あの日からどれくらいの日が経っただろう。
実はほんの数日だったかも知れない。
でも、僕にとってはその数日は、物凄く長く感じた。
雄二達は僕を気遣ってくれてるのか、いつもみたいな馬鹿なことはやっていない。
先生達もこの異様な雰囲気に気付いたのか、気を使ってくれていた。
「…………………はぁ」
今日何度目のため息だろう…。
窓の外を見ればどんよりとしていて暗い、今、この瞬間に雨が降ってもおかしくないだろう。
目線を少しだけずらしてみる。
その目線の先には、この事態の大元である姫路さんがいた。
以前の様なあの慈愛に満ちた姿はもうない。
あの優しい眼差しもない。
ただあるのは、灰色になった目と周りに近づくなというオーラを放つ、ただ毎日を生きるだけの"モノ"となっていた。
「………………僕は、どうしたらいいんだろう…。」
僕はボソリと呟く。
それとほぼ同時にポツリポツリと雨が降ってきた。
「…………………降ってきた。」
…………雨か……欝だなぁ…。
この天気は、僕の心をより深く暗闇に落とした。
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「なぁ、明久。」
お昼休み。
あの日から僕は外に出て1人でご飯を食べていた。(と言ってもソルトウォーターだけど)
しかし、今日は雨だからそういう訳にもいかない。だからどこで食事(ソルトウォーター)にしようかと考えていたら、雄二に話しかけられた。
「……なに?雄二」
「お前に良いニュースと悪いニュースがある…どっちから聞く?」
良いニュースと悪いニュースか……。
どっちでもいいや。
「………………良い方のニュースを…。」
「良い方か……。姫路の転校の件だが、ある方法で白紙に戻す事が出来るかも知れない。」
「どういうことなの!?詳しく教えて!」
「まぁ、待てあくまで可能性だ。それに話は最後まで聞くもんだろ?」
そうだね。そうだった。
気持ちを落ち着かせなきゃ…。
「続けるぞ。悪い方のニュースだが、もし、その方法で失敗すれば、姫路の転校は確実になる。それだけじゃない。恐らく、2度連絡すらとれなくなるだろう。」
そんなの嫌に決まってるじゃないか!
「………決断するのはお前だ。どうするんだ」
会えなくなるのは嫌だ…。
連絡がとれなくなるのも嫌だ…。
けど!
「はじめから諦めるなんて絶対に嫌だ!僕がなんとかする!姫路さんを助けるんだ!」
僕は絶対に仲間を見捨てたりはしない!
絶対に姫路さんを救うんだ!!!!!