リサは親に勘当されたショックで
逃げ出した結果、「魔法の森の支配者」を名乗る悪霊と出会った。
以上
「この森の支配者・・・?」
「そうだよ。この森はあたしの物さ」
「でも、お父さんがこの森は皆の物だって・・・」
「誰だい?勝手にそんなことを言うやつは?間違いなくこの森はあたしの物だよ」
「本当?」
「当たり前だ!この森をあたし以上に知る奴なんてあたしとその友人ぐらいだよ」
「へぇーーー」
「あんた、名前はなんて言うんだい?」
「私の名前か?私の名前はリサ!人間の魔法使いだ」
「人間の魔法使い・・・?」
「どうした?」
「いや何でもない!あたしも昔は魔法使いだったからな」
「そうなのか!」
「ちょっとリサ、お前の魔法を見せておくれよ」
「いいよ!」
確かこのとき、香霖堂のドアを吹き飛ばした新しい魔法を使った気がする。正直あまり覚えてないが、それを見た魅魔様の第一声が、
「おぉ!やるじゃないか!」
だったのを今でも覚えている。初めて、魅魔様に褒められた瞬間だった。
「その年で、木を一本消し飛ばすほどの威力を持つ魔法が使えるとは驚いた。よし!次はあたしの魔法だ」
「あんたの魔法?」
「見てろー」
魅魔様は私が破壊した木の前に私を立たせ、私の顎の前に杖を横にして、ふっと上にあげた。
「え!ええええええ!」
「どうだ?すごいだろ!」
驚くのは、無理もないことだ。
先ほど、私が破壊した木がまるで何もなかったかのようにそこに
「すげぇー!!どうやったんだ?」
「そんなに興奮すると、次見せる魔法は失神しちゃうぞ」
「なんだなんだ?もっとすごいのを見せてくれるのか?」
「しっかりと、目ぇ凝らしなさいよ!」
極砲「アルティメットスパーク」
私が初めて見た魅魔様のスペルカードだ(この頃はまだスペルカードは存在してなかったので、この名前は魅魔様のオリジナルということになる)。
私のマスタースパークの原点である。
因みに威力はというと
「・・・!!まっ魔法の森に・・・穴が開いちゃった・・・」
森の中心部から無縁塚まできれいに見渡せるほど、木々が丸々消えていた。
「ざっとこんなもんかな」
何よりもすごいのは、それを一瞬で元に戻す魅魔様だが。
「すげぇ・・・」
「久々にこんな魔法を使ったから、ちょっと威力不足だったかな」
「なぁ、あんた?」
「何だい?」
「私もそんな魔法が使えるようになるか?」
「そりゃ修行を積めばね。あとこの魔法は、あたしが人から盗んだ魔法だから教えないよ」
「弟子にしてください!」
「・・・やだね」
「なっなんで・・・?」
「あんたは、強すぎる。その強さは、いつか自分の身を滅ぼすよ?」
「・・・・・・・もう・・・・・滅ぼしたよ!」
「!?」
「私は、この力でお父さんとお母さんに勘当されたんだ!」
「・・・・・覚悟はできてるかい?」
「え?」
「弟子入りを認めるんだよ!」
「ホントか!!!!」
「ただしあたしは厳しいよ!」
「どんと来い!!!」
「弟子入りするなら、あたしの名前を受け継いでもらおう」
「名前を受け継ぐ?」
「魅魔という漢字は、魅惑の魅に魔法の魔と書く。どっちがいい?」
「うーん・・・「魔」!」
「あんたの名前はリサだよね?だったら、初めに付けてマリサだな!」
「まりさ・・・かっけぇ!!」
「漢字は・・・そうだな?理想の魔法と書いて「魔理」。あんたはさっき星形魔法を使ったから、水を流れる星の砂で「沙」。合わせて「魔理沙」だ。どうだ?かっこいいだろ?」
「すげぇーーーー。あんたすげぇな!!」
「おおっと。師匠に向かってあんたは良くないな!あたしのことは「魅魔様」と呼びなさい!」
「はい!魅魔様!」
「いい心構えだ!」
「あとあんたは親に勘当されたんだったな。だったらすこし変装しよう」
「変装?」
「簡単だ。髪を赤くして、耳を尖らせよう」
「おぉぉぉ!!!すげぇぇ!!魅魔様!!!!」
こうして私は魅魔様に弟子入りした。
魅魔様が私を拾ってくれなければ、私はこーりんに捕まっていたか、魔法の森の中心で迷ってのたれ死んでいたと思う。
それぐらいあの日の月は
魅魔様はこの日を最後まで、偶然の産物と言っていたが、
私は嫌でもこの日は、偶然ではなく必然だと信じたい。