バカとテストと召喚獣 IFの世界   作:竜猫

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第19問【秒針】

「吉井、そろそろよ」

 

「うん。わかってる」

 

周りに集まってる仲間達に目配せをする。

皆は黙って頷く。

 

「吉井君、島田さん。何をしようとしてるのですか?」

 

状況のわからない遠藤先生が僕達を交互にみる。

時間はジャスト15時、遠藤先生の疑問にも答えないとね!

 

「だぁぁーーーっしゃぁーーーっ!!!!!」

 

召喚獣に持てる全ての力を注ぎ込んで壁を攻撃する。

 

ドゴォッ!!!!!!!!

 

豪快な音と共に壁が崩れ落ちる。

 

「んなっ!?」

 

崩れた壁の向こうで、驚いた顔をしている根本君とその仲間達。

その瞬間はまたとない好機。

 

「くたばれ!根本恭二ーー!!!」

 

そのまま、僕と島田さんの召喚獣が根本君へ攻める。

向こうを向いて全力で逃げる根本君。

絶対に倒してやる!

 

「その勝負、Bクラス山本が受けます!」

 

教室にいる根本君の近衛部隊が僕達の行く手をふさぐ。

くそ!でも、大丈夫。これも作戦のうちだ!

ムッツリーニ、頼む!

 

ダン、ダンッ!

 

屋上よりロープを使い降りてくるムッツリーニと大島先生。

これはムッツリーニの運動神経と大島先生の並外れた行動力があるから出来る芸だ。

 

「………Fクラス、土屋康太。Bクラス根本恭二に保健体育の──────」

 

「Bクラスの真田由香。受けます!」

 

くそっ、でもまだだ!

優子さん、お願い!

 

ガラガラガラ

 

Bクラスのドアが開かれる。

開かれた先には、高橋先生と…

 

「Fクラス、木下優子。Bクラスの根本恭二に総合科目の勝負を申し込むわ。」

 

僕達が皆で近衛部隊を引きつけたので

丸裸になった根本恭二。

もう、何処にも逃げる場所がない。

 

「────試獣召喚!」

 

優子さんの召喚獣が確かな手応えをもって

敵を切り捨てる。

 

こうして、僕達はBクラスに勝った。

 

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あの後、僕は勝ったということに感動をする暇もなく鉄人に捕まった。

せめて、みんなと喜んでから指導して欲しかったよ。

 

僕は帰る準備をする為にFクラスに戻ることにした。

いつもなら騒がしいFクラスだけど、声どころかなんの音も聞こえない。それもそのはずだ。

時間はもう19時をこえてる。

もう、みんな帰ってるはず。

 

 

静かな教室のドアを開けて周りを見渡す。

やっぱり、誰もいない。

帰る準備をはじめて、教室から出ようと立ち上がった時に聞き覚えのある声が聞こえた。

 

「明久君」

 

目線をあげると目の前に優子さんがいた。

 

「優子さんどうしたの?」

 

「一緒に帰らない?」

 

確かに今、僕の恋が進む秒針が聞こえた

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