「まずは良い報告だ。明久が復活した」
「おおっ!心配したぞ!」
「お前が馬鹿やらねぇとつまんねぇんだよ!」
クラスの壇上に立ち、クラスメート達に呼びかけているのは僕の親友の雄二。
みんなは心配してくれてたみたいだね。
心配かけてごめん。そしてありがとう。
「さて、ここからが本題だが………明日、俺達FクラスはAクラスを倒す!」
今日、僕たちはAクラスを倒す5人のメンバーを発表することになる。
「試召戦争をするってことか?」
「勝算はあるのか?」
「姫路さんと木下さんがいるからあるかも」
「けどAクラスだぞ?」
「2人のレベルの人が沢山いるってことだろ?」
「勝てっこない!」
クラスメート達が思い思いのことを話している。
確かに、普通にやり合えば負ける確率が99%。
奇跡でも起きない限り勝てない。
でも、こっちには雄二がいるんだ!
雄二の策略と2人の実力があれば勝てる確率も、グンと上がる。
そして、その雄二がこう決めたんだ。
「今回の戦いは5対5の一騎討ちだ!」
悪友であり親友でもある雄二が決めたことだ。
僕達は雄二の決断を信じるんだ!
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「一騎討ち?」
「ああ。俺達Fクラスは試召戦争として、Aクラスに一騎討ちを申し込む」
今回の宣戦布告は雄二を筆頭に、僕、優子さん、秀吉、ムッツリーニと主要のメンバーで来ていた。
………もしかしてだけど、毎回みんなで来てれば僕にあんな被害はなかったんじゃないの?
「何が狙いなんだい?」
現在、交渉のテーブルについているのは久保利光君。学年次席に座っている。
「もちろん俺達の勝利が狙いだ」
久保君が訝しむのも無理はない。Fクラスの僕達がAクラスに一騎討ちを挑むのだから。
「確かに僕達にとってもメリットはある。けど、わざわざ君たちが僕達にメリットをくれる、なんてことはないはずだよ」
「メリットか、強いて言うなら俺達には姫路と木下がいることだな。2人が居れば2勝は確実だ。だが、姫路は出さない。これは約束する。」
「…………何故そこまでして……。」
あくまでここまでは交渉の小手調べ。
ここからが本番だ。
「ところでAクラスはFクラス、Dクラス、Cクラス、Bクラスの4クラスと1度に戦う気はあるか?」
腕を組み、顎に手を当てながら聞く雄二。
「脅迫かい?」
「人聞きが悪いな。ただのお願いだ。」
気の所為かな?雄二が根本君みたいだ。
なんか凄い悪役感でてるよ。
「困ったな…確かに4クラスを同時に事を構える気はない…。だからといって僕だけでは決断出来ない。ここは霧島さんに………」
「受けてもいい」
どこからか了承の声が聞こえた。
その声は静かな、でも凜としていた。
その声の主は霧島さん。
僕達Fクラスの勝ちフラグが現れた瞬間だった。