ついでに、前回手を抜いた分今回は全力投球だぞ!
「わざわざ、あたしを選ぶなんてなんか理由でもあんのかい?」
「えぇ、大ありよ!」
「ふーん、そうかい。じゃあ改めて自己紹介をしようか。私は・・・」
「魅魔。そうだよね?幻想郷最恐の悪霊さん?」
あたしは一瞬身構えた。こいつ、知っている。
「違ったかしら?百年前の惨劇は、もうみんな忘れちゃったのかしらね?」
「さぁね?あんたは覚えてたのかい?」
「勿論!忘れるわけ無いじゃない!あんたのせいで私の人生滅茶苦茶よ!!」
「ほう・・・何があった?」
「何があったじゃないわ!私の家族を殺したくせに!!」
あたしは唾をのんだ。
ついにこの日が来たか・・・・と。
「殺した・・・・か。そうか」
「今更詫びても許さないから、絶対!!」
「強い意思だな」
「当たり前よ!あんたがあんなことするから、私は魔法使いになったんだ!!!」
「・・・・・・・魔法使い・・・ね」
「なっ・・・何よ!?」
「いや、あたしにもそんな頃があったなぁって。ごめんね、変なこと言って」
「そんな頃?」
「気にしないでくれ」
「・・・きっ、気になるじゃない!!」
「だよねぇー」
「ムカつく言い方ね!!」
「話してもいいけど、まずあんたの話を聞かせてくれよ?」
「何でよ!あんたなんかに!!」
「あたしがあんたにやったことを確かめたい」
「・・・分かった」
あの日は、いつもどうりの平凡な日だった。
幻想洋が外の世界と結界で分断されてからまだ数十年ぐらいだったころ。
何の変哲もないある日、突然・・・・
あんたが来た。
あの日の記憶はほとんどない。
けど、里を木々で呑み込み、人々を無残に殺して、妖怪は跡形もなく消し去ったあんたの姿は今も鮮明だ。
夢中で逃げた。里の人は半分になっていた。消えた半分に私の両親がいた。
その日私は決めた。
あんたを絶対に殺してやる。
って・・・・
「そうか。家族を殺されたか・・・・・」
「何よ?他人事みたいに!!」
「そりゃあ他人事さ。別に狙ってあんたの両親を殺したわけじゃないしね」
「そうだけど・・・・」
「それにあの時は、あたしも大切なやつを殺された」
「えっ?」
「大切なものを殺される気持ちは多少なりとも分かってるつもりだ」
「じゃ・・・じゃあ何であんなことを!!!!!」
「人は繰り返すんだよ。同じことを・・・・」
「はっ?どういう意味よ?」
「千年ぐらい前かな?幻想郷を出てずっと北西の方角に進む。すると海を越えて大陸に出る。その大陸の西の端にあった国があたしの故郷だ」
「千年前・・・・!」
「その国である日魔女狩りが行われた。当時、あたしたちみたいな魔法使いは老若男女、問答無用で殺された」
「うっ・・・・・嘘でしょ?」
「残念ながら事実だ。今話してるのは、本当にあった出来事だ」
「それで、どうしたのよ?あんたは」
「村に住んでいたんだが村の人があたしとあたしの娘を匿った。旦那はすでに戦争で死んでいた」
「匿わられて?」
「見つかった。地下室にずっといたんだけど久々の外は地獄絵図だったよ。村人の血で真っ赤に染まっていた」
「・・・・・・それで?」
「あたしも殺された。生きているとき、最後に聞いたのは娘の悲鳴だったよ。何を言っていたかは分からないけど多分・・・・・」
「多分・・・・」
「お母さーん、って叫んでたと思う」
「・・・・・・・」
「そのあとは、こうやって悪霊になって国を地図から消した。物理的にね」
「もういい。吐き気がする」
「それは、あんたが生きているからだ。あたしは死んでいるからそんなの感じない」
「・・・・・・・そんなの、あんたに言われてもうれしくない・・・」
「それでいいのさ」
「それに、あんたを殺す意思も変わらない!!」
「残念だがそれは無理だ」
「はぁ!!どういう意味よ!!」
「あたしを殺す方法は、二つ」
「・・・・・・」
「一つは、あたしの力の源である月を破壊すること」
「もう一つは・・・?」
「あたしの姿を保っている負のエネルギーを消し去ること」
「そっちだったら・・・・」
「少なくとも、千年間この世に居続けている魂にそんなこと言えるかい?」
「そうだけど・・・だけど!!!」
「無理なんだよ!!あたしは!!もう、地獄に行くことさえできないほど罪を重ねすぎたんだ!」
「そんなわけないでしょ・・・・」
「あたしが三途の川を渡ると罪の重さで船が沈む。それほどに罪を重ねてしまった」
「・・・・・・」
「信じてくれるかい?」
「信じるしかないでしょ・・・・そんな目で見られたら・・・・」
「ありがとう。あんたは優しいね」
「うれしくないわよ」
「話が過ぎた。そろそろ始めようか?」
「えぇ、あんたを殺すために身に着けた魔法を見せてあげる!」
「ラウンドギア」
「これは・・・金魔法か・・・」
「下の奴らは、科学信者なんて言ってたけど・・・・」
「これは、立派な魔法だな。しかも超凄腕」
「研究の賜物よ」
「確かに」
「貴方はこれをどうやって対処する?」
「貫通ワイドウェーブ」
「ふっ!そんなへなちょこ弾なんか効かないわよ!!」
「ほう・・・。こちらの攻撃が消されているな」
「そんなんで、倒せると思うな!!」
「少し舐めすぎたかな?」
「ふざけんじゃないわよっ!!」
ドカン!!ドカン!!
ラウンドギアが突如、爆発した。
「どう?ラウンドギアは、爆発を起こせるのよ!流石に今のは、五回被弾ね!」
「危ない危ない・・・。あと少しで、爆発に巻き込まれるとこだった」
「えっ!?」
「どうした?対戦相手が真後ろにいるのが珍しいか?」
「どういうことよ?」
「爆発の直前に移動しただけさ。あんたの真後ろにね」
「嘘でしょ・・・・」
「残念だな。さぁ、どうする?」
「・・・・・・・・・ホーミングギア」
「ほう、ホーミング弾か・・・・」
「それだけじゃないわよ!「挟み弾」」
「くっ!ホーミングに左右からの攻撃か・・・・・これはきついな」
「今度こそ、五回被弾しなさい!!」
「普通の奴ならここで即死だな」
「!?」
「イビルフィールド」
ズガガガガガガガガ!!!!!!!
「嘘!?全弾消された!?」
「まぁ、こんなもんか?今から降参でもするかい?」
「・・・・・・・」
「実力差は目に見えてるだろ?」
「だけど・・・・」
「?」
「だけど私はあきらめない!!最後のこの攻撃にすべてをかける!!」
「いい心構えだ!!かかってきな!全力で受け止めてやる!!!」
「行くよ!魅魔!!私のすべてを喰らえぇぇぇ!!!」
「ラウンドギア2」
「!?」
「驚いた?もう貴方は私に近づくことも攻撃を当てることもできない」
「ほう・・・」
「ラウンドギアの金魔法を自分の周りに展開する、ラウンドギア2。ラウンドギアの攻撃力をそのまま防御力に回した完全防御」
「素晴らしい魔法だな。今度、あたしも使ってみようかな・・・」
「勝手にすればいいわ」
「その前にこれをどうやって攻略するかだが・・・。少々荒いが気をつけろよ」
「何よ?」
極砲「アルティメットスパーク」
「なっ!?」
「あんたの全力をあたしの全力で答える!!」
「私だって!!!」
ドゴォ!!
このときあたしは、嘘をついた。
全力なんてこれぽっちも出していなかった。
それは、彼女に対しての償いだったのかもしれない。
ガキィ!!
「何の音だ?」
不気味な音にあたしは攻撃の手を止める。
「しまった」
「どうした?」
「ラウンドギアが壊れた」
「どういうことだ?」
「さっきのあんたの攻撃に耐え切れなかったのさ。もともとラウンドギアは、攻撃用だからもうすぐしたらさっきみたいに爆発して私は、巻き込まれて死ぬ」
「何だって!?」
「あんたの言うとおりだ。降参しとけばよかった。実力差、なんてレベルじゃない」
「・・・・・・・」
「あんたを殺すための魔法だったのにまったく効かなかった」
「・・・・・・・」
「まさかあんたを殺すための魔法で自分が死ぬなんてね。まったく笑えないよ」
「死ぬ?誰が決めた?」
「は?何を言ってるの?ラウンドギアは外からも勿論、内側からも破れない完全防御なのよ?確かにあんたの攻撃で壊れたけどその効果は、まだ続いているわ。そのうえ爆発するんだからもう助からないのよ」
「本当に効果が続くのか?爆発するまで」
「・・・・・・0.08秒」
「何?」
「0.08秒間だけ。爆発の直前の0.08秒は効果が切れる」
「それだけあれば余裕だ」
「は?」
「理香子!爆発のタイミングを教えろ!そして絶対動くな!!」
「何をするの?」
「あんたを助ける!絶対に!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・分かった」
「準備しなさい!」
理香子の目付きが変わった。
「今よ!!」
あたしはラウンドギアの合間を一瞬で抜け、理香子を抱えて更に真っ直ぐ進む。
その時、後ろで大爆発が起こった。
作「復活二回目!作者のオロナインです」
魅「初のあとがき参加。魅魔でーす」
作「最近思う。自分は作者じゃなくって二次創作者なんじゃないかと・・・」
魅「二次創「作者」じゃん。めんどくさい」
作「確かに!さすが魅魔様。かっこいい!」
魅「知らんよ・・・」
作「ですよね・・・」
魅「どうしたんだい?魔理沙のときは饒舌なのに?」
作「緊張っておいしいですよね」
魅「緊張してるのね。いきなり意味不明なこと言うからドン引きしたわ」
作「やっぱ立場上の人と話すのは、緊張するじゃないですか」
魅「そうかねぇ?」
作「まぁ、魅魔様は番外編で暴れてもらうのでここで次回予告」
魅「早いなぁ。次回はいつ投稿するんだい?」
作「なるべく早く!」
魅「雑だねぇ」
作「というわけで、次回もよろしくお願いします」
魅「ご愛読ありがとうございました」