悪魔はいつからあらわれたのかわからない。悪魔と呼ばれるその生き物は私達の世界で破壊を繰り返して力を広げていった。人は悪魔に怯え恐れてただ、自分の運命が尽きるのを待っていた。だが、神と呼ばれる存在は人に悪魔と立ち向かえる力を与えた。それはあらゆる力を秘めた武器でそのちからは悪魔を凌いだ。
人々はそれを神器と呼び悪魔と戦うためにその力を使った。
みんなが平和で暮らせる世界を争いのない世界を私達が勝ち取るために。
俺は学校の屋上で寝ていた。雲ひとつない空をを見つめながら……。
授業をサボって自由を満喫するのはとてもいい。何事にも縛られないからだ。このまま何時間でも寝ていてもいいと思っていた…。
しかしお昼のチャイムと共に1人の少女がすごい声で階段を駆け上がってきた。
『このぉぉーー‼︎アホがぁぁぁー‼︎』
その少女はドアを蹴破って屋上に入ってきた。
『あんたバカでしょ⁈なんで神器の試験サボんのよ⁉︎』
この少女は三島風華。俺のクラスメイトで対者だ。
『あんたが試験サボると対者の私までとばっちり受けるのよ‼︎分かってんの⁈分かってないでしょ⁈』
対者は簡単に言えばパートナーみたいなものと思ってくれればいい。そして、俺と風華は対者だ。
『聞いてんの⁈あんたのせいで私らが遠征に行くことになっちゃうかもなのよぉ〜‼︎』
胸ぐらを掴んでゆさゆさと揺らしながら怒りを打つけるように声で叫んでいた。まぁ実際そうなんだけどね…。
試験で成績下位者になると遠征に行くことになる。成績は対者2人の成績を評価されるため、俺が試験をサボって成績を落とすと成績下位者になると思って、こんなに怒っているのだろう……。いや。なるな成績下位者に……。
『いや大丈夫だろ、風華頭いいんだしさ』
『アホォォ‼︎成績1人分で2人分の成績に敵うわけなじゃないの‼︎』
褒めたら逆に怒られてしまった…。
『じゃあ俺にどうしろと⁈』
だいたい予想がつくが聞いてみる。
『そんなの午後の験受けに行くに決まってるんでしょ⁈』
そう言って風華は抵抗する俺を連れて強制的に試験へ連れて行った。
『 嫌だ試験なんて受けたくない遠征の方がいいし‼︎』
そう言っても風華は俺の言葉に耳を傾けてはくれず、俺を屋上から教室へ連れていった。
この後、俺たちの運命が変わる事になるなんて誰も知らずに……。
始まりの遠征
『結局…こうなるのね……結局…』
風華は歩きながら何やらブツブツと同じ事をつぶやいている。
『風華お前まだここまで来てそんなこと言ってるのか?しつこい女は嫌われるぞ〜⁉︎』
冗談まじりで風華をからかうと辛辣な目でこちらを睨み『ふざけるなお前のせいでこうなったのよ』という視線が飛んできた。
『そんな怒んなよ神器の訓練だけなんだし』
結局実技の方で成績下位者に入ってしまったため遠征に行くことになった。実技の遠征は訓練場で2日間みっちり神器の訓練をする。今は訓練場へ徒歩で移動している。かれこれ2時間ほど……。
『はぁ2日間も……神器の訓練……誰のせいなの……』
イヤミたらしく俺を見ながら言葉を投げかけてきた。
『いや、そんなこと言っても実技の成績悪かったのはお前だろ?』
『……‼︎』
俺が図星を指さすと風華は黙り込んでしまった。
事実、実技の成績は俺の方が良かったし、筆記の試験も途中から受けたとはいえそこまで悪くなかったそうだ。
ただ…風華の実技の成績がとてつもなく悪かったらしく、実技のみの遠征に行くことになった。
俺と風華でどっちが悪いかで言い合いをしていると、
『あのー三島さん?日野さん?早くしないと置いてかれちゃいますよ』
俺達のクラス担任の水月真矢先生が最後尾の俺達を心配して声をかけてきた。水月先生は面倒見のいいおっとりした雰囲気の女の先生だ。
『すみません‼︎大丈夫です‼︎すぐに追いつくんで‼︎』
俺は風華を無視して先頭目指して走った。
『ああっ‼︎ちょっと‼︎待ちなさい響也‼︎』
神器それは神が創った武器であり道具である。神器には大きな力が秘められている。
その神器を使い世界に侵攻する悪魔を討つことそれが神器を創った目的とだという。言い伝えでは…。
『いいですかー?みなさんは神器の実技訓練を受けてもらいます。と言っても…この神輿学園には本物の神器は数少ないので、今から渡すのは神器の模倣品ですね。まぁ魔力を帯びた武器程度に考えてくれればいいですよ』
そう言って水月先生は刃のない剣を渡した。
約3時間ほど歩いて着いた訓練場は山奥のグラウンドという感じだった。訓練場に着いたら休みを入れずに訓練が行われた。容赦ない…。
『その剣は自分の魔力には影響しませんのでその点は大丈夫ですよ』
魔力とは自分に流れる生命力のようなものであり、うっすらとそれは見ることができ剣には光の膜のようなもので覆われていた。
これは神器を動かす原動力となり、魔力が扱えないと神器を使うどころか持つことさえもままならない。
『それでは剣の魔力を飛ばしてあの的を壊して下さい‼︎』
そう先生が言うと生徒たちは 一斉に剣を降り目の前の的に魔力を飛ばそうとした。だが的は壊れないどころか魔力さえも飛んでいない。
『あと言い忘れてましたけど午前までに的を壊せなかったらグラウンド10周になりますからね〜』
訓練場のグラウンドは1周2キロもある。20キロも走るのは辛すぎる。
『ああっ‼︎午前までに壊さないとグラウンド10周とかふざけてるでしょ』
そう言って風華がデタラメに剣を振っていた。しかし的は直立不動で壊れる気配はない。
『早く終わらせろよ。グラウンド10周とか嫌だからな』
『そういう響也は終わってるの⁈』
的が壊せなくていらついている風華は怒りのこもった声で聞いてきた。
『見とけよ……よっ‼︎』
そう言って剣を振ると光る衝撃波が飛び的を壊した。
『ええええーー⁉︎⁉︎なんで出来るの?』
魔力の操作は基本中の基本。できなければ神器を持つこともできない。
『なんでって言われても……基本だし、つーかできなかったの?』
今まで魔力操作ができないことに驚きがあったができなかったからここにいるのだからしょうがない。
『俺は休んでるから頑張れよ‼︎コツは自分と剣を一つにする感じだ‼︎』
『ちよっと1人にしないでよ〜‼︎』
その後、風華は的を壊すことはできなかった。そして午前の部は終了した。
どうもおかちゃんです。小説を書くのは初めてみなさんの目が気なってこわいです。どうか優しく接してくださるとありがたいです。