魔法少女リリカルなのは~転生者は静かに暮らしたい~ 作:レイブラスト
前回から一週間が経過し、ついに期末テストの日となった。
この日の為にテスト勉強を何度もしてきたんだ。自信を持って挑みたい。
「お互い、頑張ろうな」
「ああ。中間のリベンジを果たしてやるぜ」
「欠点を取らないように……ベストを尽くして」
僕と博人君は互いにエールを送り、彩愛ちゃんは拳を胸の前で握っていた。……可愛いと思ったのは秘密だ。
「さて、それじゃあ問題を配るぞ」
担当の先生がテスト用紙を配る。全員に行き渡り、名前を書いた時点で「始め!」の合図があり僕達はすぐさま問題を解き始めた。
「はい、止めて」
本日最後のテストが終了し、僕は思い切り背伸びする。
「何とか終わったな!」
「まだ初日だよ。気を抜かずに行こう」
「ふぅ……」
テストはまだ始まったばかり。全て終わって結果が戻ってくるまで、安心しちゃいけない。
そしてテスト最終日。
「はい止め」
これで最後のテストが終了した。思ってたより疲れた……
「はぁ~、これでようやく終わりか。やっと一息つけるぜ」
「そうだね……ん~!」
「後は結果を待つだけだね」
テストが終わったことに安堵し、くつろぐ。果たして結果はどうなんだろうか? 満点だといいな。
「ところで智哉。この後、翠屋に行かないか?」
突然、博人君がそんなことを言った。
「翠屋?」
「昨日久数に誘われてな。悪い話じゃないから受けたんだが……2人はどうする?」
「えっと……」
これは……非常に困ったぞ……。翠屋には原作主人公の高町がいるし、白崎君も来るだろう。彼は最近、僕と彩愛ちゃんの秘密に感づいているようだから、会うのは危険だ。問いただされる可能性が大だ。
「あの、私……」
ぎゅっ、と彩愛ちゃんが不安げに僕の手を握って見つめてくる。僕も彩愛ちゃんを見つめ返す。博人君は、そんな僕らを見ていると納得したかのように何度も頷いた。
「はいはいなるほど……逢引するということか。それなら邪魔しちゃいけないな」
「え、博人君……」
「皆まで言うなって。俺だって空気は読めるんだ。頑張ってな、2人共」
……何かえらい誤解を与えたみたいだけど……まあ、いいか。
「じゃあ……彩愛ちゃんの家に行っていい?」
「……うん、いいよ。私も、智哉君と遊びたかったし」
! ヤバイ……胸がドキドキして収まらない……!
「見せつけちゃって。それじゃ、久数に伝えとくから」
そう言うと、ホームルームが終わると同時に博人君は去って行った。……そのまま伝えるのかな? だとすれば何か恥ずかしいけど……別にいいか。
「さて……帰ろうか」
「うん」
しっかりと手を繋いで道を歩いていく。少し恥ずかしいけど、僕と彩愛ちゃんが好き合ってるって自慢できるからそれくらいは我慢できる。
それに、高町との鉢合わせや白崎君に色々と言われるくらいなら、言っちゃ悪いが、安いもんだと思う。あ、手を繋ぐのは嬉しいけどね。
「家に帰るまで、デート気分でいられるね」
「そうだね。……ねぇ、智哉君」
「ん?」
「私達、今は子供だから一緒に遊ぶぐらいしかできないけど、大きくなったら化粧して、いっぱいデートしたいって思ってるの」
「……そうなんだ」
「それで、何だけど……」
ん? 何か顔がまた一段と赤くなったぞ。何を言うつもりなんだ? 心は敢えて読まんぞ。読んだら失礼極まりないからな。
「大人になったら、私を……智哉君の、お嫁さんにしてくれる……?」
「!!!!!!!!!」
よ……予想外のが来たぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああ!!
え! ここでそれ来ちゃいますか!? 確かに僕ら精神年齢大人だけど! 心はR-18超えてるけど! い、いいんだよな? 受けてもいいんだよな!?
「えっと……はい、よろこんで」
「っ! 智哉君……大好き!!」
『ふふ、微笑ましいですね』
そして抱きつかれました。いや、流れ的に顔の温度が上がりまくるな……フェアリーも見てるし。でも、これで彩愛ちゃんは僕のお嫁さんに、なってくれるんだよね? ……嬉しいな。
ちなみに、この流れはお父さん達にどこからか見られてたらしく、帰ったら赤飯を炊かれた(本当にどこで見てたの?)。