「さて、皆に1つ聞きたい」
優子さんが泣きやみ、
更に数分がたってから自己紹介が再開された。
僕の知り合いである
「島田美波」、「姫路瑞希」をはじめとして
次々と自己紹介を終え、ようやく
最後の1人となった。
その最後の生徒は僕の悪友「坂本雄二」。
雄二は自己紹介をはじめたと思えば
クラスの全員に質問を投げかけ始めた。
「かび臭い教室。古く汚れた座布団。薄汚れた卓袱台。Aクラスは冷暖房完備の上、座席はリクライニングシートらしいが───」
1呼吸をおき、静かに告げる雄二。
「───不満はないか?」
「「「大ありじゃあっ!!」」」
2年F組の生徒の魂の叫び。
うん。無駄に結束力があるね。たくましいよ。
雄二が急にこんな事を言い出したのは
理由がある。
それは僕が言い出したから。
「『試召戦争』を仕掛けないか」と……
姫路さんと優子さんの為に。
僕が言ったのはAクラス相手への戦争。
普通ならFクラスがAに勝てるとは思わない。
だから雄二が僕の提案をのんでくれた時は嬉しかった。
無理かもしれないけどやらなきゃならないんだ。
「このクラスには試験召喚戦争で勝つことのできる要素が揃っている」
いきなり雄二が言い出した。
根拠がある?僕らはFクラスだよ?
勝つ根拠なんてどこにあるのさ。
「おい、康太。畳に顔をつけて姫路のスカートを覗いてないで前に出てこい」
「…………!!(ブンブン)」
あ、流石だねムッツリーニ。
凄い勢いで首を横に振って否定してるけど
顔に畳の痕がついてるよ。
「土屋康太。こいつはあの有名な寡黙なる性職者だ」
「姫路のことは説明する必要もないだろう。皆だってその力はよく知ってるはずだ」
「木下姉妹だっている」
「わしは男じゃ!」
全く、秀吉が女の子でなければ
美波はどうなるのさ
「ねぇ。なんか失礼なこと考えなかった?吉井」
「なっ、なんのことかなぁ?」
「当然俺は全力を尽くす」
そう言えば雄二って頭よかったっけ
「それに、吉井明久だっている」
シーーーーーーン
僕の名前をオチで使うな!
うわぁぁぁ!この無言の雰囲気は辛───
「「「うぉぉぉぉぉぉ!!!!!」」」
なんか盛り上がってるぅぅぅぅ!?
それにしても凄いメンツだね。
神童の雄二
Aクラス並の学力のある優子さんと姫路さん
数学だけならBクラス並の島田さん
寡黙なる性職者のムッツリーニ
古典だけならAクラス並の秀吉
凄い…本当にここはFクラスなのかな
「皆、この境遇は大いに不満だろう?」
「「「当然だ!!」」」
「ならば全員ぺんを執れ!出陣の準備だ!」
「「「おおーーっ!!」」」
「俺達に必要なのは卓袱台ではない!Aクラスのシステムデスクだ!」
『うおおーーっ!!』
「よし明久。肩慣らしにDクラスと試召戦争をしたいと思う。宣戦布告してこい!」