バカとテストと召喚獣 IFの世界   作:竜猫

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第23問【欠席の理由②】

───────遡ること5日前(優子視点)

 

あたしは明久君と手を繋いで家に帰っていた。

ううん、送ってもらったって言った方がいいのかな?

 

そんな夢のような時間はあっという間でもうあと200mで家に着くというところまで来ていた。

 

さて、そろそろ手を離さないと…パパとママ、それに愚弟に見つかっちゃう。

 

「明久君。ここまででいいわ」

 

「え?でも…」

 

心配そうな顔で困ったっていう声をあげている明久君。

そんな彼を見てると、なんだかいじめたくなっちゃうような、困らせてみたくなるような…とにかくそんなあたしがいた。

 

「もうあたしの家も近いし、この辺は明るいから大丈夫よ。それに、パパやママに愚弟に見られてもいいの?」

 

ちょっとだけいたずらに笑ってみるあたし。

なんだか意地悪をしているみたい。

 

「あはは、それは少し困るかも」

 

苦笑いをする明久君を見て、少しだけ

『このまま帰ろうかな』なんて思ったりもしたけど、あの愚弟にからかわれるかもと思うと癪だからやめた。

 

「それじゃ…またね。おやすみなさい明久君」

 

「うん。気を付けてね。おやすみ優子さん」

 

ふふっ、気をつける方は明久君じゃない。

明久君の後ろ姿が見えなくなるまでその場で小さく手を振る。

なんだか不思議な気持ちでいっぱいだった。

そんな気持ちを抱えるのもつかの間で

振り返ったあたしの目の前には、教室でみる女の子が立っていた。

 

「………姫路さん」

 

そう…。あたしは姫路さんに見られたのだ。

 

「何を…してたんですか…」

 

静かにそう声を漏らす姫路さん。

あたしはそれに答えることは出来なかった。

 

「……答えられませんか?…それなら質問を変えますね。……明久君と付き合ってるんですか?」

 

違う。事実はそうだった。

でも、あたしの中にいる何かが、そういうのを拒んだ。

 

「……………そうよ」

 

「!!?」

 

姫路さんは目を大きく開け、口をおさえていた。

今にも何か言いたげなその姿をみたあたしは、姫路さんが何かをいう前にこっちから質問をした。

 

「あなたこそ、明久君のなんなのよ」

 

「わ、私は……私は……」

 

あたしはもう知っていた。

姫路さんが明久君に振られたことを…。

だから、だからあたしは、あたしと姫路さんとの差を、もっと大きくしようと思った。

 

姫路さんが明久君を諦められる様に。

 

「………さっき、あたしが明久君としてたことを教えてあげるわ」

 

完膚無きまでに叩き潰す。

それがあたし木下優子。

あたしは絶対に明久君を誰かにも渡さない。

例えあたしが、みんなから嫌われようとも…。

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