優子さんが勝ち、秀吉が負けた。
それで1勝1負。勝負はここからだね。
僕達Fクラスはムッツリーニが出る。
相手は誰だろ?
「じゃ、ボクが行こうかな」
色の薄い髪をショートカットした、ボーイッシュな女の子が出て来た。誰だろう?見たことないけど………。
「1年終わりに転校してきた工藤愛子です。よろしくね」
なるほど。だから見たことなかったんだね。
「教科は何にしますか?」
高橋先生が2人に尋ねる。
「……………保健体育」
ムッツリーニの最強の武器。保健体育。
凄いよね。保健体育だけなら学年1位なんだってさ。僕も1度でいいから学年1位をとってみたいよ……。
あ、ワーストじゃなくてトップだからね!?
「土屋君だっけ?保健体育得意なの?」
転校生だからわからないのかな?
ムッツリーニの実力を…。
なんか凄く余裕そうだけど。
「ボクも保健体育得意なんだよ?まぁ………君とは違って………実技でね♪」
な、なんてことを言い出すんだ!
思わず僕のピュアなハートが反応しそうになったじゃないか!
「あれれ、吉井君だっけ?気になるの?保健体育……実技で教えてあげよっか?」
「是非ともよろしくお願いします。(そそそそそ、そんな、そんな訳ないじゃないか!何を言い出すんだ!)」
「……………吉井?」
「……………明久君?」
…………危ない。
島田さんと優子さんが何故か怒ってる。
あ……それもそうか…。そうだよね。
姫路さんが大変な時にそんな馬鹿なこと考えてちゃ駄目だよね…。
「そろそろ召喚を開始して下さい。」
「はーい。試獣召喚っと♪」
「……………試獣召喚」
武器を持った召喚獣が現れた。
………工藤さんの武器デカくない!?
だからあれだけ余裕そうだったわけだ!
って、腕輪まであるし!
「実践派と理論派、どっちが強いかな!」
腕輪を光らせながら走る工藤さんの召喚獣。
はっ、はやい!これはムッツリーニは逃げれない!
「バイバイ。ムッツリーニくん!」
くっ、これはよけられない!耐えろ!ムッツリーニの召喚獣!
「……………加速」
ムッツリーニが言葉を発したと同時にムッツリーニの召喚獣の腕輪が輝き、目にも止まらぬ勢いで工藤さんの召喚獣を攻撃した。
「……………加速、終了」
ボソリとムッツリーニが呟く。
1呼吸おいて工藤さんの召喚獣は倒れた。
な、な……なんで!?
点数は!?
『Aクラス 工藤愛子 446点』
VS
『Fクラス 土屋康太 572点』
つ、強い!これがムッツリーニの実力とでも言うのか!
「…………だから言った。俺は負けない、と。」