それから約半年が経った。
「魅魔様見ててね!!」
パパパッ ドゴッ
「おぉ!やるようになったじゃないか。魔理沙は呑み込みが早いねぇ」
「やったぁ」
私は魅魔様のおかげで、お父さんに魔法を教えてもらっていた時よりも確実に強くなっていた。
しかし
「魔理沙?」
「ん?何?魅魔様」
「もしかして今の魔法で腕を怪我したんじゃないかい?」
「え?」
「ちょっと見せてごらん」
「うん」
「・・・あー。あんたは気づいてないけど、ここをひねっているね」
「そうなの」
「こうやって腕をひねると痛いだろ?」
「いてててててててて」
「ほらね」
そういうと魅魔様は杖で私の腕をそっとさする。
「もう痛くないだろ?」
「・・・ホントだ!!すげぇーーーー」
「あたしの得意魔法だからね」
魅魔様は人体改造魔法という魔法を得意としていた。
人の代謝を急激にあげたりして、傷を自分の力で治したりするのをよく私に使っていた。
「まったく・・・こんな魔法に頼っていたらホントは駄目なんだからな」
「えー」
「そのうちに教えてやるよ」
「ホントか!!魅魔様」
「あぁ」
「ふふ、、楽しそうね」
「?」
私は振り返ると、長い金髪で紫色の服を着た背の高い女の人がいた。
「あんた誰だ?」
「ふふふ、、、貴女が魔理沙ちゃんね?」
「そうだよ。何で知ってんの?」
「こいつは、私の旧友だからだよ。魔理沙」
「名前は八雲紫。
なかなかやるスキマ妖怪だ」
「スキマ?紫?」
「魔理沙はまだ分からないか?」
「でしょうね」
「で今日は何の用だ?」
「ちょっとお話をしようと思ってね」
「話?あの事か?」
「あら察しがよくて」
「何年の付き合いだと思ってんだよ」
「そうね。貴女が幻想郷に来てそろそろ百年?いやそれよりも前だったかしら?」
「そんなもんだな。さてと魔理沙はここで練習を続けていてくれ」
「うん・・・・」
「紫。場所を変えようか」
「そうね」
「・・・疲れたな」
人体改造魔法の代償として凄まじい疲労感が私を襲った。
無人の小屋
魔法の森を隅々まで探し歩いても見つからないようなところにそれはあった。
小屋の周りには、湿気によってコケやキノコが群がるように生えていた。
「ふわー」
「おはよう魔理沙」
「おはよう魅魔様・・・あれ?」
「まったく驚いたよ。戻ったらあんたが寝てるんだもん」
「へへへごめん、魅魔様」
「もう少し体力を付けなきゃね」
「分かった。ところで何作ってんの?」
「これかい?」
そう言うと魅魔様は手にした木の棒をこちらに見せた。
「これは魔法の箒だよ」
「まさかそれで飛ぶのか!!」
「ご名答」
「すげーーーーーーーー。魅魔様、箒を作れるんだ!!!」
「当たり前だろ。そのうちに魔理沙にも作り方を教えてやるよ」
数日後
「箒に魔力を集めるようにイメージするんだ」
「・・・・」
「自分は飛べると感じるんだ」
「・・・・・・・・」
「イメージが固まったら、思いっきり地面を「蹴り上げる!!!!」」
ブワッ
「おおおおおおおおおおおお」
「飛べたじゃないか。そのまま旋回してごらん」
「こっこうか・・・」
「出来てる出来てる。よしそのまま妖怪の山まで行こうか」
「えー無理だよ」
「そんなこと言ってたら、ちゃんと飛べないぞ」
「分かった」
この後聞いた話によると、このとき私はまだ自分の魔力で飛べなかったらしい。
そのため、魅魔様が私を支えていたそうだ。
なのでこのときに、自分の力で飛べたと勘違いしてめっちゃ喜んでいたこのときの記憶を思い出すと
かなり恥ずかしかったりする。