魔法少女リリカルなのは~転生者は静かに暮らしたい~   作:レイブラスト

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EP11

あれから何事もなく全国統一テストを受け、本日結果が帰ってきた。

 

「3人共、結果どうだった?」

 

興味津々に博人君が身を乗り出してくる。

 

「ちょい待ち。どれどれ…………あちゃぁ、2位だわ」

 

「む……3位ですか」

 

「5位……残念……」

 

「うん。君らがおかしいのがはっきりわかった」

 

信じられないようなものを見てくる博人君。ごめんね、僕達前世で大学通ってたから……あ、彩愛ちゃんは高校までだったか。

 

「ところで、栄えある1位は誰なんだ?」

 

「確か、アリサさんでしたよ」

 

原作通りだな。多分、僕とバニングスの点差はそんなに開いてないだろう。だって上位みんながそうなんだもん。

 

「何点だった?」

 

「満点まであと2点と言ってました」

 

「なるほど。丁度1点差という訳か」

 

少し悔しいな。もしかしたら同率で首位になってたかもしれないんだし。……ま、そんなこと考えても仕方ないけど。

 

「さて、全国テストが帰ってきたし、期末の日程も貰ったし、改めてテストに取り組んでいこう」

 

「でしたら、今度勉強会をやりませんか?」

 

「勉強会?」

 

「ええ。いけませんか?」

 

うーん、どうしよう。期末試験とA's本編に関わりはないから、参加しても問題は……ないかな?

 

「いいよ。場所はどこ?」

 

「そうですね……相談してみないとわかりませんが、アリサさんかすずかさんの家でどうでしょう?」

 

「あそこって金持ちだよな? 入れるのか?」

 

「はい。よく俺も遊びに行ってますし」

 

「本当か! いいなぁ~……よし! 俺も行くぞ!」

 

「私も行こうかな」

 

「おいおい、まだ場所が決まったわけじゃないんだよ?」

 

「その通りです。今から聞いてきますから、少し待っていてください」

 

そう言うと久数君は1組に戻って行き、5分程で戻ってきた。

 

「どうだった?」

 

「アリサさんの家で、OKみたいです。ただ少し怒ってました……理由はわかってますが」

 

「後で埋め合わせとかしといた方がいいんじゃ?」

 

「良いお店探す?」

 

「……君らは相変わらずませてるなぁ」

 

いやいや、それを言うなら白崎君と高町だってそうだろう。ま、白崎君が凄く鈍感だから気づいてないけど。

 

「日程は?」

 

「みんながよければ今日でも良いそうです」

 

いきなり行ってもいいのか。気前がいいな。

 

「なら早速行こうか。今の内に苦手分野をなくしておきたいし」

 

正直なところ、苦手分野はないが自信のない科目がある。僕が習ってた頃とはいくらか微妙に違っているみたいだし。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして放課後。一度家に帰ってお母さんに出かける旨を伝えると、バニングスの家(というか屋敷)に向かった。

 

「こうして近くで見ると、かなり大きいね」

 

「さすがは金持ちだ……」

 

「でも、大きすぎて移動に疲れるかも」

 

「心配入りません。各部屋への最短ルートを頭に叩き込んでますから」

 

「凄いね、久数君って。だけどそうでもしないといけない家って……」

 

多分だけど僕の顔は引き攣ってるだろう。こんなお金持ちの家なんぞ、前世じゃ間近で見たこともない。それが普通なんだろうけどね。

 

「では、案内します。皆さんこちらへ」

 

久数の案内で僕らは門をくぐり、更に敷地内にいた執事さんに部屋まで案内された。初めて見たね、執事さんを。

 

「もう来たの。思ったより早かったわね」

 

「早く2人と会いたかったので」

 

おおう、ここでその台詞ですか。

 

「えへへ。私も、久数君に会いたかったよ」

 

「そ、それを言うなら私だって……」

 

「早く始めようよ。時間も限られてるんだし」

 

いい雰囲気になってるところを敢えて空気を読まずに割り込む。本当に時間がないんだから、仕方がない。

 

「わ、わかってるわよ」

 

「2人共、今日はよろしくね」

 

「うん。よろしくね」

 

「ようし、やるか!」

 

こうして、僕達はテスト勉強を開始した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えっと、ここは確かこうだった筈」

 

「アリサちゃん、この部分はどうやって解くんだっけ?」

 

「え? ちょっと見せて。……うーん、ここにこの式を当てはめるのよ。そうしたら……」

 

「あ、本当だ! ありがとう」

 

「……? アリサさん、ここ違ってる」

 

「あら本当。ありがと、彩愛」

 

「ん……」

 

女子は女子達で固まって楽しくやってるようだ。彩愛ちゃんもすっかり溶け込んでいる。

 

「智哉。鎌倉幕府開いたのって、源頼朝であってるっけ?」

 

「うん、それが正解。……ん? 久数君、回答欄1個だけずれてるよ」

 

「あ……いけないいけない。どうもすいません」

 

こんな感じで勉強会は進み、気がつけばあっという間に時間になった。原作の人物になるべく関わらないようにしたかったけど、こういうのもたまには悪くないかもと思った。

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