魅魔と魔理沙   作:オルナイン

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今年最後の更新です。


幻想郷編
第二十二話


それは、突然のことだった。

 

「あっ・・・・・・」

「ん?どうしたんだ、魅魔様?」

「いや、ついに窓際に飾ってた花が枯れ始めたなぁと思ってさ」

「あぁ、その花か。ずいぶん長いこと咲いてなかったか?」

「多少、魔法使ってたからねぇ・・・・・・」

「そっ、そうか」

「でも流石に5年は無理させすぎたかねぇ?」

「その花何年草なんだぜ?」

「一年草」

「人間だったら400歳か。いくらなんでも長生きしすぎだぜ」

「四百年ぐらいどうってことないだろ?」

「魅魔様はちょっと人とは時間の感覚がずれてるぜ」

「あんたも失礼なこと言うようになったじゃないか?」

「そんなことないぜ」

 

 

私はこれがたわいのない話で終わると思ってたが魅魔様は意外なことを口走った。

 

 

「じゃあ、魔理沙。この鉢植えをあたしの友人のところへ届けてくれないかい?」

「・・・・・えっ?」

「あたしの知り合いに植物を育てるのが上手な奴がいてねぇ。ぜひそいつのところへ行って花を貰ってきて欲しいんだよ」

「私が行くのか?」

「そうだよ?無理かい?」

「無理かどうかより、やりたくないぜ」

「いいじゃないか。勉強になるよ」

「勉強?その魅魔様の知り合って奴は魔法使いなのか?」

「いや、妖怪だよ。割と凶悪の」

「今の一言で会いたくなくなったぜ」

「まあまあ。ほら、教授も言ってたじゃないか。巫女のよく分かんない力も私の使う魔法もみんな同じ力なんだって。だから妖怪が使う力も人間のあんたが使う魔法と同じ様なもんだよ」

「何だか物凄く、だまされている気がするぜ・・・・・」

「気がするだけさ」

「本当か?」

「・・・・・・・本当本当」

「おい、魅魔様!今、明らかな間があったぜ!!」

「それじゃあ、お使いを頼もうかね」

「ちょっと待ってくれ!私はまだ承諾してないぜ!!」

「場所は博麗神社の裏にある湖。そこに行けば明らかに分かるから」

「なんて雑な説明だぜ!?っていうか私は行く気がないって言ってるだろ!魅魔様!!」

「じゃあ、私は用事があるから。がんばってね、魔理沙」

「あ!ちょ!どこに行くんだぜ?いつも用事なんかないくせにーーー!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「置いてかれたぜ・・・・・」

 

 

さてこうなったらでも行かなくてはならないのだろう。

否が応でもなんていったが実際に行きたくはない。

 

 

 

「魅魔様も無茶言うぜ・・・・」

 

 

私は行きたくない気持ちを抑えながら箒にまたがった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

博麗神社の裏の湖。

 

そこに行く前に私は不思議な光景を見た。

 

 

 

「うわー。一面花畑だぜ!」

 

 

そう、本当に花畑なのだ。

右も左も地平線まで花畑。そんな場所が幻想郷にあるのだろうか。

だが湖は目の前に見えているし、ここは私の目指している場所の近くなのだろうがやはり少し違和感を感じる。

 

 

「おっ?あそこに誰かいるぜ」

 

 

 

 

 

「ふーんふーん。お花さんきれいだなぁ・・・・」

「おーい!そこのあんた!話を聞いていいか?」

「ん?何か見慣れる紫の金髪が・・・・」

 

 

 

 

「おい、お前。ここが何処か分かるか?」

「何だ紫金髪。いきなり、人に話しかけてきて。お前はまず誰だ?」

「ん?そういうお前もよく見たら人間じゃなくて妖怪だな?」

「妖怪で何が悪い人間風情が」

「お前、口悪いな」

「お前も十分悪い」

「悪かったな。私は魔理沙。魅魔様に魔法を教えてもらいながら人間の魔法使いをやっている」

「魅魔?聞いたことある名だな?すぐには思い出せぬが・・・・・。あぁ、私はオレンジ。よろしくね、魔理沙」

「なんか急にキャラが変わらなかったか?」

「気のせいだよ!私はいつでも平常運転だよ!」

(なんとなく小兎姫を思い出す口ぶりだぜ)

 

 

 

「あんたのさっきの質問。ここはどこ?何だけどここはね、博麗神社の裏の湖だよ」

「そうか。だが、何というか凄い違和感を感じるのだがなぜか分かるか?」

「それは今、夢幻館と距離が近くなっているからね」

「夢幻館?」

「うん。夢幻館。現実世界と夢幻世界の境界に建っているの。いつもは夢幻世界側にあるはずなんだけど今日は夢幻館の主の幽香の力が強いからこっちにも存在してるみたいだね」

「なるほど・・・・・魅魔様の知り合いってのはその夢幻館にいるみたいだな」

「夢幻館の住人に用があるのかい?」

「あぁ、私のお使いする先が見つかったぜ」

「それじゃあ、いいこと教えてあげるよ。夢幻館の住人は三人。湖の見張り番「くるみ」。大がまの門番「エリー」。そして夢幻館の主「幽香」。だよ」

「三人?意外と少ないんだな」

「ところがどっこい、夢幻館には未確認の双子の女の子が住んでいるという噂があるよ」

「噂?噂は噂だろ?」

「その二人が何で噂なのか知ってるかい?あまりに強いから出会った人間も妖怪も倒しちゃうからだよ」

「つまり、その姿を見て無事な奴がいないってことか?」

「ご名答だね」

「その情報からして本当みたいだな。双子の女の子。できれば会いたくないぜ」

「私もできれば会いたくないね。夢幻世界のほうが住みやすいって話だけど、そんな危ない人がいたら行きたくなくなるのは分かるなぁ」

「でも行かなきゃ行けないのがつらいぜ・・・・。ありがとう、オレンジ。大切な情報、しっかり有効活用させてもらうぜ」

「うん。それじゃあ、魔理沙。またね!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・あれが魅魔の弟子か。面白そうな奴じゃないの。ふっふっふっふっふっ・・・・・・」

 

 




インフルエンザで寝ていたらクリスマスが終わってました。オルナインです。
今年ももう終わりですね。インフルでやる事なかったんで執筆が進みました。感謝感謝
今年の更新状況も酷いものでしたが何とか夢時空編が完結してよかったです。ホントマジで。
と言うわけで来年からは幻想郷編が(やっと)動き出すわけですが魅魔と魔理沙も旧作ゲーム編が半分まで来ました。いやー、完結までに後何年だろう?
来年の目標は執筆ペースを上げることですね。去年も同じこといったような気がしますがきっと皆さんの幻想ですよ。
それでは、来年も魅魔と魔理沙をよろしくお願いします。
読者の皆様。よいお年を~
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