「戦死者は補習ぅぅ!!!!!」
鉄人がそう言いながら15人くらいの生徒を担いで(?)歩いていった。
やばいよ鉄人!普通の人間にはそんなこと出来ないよ!
だって15人だよ!?
僕なんて2人も運べるか不安なぐらいだよ!
「吉井、私達は一旦帰るわよ!」
「ん?なんで?」
そんな状況を眺めてた僕のところに島田さんがやってきた。
戻る?本陣で何かあったのかな?
「Fクラスが大変だそうよ!」
須川君と横溝君にここを任せて、僕と島田さんは1度教室へと引き返すことにした。
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「………うわ、これは酷い」
「卑怯ね」
教室に引き返した僕達を迎えたのは、傷だらけのちゃぶ台とへし折られたシャーペンや消しゴムだった。
「酷い。これじゃ補給も出来ないじゃない!」
「そうだね。地味だけど点数に影響が出るよね」
それにしても、なんか根本君って器が小さいなぁ…。
これじゃ小山さんも大変なんじゃかいかな?
「あまり気にするな。明久。島田。修復には時間がかかるが、作戦に大きな支障はない。」
「それはそうと、どうして雄二はここから離れたの?」
普通なら教室にいるはずの雄二達が気付かない訳が無い。
「四時までに決着がつかない時は明日の朝9時へ持ち越しっていう提案を受けてな、少し協定を結びに行ったんだ。」
「あれ?もうあと5分で四時だよ?」
「ああ、今日はここまでだな。皆を集めてくれ」
「うん。わかった」
「ああ、頼む。集めたら次の作戦を伝える。恐らく、俺らの相手はBクラスだけじゃないからな。出来るだけ先手をうちたい」
そう言いながら口元をほころばせる雄二。
きっといい考えがあるんだろう。
やっぱり雄二は頼りになる。
本人には言えないけど、僕は雄二のことは最高の相棒だと思うよ。
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みんなをFクラスに引き返す様に伝えた後、僕は姫路さんを階段へ呼んだ。
理由はけりを付ける為だ。
「姫路さん」
「はっ、はい!」
「…………告白の返事なんだけどね」
ゴクリと唾を飲み込む姫路さん。
それを合図に僕はまた話しかける。
「僕は姫路さんのこと、好きだよ」
「ほ、ほんとですか!?」
嬉しそうに頬を緩める姫路さん。
でも、ごめん。
そうじゃないんだ。
「でも、今僕の心にある姫路さんへの好きは恋じゃないんだ。」
「え……」
さっきまでの幸せそうな笑顔から一転して
苦しそうな顔をする姫路さん。
その顔を見ると、今にも「嘘だよ」って言って安心させてあげたいとも思うけど、僕はその思いを噛み殺して言葉を続ける。
「僕はこの好きだという気持ちがずっと恋だって思ってた。だから僕は、小学生の時からずっと姫路さんのことを見てたんだ。けど、本当は違ったんだ。僕には好きな人が他にいる。それが本当の恋だって気付いたんだ。」
「………それは、美波ちゃんですか?」
今にも、死んでしまいそうな虫の様なか細い声でそう聞いてきた。
それには答えてあげないといけない。そんな気がした。
「…………違うよ」
「じゃあ……………木下さんですか?」
「……………」
無言。それは肯定だと言ってるようなものだ。
勿論それがわからない姫路さんじゃない。
「…そう……ですか。…あの、吉井君。坂本君に伝言をお願いします。調子が悪いので保健室に行ってきますって」
そう言って走って僕から離れていく姫路さん。
走っていく姫路さんを見る限り、体調が悪いわけじゃないって僕にもわかる。
僕は姫路の背中が見えなくなっても
その場から動けなかった。