津芽湊の暗殺教室 『更新停止中』   作:お薬二錠

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サブタイトルは竹林の時間ですが前半竹林、後半ミヤコという形になってしまいました

都(ちょっと嬉しいです)
竹「まぁ、仕方ないね」

竹林君、大人の対応ありがとうございます!


竹林の時間

翌日、E組内は暗い雰囲気が漂っていた。しかし、朝のHRが始まる時間になるとそんな雰囲気よりも真っ黒な奴が教室に入ってきた。

 

「おはようございます」

 

そう言って教室に入ってきた殺せんせーは、何故か南の島の時の様に真っ黒に日焼けしていた。

 

「なんでいきなり黒くなってんだよ殺せんせー」

 

「急遽アフリカに行って日焼けしました。ついでにマサイ族とドライブしてメアド交換も。これで先生は完全に忍者‼︎人ごみで行動しても目立ちません」

 

「明らかに不自然だよ…殺せんせー…」

 

そんなミナトの言葉に誰もが頷く中、岡野は問いかける。

 

「そもそもなんのために日焼けなんかしたの?」

 

「もちろん竹林君のアフターケアです…自分の意志で出て行った彼を引き止める事は出来ません…ですが新しい環境に馴染めているかどうか、先生にはしばし見守る義務がある。もちろんこれは先生の仕事なので君達はいつもと同じように過ごして下さい」

 

 

しばらく生徒達は黙っていたが前原が口を開いた。

 

「俺等と様子見に行ってやっか。暗殺も含め危なっかしいんだよあのオタクは」

 

「なんだかんだ同じ相手を殺しに行ってた仲間だしな」

 

「脱けんのはしょーがないけど竹ちゃんが理事長の洗脳でヤな奴になったらやだな〜」

 

前原に続いて杉野、倉橋が言うとみんながその意見に賛同し頷いていた。そんな様子を殺せんせーは嬉しに眺めながら言った。

 

「殺意が結ぶ絆ですねぇ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃A組では…

 

「授業の準備はできてるか竹林?E組の先生は適当だったと思うけど、A組の先生進み早いから取り残されんなよ〜?」

 

「…はは、緊張するな」

 

A組の生徒とそんな事を話していると、浅野が竹林に歩み寄り笑顔で言った。

 

「せっかく表舞台に戻って来れたんだ、竹林君ならついてこれるさ。大変だろが一緒に頑張ろう、竹林君」

 

「………ありがとう浅野君」

 

浅野の感情のこもってない言葉と笑顔に気付きつつも、竹林は浅野の言葉に応えA組の授業へと望んだ。

 

しかしその時竹林はA組内の異変に気付いた。

 

(あれ?確か朝のHRの時には、いたはずなのに…)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1日が終わり放課後を迎えた竹林は、A組内をきょろきょろ見渡していた。

それに気づいた1人の生徒が竹林に声をかける。

 

「どうしました竹林さん?」

 

「いや…鮫島君の姿が今日1日見えなかったのが気になってね。朝のHRまではいたはずなんだけど…」

 

竹林のそんな言葉に問いかけたミヤコはため息を吐きつつ、苦笑いで応えた。

 

「彼がいなくなるのはよくある事です…この前理由を聞いてみたんです。そしたら……」

 

 

『あんな生徒の都合も考えない非効率的な授業なんかやってられっか!』

 

「って言っていました…」

 

「ハハ…彼らしいね」

 

竹林がそう言うとミヤコはため息を吐き、窓の外を指差し言った。

 

「…それにしてもあの先生には自分が国家機密という事を、もう少し自覚してほしいものです…」

 

呆れ気味に言うミヤコが指差す方を見ると、そこには烏間先生から教わったカモフラージュ技術を使い、こちらを眺める殺せんせーとE組の生徒達の姿があった。

 

「大事に思われているのですね」

 

「え?」

 

竹林はミヤコの咄嗟の言葉に思わず聞き返してしまった。

 

「私がこんな事を言うのも変な話ですが、先生、友達に愛されてる竹林さんを羨ましいと思いました。お父様は私の事を大事に思ってくれていますが、時々仲良く話せる友達が欲しくなったり、どんな相談も真剣に聞いてくれる先生と触れ合いたいと思う時があるのです」

 

「この前の夏祭りの時見て思ったけど、君は結構E組に馴染んでいたと思う。きっと彼女達は君の事を友達と思っているだろう」

 

「本当にそうならどれだけ嬉しいか……ですがそれは叶わない事…」

 

ミヤコは少し寂しげな表情を見せ竹林に言った。しかし、最後の方は竹林に聞こえないよう小さな声で呟いた。

 

竹林は振り返り、外からこちらを眺める殺せんせーと元クラスメイト達を見て考えた。

 

(僕は暗殺の役に立っていない…それは本校舎で言えば勉強ができないと同じ、必要とする価値が無い…ましてやA組になった僕を見に来て何を学ぶ価値がある?…………あれ?逆に僕は…何を学びに本校舎へ戻ってきたんだ…)

 

 

竹林が自問していると突如、浅野が声をかけてきた。

 

「どうだい竹林君、クラスには馴染んだ?」

 

「………‼︎ま、まぁ」

 

「突然だけど理事長が君を呼んでいる。逆境に勝ったヒーローの君を必要としているようだ」

 

「理事長が…僕を?」

 

 

竹林は浅野と共に理事長室へ向かおうとしたが、ある事に気付き教室内を見渡した。

 

「もう帰ったのかな…」

 

「どうしたんだい竹林君?」

 

「あ、ああ今行く」

 

教室内には先ほどまで竹林と話していたミヤコが忽然と姿を消していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2人は理事長室へ入るが理事長はまだ来ていないらしく、竹林は室内に飾られている賞状やトロフィーを目にしていた。

 

「そこら辺の物には触れない方がいい。以前ここで理事長の私物を壊した奴がいたらしいけど、そいつは問答無用でE組送りになったらしいよ」

 

「…君だったら少しぐらい大丈夫じゃ?」

 

「はははまさか、理事長はたとえ息子が相手でも容赦しないよ。油断ならない毎日さ」

 

そんな事を話していると理事長が入室し、座るよう言ってきた。竹林は向かい合うように座り浅野が理事長の後ろに回りこんで立つと、理事長は竹林を呼んだ理由を語り始めた。

 

「明日は私がこの学校の前身である私塾を開いた日なんだ。ウチではそれを創立記念日として集会を行う。君にはそこでもう一度…全校の前でスピーチをして欲しいんだ」

 

「…スピーチ?」

 

「そう私の教育の成果としてい君を推したい。ご家族もお喜びになるだろうね」

 

家族もお喜びになるだろうね………その言葉に竹林は反応し、理事長はそれを見過ごす事なく、浅野からスピーチの原稿を受け取り竹林に読むよう言った。

 

スピーチ原稿を目にした竹林は驚愕し、言葉を失っていた。

(…これ…こんな内容を…皆の前で読むのか?)

 

 

すると理事長は竹林の頭に手を置き、洗脳するかのように言った。

 

「君はまだ弱者を抜けきれていない、これはそのステップアップの儀式だ。強くなりなさい竹林君、ご家族に認めてもらうためにもこれは欠かせない事なんだよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

竹林が理事長室でスピーチ原稿を受け取っている頃、ミヤコは帰路についていた。

 

周りには誰もいず、ミヤコ1人。そんな中、ミヤコは先ほどの竹林の言葉を思い出していた。

 

 

『きっと彼女達は君の事を友達と思っているだろう』

 

 

ミヤコは自分の胸元にそっと手を置いた。胸元に感じる違和感、ミヤコはそれに対し悲しげな笑みを浮かべると呟いた。

 

「こんな私に友達など…そんな事叶うわけがありません…私は裏切り者であり、化け物なんですから……」




夏です…暑いです…そして私は観光業に勤めているので忙しいです…

不定期更新になってしまい申し訳ありません(ーー;)
出来るだけ毎日更新できるようにしますのでこれからもよろしくお願いします
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