第1問【出逢いは唐突に】
今日は『クラス振り分け試験』の当日。
僕は朝早く起きたため、
たまたま遠回りをして学校へ向かっていた。
「ふわぁぁぁ……平和だなぁ」
そう、平和だ。
周りには僕の平和を壊す"モノ"はいない。
歩きを止め欠伸をしながら伸びをする。
そんな時だった。
「なっ、何するのよ!やめて!!!!!」
どこからか叫ぶ声がする。
うん。こんな叫びも平和の内。
……………ん?
なんかおかしい。
「どこが平和だぁぁぁぁぁあああ!!!!!」
どこかで事件が起こってる。
別にヒーローとか、そんなのには興味ないし。
誰かを助けてどうかするわけでもない。
でも、僕は困ってる人をほかっておけないんだ。
だから、僕は走り回った。
「なんなのよ!あんた達は!」
走り回る必要は無かったようだね。
事件は直ぐ近くの路地裏で起きていた。
よく見ると僕と同じ文月学園の制服を着ている女子が男3人に絡まれていた。
「あれは…"秀吉"!?」
被害者である女子の生徒は僕の友達だった。
「いやぁ!お願いだからやめて!」
やばい。素直にそう思った。
明らかに加害者の男共は秀吉の身体が目的だった。
お尻を撫で回したり。
いやらしい目で見たり。
服を脱がそうと……
「させるかぁぁぁぁあ!!!!!!!!!!!!!!!」
僕は全力で服を脱がそうとしていた
クソ野郎をぶっ飛ばし、
秀吉の手を掴んで奴らと距離をとった。
「え!?きっ、君は!?」
手を掴まれた秀吉は何がなんだか
分かっていないようだった。
いやぁ…それにしても…秀吉の手って
すべすべで小さいなぁ。
あれ?そう言えば
僕のことがわからないのかな?
「なんだてめぇ!何しやがる!」
っと…そんな事思ってる場合じゃないや。
「秀吉!ここは僕に任せて逃げて!」
「は!?ちょっ、アタシは───「今日はクラス振り分け試験があるんだよ!?こんなことしてる場合じゃないでしょ!?」───それがなによ!」
やれやれ。全く、なんでわかんないのかな?
もしかして秀吉はバカなのかな?
「僕達がこんな厳つい人達に勝てるわけない。そんな事もわからないの?こんな事で試験を受けられなくなったらどうするの!?大丈夫。僕なら秀吉を逃がして時間稼ぎをしてから直ぐに学校に向かうから!それとも秀吉はこんな事で『振り分け試験』をせずにFクラスに行くバカなの!?」
「………わかった。」
走って逃げる秀吉の足音が消える頃。
抑えきれなかった僕の感情が表に現れた。
「…………………おい」
「あ゛?」
「僕はお前達を絶対に許さない!!!!!」