一晩が過ぎて、今から昨日の続きの試召戦争が始まった。
昨日の協定で、停戦中は試召戦争に関する行動は一切禁止ということで
Bクラス
50人中 17人の戦死(補習中) 12人の補充テスト
Fクラス
50人中 9人の戦死(補習中) 5人の補充テスト
ここから始まることになる。
つまり、僕達が勝つためにはBクラスの補習と補充テストをしている人達が戻るまでに倒す必要がある。
だから、僕達は先手をうつことにした。
というのもBクラスの隣のDクラスに
僕と美波とFクラスのメンバーの合計10人が隠れていて、
Bクラスの近くの階段に
優子さんと秀吉とFクラスのメンバーの合計10人が隠れている。
窓から飛び入る為に屋上に
ムッツリーニと大島先生。
階段から敵を遠ざける為の部隊、須川君を始めとする計15人。
要するに奇襲をすることになった。
ただ、この作戦に姫路さんがいないのは作戦でもなんでもない。
そう。昨日の僕のせいで、学校を休んでいるんだ。
だから僕は姫路さんがやるはずだった役をやることになった。それはDクラスの場所からBクラスへ攻撃を仕掛けるもので、とても僕達じゃ相手にならない。だから僕は考えた。
『僕の召喚獣は物理干渉が出来る』
『ここはBクラスの隣りのDクラス』
この2つから僕に思いついたのは壁を壊すことだった。
壁を壊せば突然の出来事から慌てるBクラスに攻めいることが出来るからだ。
ドォォォォン!!!
ただ、普通に壁を壊すといって
召喚許可を貰えるはずがない。
だから僕は、島田さんと召喚バトルをしているという、カモフラージュをしながら壁を殴っている。
ドォォォォン!!!
「ぐーーーぅっ!」
壁を殴りつけた召喚獣の痛みは
僕にフィードバックする。
「つぅ………っ!」
再び僕の拳に痛みが響く。
でも、こんなの大した痛みじゃない。
優子さんと姫路さんにいい環境で勉強させてあげられるならこんな痛みなんて…。
「吉井、時間がないわよ」
島田さんが壁にかけてある時計を指さしている。
作戦開始まであと3分。
──────────その頃、根本達は
「暑いな…。なんでエアコンが効かないんだよ。おいお前ら、窓開けろ」
「お、おう!」
そう言い出したのは根本恭二。
何故かエアコンが効かない。それもそうだろう。
FクラスがDクラスの設備をとらない為の1つの条件として、
『来るべき時がきたら、ベランダになるBクラスの室外機を壊せ』
というのがあるからだ。
そう、エアコンは壊れている。
そうなれば窓を開けるという行動は自然なものとなる。
これは布石。そう。Fクラスが勝つための布石なのだ。