飛び、アースラの医務室。ここには誠一が救出したプレシア・テスタロッサとアリシア・テスタロッサがおり、既にプレシアは治癒されていた。

 

「では、これからアリシアを蘇生させるんで一旦退出してください」

 

「お願いするわ」

 

そして1人になったことで能力を発動。アリシアが目覚める。

 

「ううん……あれ、私……」

 

「目が覚めたか?」

 

「貴方、誰?」

 

「俺は白崎誠一。アリシア・テスタロッサ……いきなりで悪いが、俺に全幅の信頼を寄せてもらうぞ!」

 

すぐさま目を見てギアスを発動。その後、アリシアをプレシア達と合流させた。

 

(よし、どうにか無印編はいけたな。流れもほぼ原作通りだし、A's編もこの調子でいけば……)

 

不適な笑みを浮かべる誠一であった。




絶妙なタイミングで横やりが入るという罠。
そしてクライマックスシーンを敢えてダイジェストにしたのは、久数の無双と白崎による救出以外はほぼ原作そのままだったからです。
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