転生世界の多重能力   作:稀猫

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他人の視点から見ると、すごいことってあるんだね・・・。

~黒子side~

 

 

『記録、78m23cm。指定位置との誤差、54cm。総合評価Level4。』

 

「はぁ~・・。調子がいまひとつですの。やっぱり昨日の風紀委員(ジャッジメント)のお仕事が影響して・・・。」

 

「ふっふっふっ・・。そんな言い訳なさるようでは、先は見えていますわね~。白井黒子さん。」

 

「婚后光子・・・。」

 

明らかに嫌そうな顔をしながらいう黒子。

 

「この分だとLevel5に到達するのは(わたくし)のほうが先かしら~?」

 

「ふんっ。(わたくし)とあなたの能力を一緒にして欲しくありませんの。大体3次元と11次元では空間把握法が・・・・」

 

「もともと私、一年の分際で大きな顔をするあなたが気に入りませんの。」

 

「相変わらず人の話を聞きませんのね」「よろしくて?私がこの常盤台の・・・・」

 

その瞬間、地響きと轟音と共にプールからしぶきが上がりましたの。

・・・若干私も驚きましたの。

 

「エースになった暁には・・ひゃ!?」

 

婚后光子は無様にしりもちをついていますの。

 

「な、何事ですの・・?」

 

「ふん。本年度から二年に転入してきたあなたはご存じないかもしれませんが、今あのプールで能力測定されているのが、・・・常盤台のエースですわ。」

 

そう説明している間にも次々としぶきは上がる。

 

「プールの水を緩衝材にしなければ、まともに測定できないほどの破壊力。あの一撃を真正面から受ける覚悟があなたにはあって?」

 

「っく・・・!」

 

 

 

記録が発表され、御坂美琴(お姉さま)の測定が終了しましたの。

 

お姉さますごいですわ~と私が悦に入っていた時でしたの。

 

突如プールの水が巻き上げられ、次の瞬間には氷結していましたわ。

 

さすがの私も唖然としましたの・・・。

あれだけ大容量の水を一瞬で氷に出来るような能力ならLevel4は硬いですわ・・・。

誰ですの・・・・。

 

それだけだと思っていた私は次の瞬間には間違いを悟りましたわ。

 

出来上がった氷のオブジェクトは一瞬にして消え去り、白っぽい靄になったと思ったら、次の瞬間にはプール直上で水の塊になっていましたの。

いったい一瞬の間に、どれだけの温度変化をさせたらあんなことが出来ますの・・・?

 

私は確信しましたわ。

今、お姉さまの後に続いて、測定をしたお方。

そのお方も間違いなく、Level5なのであるはずであると。

 

 

~side out~

 

 

 

 

 

──── 帰様の浴院(Shower Room)

 

 

私、柚姫は御坂さんと一緒にシャワーを浴びに来ていた。

 

途中で、御坂さんの後輩であろうツインテールの子も加わったけど。

 

 

とにかくシャワーを浴びよう。

汗が気持ち悪い。

 

 

~美琴side~

 

 

 

「お姉さま。」

 

黒子が突然話しかけてきた。

 

「何よ、黒子?」

 

「お姉さまの後に測定していたのは、どなたですの?」

 

そんなことか。

って違う。

そんなことじゃない。

 

「それなら、さっきまで私の近くにいた、小柄な子よ。」

 

「あの子が・・・?」

 

「言っておくけど、私の同級生よ?」

 

「はい!?」

 

黒子も予想通り驚いてる。

あの身長で中二はない。

 

「ということは、あのお方が・・・。」

 

「そう。あの非常識な速度での温度変化をやってのけた変態よ。」

 

挙句柚姫は変態呼ばわりされている。

だが、本人は当然それに気付かない。

 

「・・・紹介してくださっても?」

 

黒子は柚姫になぜか同じ匂いを感じていた。

もっとも、黒子も彼女も移動系能力者という点では似通っているのだが。

 

「私まだそんな親しくないわよ?・・・まぁ、あいつならいいって言ってくれそうな気がするけど。」

 

 

というわけで、紹介することが決まった。

どうせなら、ということで、これから会う他校の二人と一緒に合流しようということになった。

 

 

 

~side out~

 

 

 

「と、いうわけで、いっしょにきてくれないかしら?」

 

「え、ええと、御坂さん?」

 

分かっていると思うけど、わたしは柚姫。

 

いきなり御坂さんに声をかけられて、いろいろ説明されて、この状況なわけで・・・。

いや。

別に行きたくないわけでもないんだけど・・。

私そんなに友達多いわけじゃないし・・・。(知り合いは腐るほどいるけど)

 

「何?っていうか他人行儀過ぎるわよ。学年同じなんだから美琴でいいわよ。」

 

「あ、はい。じゃあ、美琴?」

 

「うん?」

 

「私なんかがついて行ってもいいの?」

 

「あんたを誘った時点で、ダメなんてことはないに決まってるでしょ・・・。」

 

あ・・・・。

 

「って言うか美琴?」

 

「何よ?」

 

「あんたはやめてね。私のことも柚姫って呼んでくれていいから。」

 

「分かったわ、柚姫。これからよろしく。」

 

そう言って、右手を差し出してくる。

こういうの、いいなぁ・・・。

 

「うん。よろしく。」

 

 

 

 

ここに固い友情が結ばれた・・・・のか?

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