バカとテストと召喚獣 IFの世界   作:竜猫

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第3問【温もり】

あの日から数日。

今日はクラス発表の日。

勿論、僕はFクラス。

分かりきっていた。

 

「おはようございます。鉄…西村先生。」

 

軽く頭を下げ挨拶をする僕。

うん。僕は生徒の鏡だな。

 

「…俺の気の所為で無ければ、鉄人と言いかけなかったか?」

 

「ははっ、まさか」

 

危ない危ない。

危うく"鉄人"と呼ぶ所だった。

 

「それより本題だ。ほら、受け取れ」

 

鉄人は箱から封筒を取り出し、

僕に差し出してくる。

 

「ありがとうございます。」

 

結果は分かっているため、正直必要なかった。

 

「なぁ吉井」

 

「はい。なんですか?」

 

「俺は…勘違いしてたよ」

 

「薮から棒にどうしたんです?」

 

突然語り出す鉄人に少し驚きながら返事を返す。

 

「俺はお前の事をテストの結果だけで評価していたんだ。教師失格だな。」

 

何を言い出すかと思ったら…

全く、無敵の鉄人も人間だったってことかな?

 

「西村先生。自分を卑下するものじゃありませんよ。僕が駄目人間に変わりはありません。西村先生の目は間違ってませんよ」

 

「…………ったく、お前も自分を卑下してるじゃないか…。それにしても…吉井に励まされるとは…」

 

ボソボソと話し出す鉄人。

全く聞き取れない。

あーーー!気になるよーーーー!

 

「聞こえませんよ?鉄人?」

 

「バカはバカらしくFクラスに行ってこい!といったんだ!」

 

こうして僕のFクラス生活が始まった。

 

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「あれは………優子さん?」

 

バカでかい教室を羨む様に見ている優子さんを僕は見つけた。

もしかして、悔しいのかな…。

 

話しかけるか、話しかけないか迷った末、

僕は話しかける方を選んだ。

 

「優子さん」

 

慌てて振り向く優子さん。

何も見ていない。そう言いたそうだった。

 

「どっ、どうしたの?明久君」

 

「その…やっぱり悔しい?」

 

「……………悔しくないと言えば嘘になるわ」

 

やっぱりそうだよね。

悔しくない訳がないよね。

 

「けど………割り切っているつもりよ」

 

そんな訳ない…割り切っているなら

あんな目でこの教室を覗く訳が無い。

僕にはわかる。

優子さんは悔やんでる。

 

そんな優子さんを見てると手に力が入る。

身体が熱くなる。頭が痛くなる。胸も痛い。

向けることの出来ない苛立ちをわかせ、

身体全体が震えてくる。

そんな時だった。

 

僕の手に優しくて暖かい感触がした。

優子さんが僕の手を握っている。

直ぐにそう理解した。

 

「明久君。ありがとう」

 

「ちょっ!?優子さん!?」

 

慌てて離そうとする僕の手を

優子さんは離さない。

 

「アタシは大丈夫だから。そんな顔しないで?」

 

優子さんの優しい笑顔と優しい温もりに

触れたこの瞬間は本当に幸せだった。

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