みなさん連休楽しんでますか?私は……連勤苦しんでますw
そんなこんなでいよいよ体育祭編突入ですね♪
ミナト、ミヤコ、海莉の3人がどのように活躍するのか楽しみにしていただければ幸いです。
それではどーぞー♪
昼休み、浅野は理事長に呼ばれていた。
「失礼します」
浅野が理事長室に入室したのを認識すると、理事長はくるりと振り返り語り始めた。
「始めに何時何処で勝ちたいのか考える。次に手段だ、いかにルールの隙を突きどのように持ち駒を使いこなすか。リーダーの適正…それが無ければ私の上には立てやしないよ浅野君?」
「…いいでしょう。見せてやりますよ、僕の適正を…」
放課後
烏間と真琴の事情により放課後の訓練が無くなり、帰ろうとしたミナトと速水は前原に呼び止められ、渚・茅野・片岡・岡島そして倉橋と共に磯貝がバイトをしているという喫茶店へ来ていた。
店内ではウェイター服に身を包む磯貝が2人組のおばさんを接客していた。
「いらっしゃいませー!いつもありがとうございます原田さん、伊東さん」
「ごめんねゆーまちゃん、最近仕事が忙しくて」
「久しぶりにゆーまちゃんに会えて嬉しいわ〜。コーヒー飲むよりもゆーまちゃんに会いにきてるようなもんだから」
「いやいや、そんなん言ったら店長がグレちゃいますよ。原田さんがモカで、伊東さんはエスプレッソWでしたよね。本日店長おすすめのシフォンケーキありますけど……よろしかったらどうですか?」
「それじゃ2ついただこうかしら♪」
「ありがとうございます。少々お待ちください」
「…実にイケメンだ…うちのリーダーは」
「…俺もイケメンに産まれたかった」
前原に続いて岡島が呟いた言葉に対し、ミナトは笑いながらドンマイと言葉を投げかけた。
「うるせー‼︎だいたい毎日彼女と一緒に帰ってるってのが羨ましいんだよ‼︎」
岡島が大声で叫んだため店内のお客さんの目が、一斉にミナト達に集まった。そんな光景をまずいと思った磯貝は慌ててミナト達の元へ歩み寄った。
「おいおい岡島、他のお客さんもいるから静かに頼むな?」
「あ、ああ…悪い」
岡島が申し訳なさそうに答えると磯貝は苦笑しつつ言った。
「それにしてもおまえら粘るなー紅茶一杯で」
「いーだろ、バイトしてんの黙っててやってんだから」
前原の言葉に磯貝は笑みを浮かべ、全員のカップに紅茶を注いで言った。
「はいはいゆすられてやりますよ。出がらしだけど紅茶オマケな」
((イケメンだ…‼︎))
磯貝の笑顔を目にし、渚と茅野は紅茶を飲みつつ同じことを思った。
「確か磯貝がE組に落ちたのって校則違反が原因だよね?」
「ああ、あいつん家母子家庭なんだけど…母さんが体調悪くて、”俺も少しは家計の足しにならないと”って言ってバイトしてたんだけどそれが一度見つかってな…それでE組に落ちたんだよ」
速水の問いに答える前原の言葉を聞き、茅野は感動のあまり涙を流していた。
(イケメンだ‼︎)
「磯貝ちゃんって友達には優しくて目上の人には礼儀正しいし、どんな事でもそつなくこなすよね〜♪」
(((……イケメンだ‼︎)))
「同じ男子として羨ましく思うぜ……」
岡島ががっくり肩を落とす中、磯貝のイケメン武勇伝が語られ始めた。
「あいつの欠点なんて貧乏くらいだけどさ、それすらイケメンに変えちゃうのよ」
「どういう事だよ?」
前原の言葉に疑問を抱いたミナトは問いかけた。
「私服は激安店のを安く見せず清潔に着こなすしよ」
(((イケメンだ‼︎)))
「私服と言えば…ミナトってセンスないよな〜。その辺速水はどうなのよ?」
「岡島俺が気にしてる事言うなよ‼︎」
「別に…私服のセンスが無くても、ミナトはかっこいいし…」
(…爆ぜろリア充‼︎)
赤くなりながら答える速水を目に、岡島は心の中で叫んだ。
「まだあるぜ…この前祭りで釣った金魚食わせてもらったんだけど、あいつの金魚料理メッチャ美味かった」
(((イケメンだ‼︎)))
「あとあいつがトイレ使った後、紙が三角にたたんであった」
((((イケメンだ‼︎))))
茅野、片岡、倉橋、速水の4人は磯貝のイケメンさに驚いていた。
「あ、紙なら俺もたたんでるぜ三角に」
「「汚らわしい‼︎」」
片岡と茅野はニヤケ顔で言う岡島に対し軽蔑の目を向けていた。速水も何も言わずにいたが、普段よりも冷たさを増した冷徹な目で岡島を睨むつけ、倉橋は苦笑の表情を浮かべていた。
「くそっ……何で俺だけ」
女子達の反応に岡島はがっくり肩を落とし、顔を俯かせていた。
そんな岡島を気にする事なく、前原は先ほどのおばさん2人組を相手にする磯貝に目をやった。
「見ろよあの天性のマダムキラーぶり」
((((イケメンだ‼︎))))
そんな時、渚は思い出したかのように言った。
「あ…僕もよく近所のおばちゃんにおもちゃにされる」
「「「「シャンとせい‼︎」」」」
「小動物扱いされてる渚が想像できるわw」
ミナトが笑みを浮かべながらそう言うと、渚はなんとも言えない表情を浮かべていた。
「未だに本校舎の女子からラブレターもらってるしよ」
((((イケメンだ‼︎))))
「あ…私もまだもらうなぁ……本校舎の女子から」
「「「「イケない恋だ‼︎」」」」
「そういえば私もこの前もらった」
「「「「え⁉︎」」」
突然の言葉に皆は驚きを隠せず、速水の方へ視線を移した。もちろん一番驚いているミナトは口をパクパクさせていた。
「凛香ちゃん、それって……男子から?」
「うん……でもわた」
倉橋の問いに速水は頷きつつ答え、言い続けようとした時、突然ミナトは立ち上がった。
「絶対許さねぇ………人の彼女に手を出しやがって……」
「お、落ち着けミナト‼︎」
「そ、そうだよ落ち着いて津芽君‼︎」
岡島と片岡が殺気を放つミナトをなだめていると、速水はミナトの手を掴み言った。
「その…か、勘違いしないでよね!私はミナト以外の彼女になる気なんて無いし……ミナトだけなんだから‼︎」
「凛香……よかった〜♪」
((……爆ぜろヘタレリア充))
ツンデレを放つ速水と、安心して笑みを浮かべるミナトを目に、岡島と前原は冷たい目をしつつ同じ事を思っていた。
「イケメンにしか似合わない事があるんですよ。磯貝君や…先生にした」
((((イケメ…何だ貴様⁉︎))))
声のする方を振り返ると、そこには変装した殺せんせーがキリッとした顔つきでハニートーストを食べていた。
「国家機密が何を呑気にハニートースト食べてんのさ…」
「いやいやこれがなかなか美味しいんですよ。これに免じて磯貝君のバイトの件は目を瞑っています。ミナト君も食べますか?」
(……うまそう…)
「……いただきます」
貰ったハニートーストを口にし歓喜の声を上げるミナトを横目に、殺せんせーは前原達に問いかけた。
「ですが皆さん、彼がいくらイケメンでもさほど腹は立たないでしょう。それは何故ですか?」
「単純にあいつがいい奴だからだよ。それ以外に理由いる?」
当たり前のように答える前原の言葉にミナト達は頷き、そんな光景を殺せんせーは嬉しそうに眺めていた。
その時だった……
ガチャッ
「おやおやおや、情報通りバイトをしてる生徒がいるぞ」
「いーけないんだぁ〜磯貝君」
店内に入ってきたのは浅野とそれ以外の五英傑の4人だった。
荒木と小山の言葉に磯貝は驚き、その場に立ち尽くしていた。
「これで二度目の重大校則違反…見損なったよ磯貝君」
浅野が冷たく言い放つと、ミナトは睨みつけながら浅野の前に立ちはだかった。
「こいつにはバイトしなきゃいけない理由がある……それぐらい理解してやれよ浅野」
「…………」
ミナトと対峙する浅野は黙って睨み返していた。
「とりあえず他のお客さんの迷惑になる、話すなら外で話そうぜ?」
「…そうだね、そうしようか」
ミナトの言葉に従い浅野達と磯貝らは店の外に出た。
「…浅野、この事は黙っててくれないか?今月いっぱいで必要な金は稼げるからさ」
「……そうだな、僕も出来ればチャンスを上げたい」
手に顎を乗せながら何かを考える浅野を目に、ミナトは確信した。
(ほんと理事長そっくり……あいつの今の目、どうせくだらねぇよからぬ事でも考えてんだろーな)
「ではひとつ条件を出そうか…闘志を示せたら今回の件は見なかった事にするよ」
「…闘志?」
浅野の言葉に疑問を抱いた磯貝は聞き返した。
「椚ヶ丘(うち)の校風はね、社会に出て闘える志を持つ者を何より尊ぶ。違反行為を帳消しにするほどの尊敬を得られる闘志……それを示すには………」
そして浅野が提案した条件を聞いた磯貝達は、驚きの表情を浮かべていた。
「そ…それが条件?」
「ああ、君たちの行動は勇気ある行動として称賛されるだろう」
片岡の問いに浅野が淡々と答えると、前原は我慢が出来なくなり大声で叫んだ。
「ふざけんな‼︎何よりも俺とお前達じゃ数が違う‼︎そんなの公平じゃないだろ‼︎」
「ま、前原君落ち着いて」
「渚の言うとおりだ、一旦落ち着け前原」
渚と岡島にに腕を掴まれ前原は悪い…と謝りつつも浅野達を睨んでいた。
「ギシシシシ、だから勇気ある行動として称賛されるって浅野も言ってるだろ?」
「ったく、E組の頭脳じゃそんな事も理解できないのか?」
小山と瀬尾が下衆な笑みを浮かべ笑っていると、1人の生徒が冷たく言い放ち彼らを黙らせた。
「……黙れよ、お前ら」
ミナトの言葉に小山と瀬尾は笑う事をやめ、その場にいた他の生徒達もミナトの放った冷たい一言に冷や汗を流していた。
(ミナト君、最近頻繁に殺気を放つようになってる……)
ミナトを目にしつつ、渚は彼の異変に疑問を抱いていた。
「浅野、お前さっきこう言ったよな?闘志を示せたら今回の件は見なかった事にするって」
「…ああ」
「お前が出した条件…のってやるよ」
「「「「な⁉︎」」」」
ミナトの言葉に前原達は驚いていた。
「本気かよミナト⁉︎」
「ああ、本気だ」
岡島の問いにミナトが答えると、磯貝が申し訳なさそうな表情で言ってきた。
「ミナト…気持ちは嬉しいけど、これは俺自身の問題だ。俺のせいでみんなを巻き込む事なんて…」
「気にすんなよ♪」
振り返りつつそう答えるミナトはいつも通りの笑顔だった。
「お前は何一つ間違った事してないよ♪むしろお前がやってるのは正しい事だ。それに……巻き込まれたなんて思って無い。お節介かもしれないけど、友達が窮地に立たされてんだ少しは協力させろよ」
その言葉に続いて前原達も次々と口にした。
「ミナトの言うとおりだ。俺もその条件のったぜ‼︎」
「僕も協力するよ!」
「俺のイケメンさをみんなに見せてやる時が来たな‼︎」
「前原…渚…岡島…」
「って事で浅野」
ミナトは再び浅野に目線を移し言った。
「お前が出した条件のってやる。その代わり……今後磯貝がバイトしても違反扱いするな」
「……いいだろう津芽、君の条件にのってあげるよ」
翌日
前原は昨日起こった浅野との騒動をクラスのみんなに説明した。
「体育祭の棒倒し?」
「そう、A組に勝ったら今後磯貝がバイトしてても目を瞑ってくれんだとよ」
「……でもさ、俺等もともとハブられてるから棒倒しには参加しない予定じゃんか」
「第一A組男子は28人、それに対し僕達は男子15人、とても公平な闘いには思えないね」
木村に続き竹林がそう言うと岡島があきれ顔で答えた。
「俺等も言ったんだ、公平じゃ無いって。そしたら浅野はこう言ってたよ」
『君等が僕等に挑戦状を叩きつけた事にすればいい。人数差的に不利でありながら闘いを挑む……それは勇気ある行動として称賛されるよ』
その言葉を聞いた寺坂は悪態をつきながら言った。
「ケッ…E組に赤っ恥書かせる魂胆が見え見えだぜ」
「でもどーすんだよ。受けなきゃ磯貝はまたペナルティだ。もう既にE組には落ちてるし……下手すりゃ退学処分もあるんじゃね?」
杉野の言葉に生徒達が暗い表情を見せる中、ミナトは言った。
「こんな事で磯貝が退学処分受けるなんて絶対間違ってる……俺は協力するぜ磯貝に」
「いや待ってくれミナト」
ミナトが力強く言うのを磯貝は申し訳なさそうな表情をしつつ止めさせた。
「やっぱりみんなに悪いよ……浅野の事だ、何されるかわかったもんじゃない……俺が播いた種だ、責任は全て俺が持つ。退学上等‼︎暗殺なんて校舎の外からでも狙えるしな!」
(イッ…イケ……)
「イケてねーわ全然‼︎」
「ええ⁉︎」
「何自分に酔ってんだアホ毛貧乏‼︎」
「あ、アホ毛貧乏⁉︎」
「カルマ!ミナト!わさびのついでにからしも投げつけてやれ‼︎」
「「あいあいさ〜」」
かっこよく言い切る磯貝に対し、男子達は怒りつつ大ブーイングと共に物を投げつけた。
目の前の光景に戸惑う磯貝の前に、前原は対先生ナイフを机の上に立て言った。
「難しく考えんなよ磯貝。A組のガリ勉どもに棒倒しで勝つ……楽勝じゃんか‼︎」
「むしろバイトが奴等にバレてラッキーだったね」
「日頃の恨みまとめて返すチャンスじゃねーか」
三村、寺坂が続けて言うと他の男子達もナイフに手を乗せ、それを見た前原は磯貝に言った。
「…おまえら……よっしやるか‼︎」
意気込む磯貝達を目に、殺せんせーは微笑んでいた。
(普段の行いですねぇ…イケメンも高い能力も彼の一番の強みではない……決して傲らず地味な作業も買って出て、自分の事よりクラスの事を第一に考える。積み重ねて身につけたのが人徳……リーダーには最も大事な資質です)
「どれ、イケメン同士私も一肌脱ぎますかねぇ…」
ヌルフフフと笑いながら触手をポキポキと鳴らす殺せんせーを遠目に真琴は言った。
「棒倒しか……防衛学校でやったのを思い出す。ふふ、なんだか懐かしいな」
それを聞いた烏間は不安気な表情を浮かべつつ言った。
「棒倒しは暗殺ではなく野戦だ。人数の差は極めて大きいハンデとなる……訓練を積んだ生徒達でも勝てるかどうか…」
「大丈夫さ、私達の生徒を信じよう」
和気藹々とする生徒達を目にしながら微笑んでいる真琴の言葉に烏間は、しばらく間を空けてから頷くと同時に生徒達を信頼している真琴の変化を嬉しく思った。
(生徒達との関わりも深くなっている……案外教師という仕事が向いているのかもしれないな……)
その頃A組では……
「う、嘘だろ……」
瀬尾は……いや、A組の生徒達は皆驚いていた。
目の前では浅野が四人の外人を相手に挨拶を交わしていた。
それもフランス、ブラジル、韓国、アメリカの四か国語を使って。
(たとえ棒倒しでも容赦はしない……徹底的にやる、僕は生まれついての支配者だ)
その時教室のドアがガラリと開き、1人の生徒が入ってきた。
「……遅刻だぞ鮫島」
「いやー悪い悪い、学校に来る途中ちょっとねwてか、その外人何?」
海莉が浅野の後ろに立つ4人の外人部隊に疑問を抱き問いかけるとその1人、ブラジルの世界的格闘家の息子のジョゼが言った。
「フン、本当に日本人は脆そうな民族だな。軽く手を握っただけで骨を折ってしまいそうだ」
その言葉に他の3人はクスクスとバカにするように笑っていた。
「ジョゼ…よせ」
浅野がまずいと思いジョゼを止めるが、すでに遅かった………
「へぇ〜日本語うまいね♪勉強したの?脳筋バカ」
海莉は浅野の横を通り過ぎ、ジョゼの前に立ちはだかっていた。
「おい、口の利き方には気をつけろ」
ジョゼが怒りをあらわにしながらそう言うと、海莉は笑いながら手を差し出してきた。
「軽いジョークだよ。怒らせたのなら謝る、とりあえず仲良しの握手しようか」
(フン、粉々にしてやる)
ジョゼはニヤリと笑いながら海莉と握手を交わした。海莉の手を使い物にならないほど粉々にする気で………
しかし悲鳴をあげたのはジョゼの方だった。
「OOAAhh………」
「脆い民族だな〜wお前の方こそ口の利き方に気をつけろよ」
冷たく言い放つと海莉は浅野の方へ振り返り、笑みを浮かべながら言った。
「聞いたよ浅野、E組と棒倒しで勝負するんだろ?なら、あいつは俺が相手する。邪魔は……させないからな?」
「………わかった」
ほんの少し声を震わせながら答える浅野を目に、3人の外人部隊の内の1人、ケヴィンは察した。
鮫島海莉という男
その姿はまるで、獲物を見つけ高揚とする気持ちを必死に抑える………その名の通りサメのように見えた。
「どこにでもいるんだな……戦い好きの怪物が……」
「骨は砕いてないから安心して、軽〜く関節外したくらいだからw君等も握手する?」
「いや…やめておこう」
ケヴィン達が冷や汗をかく中、海莉は好敵手と戦えることに対し笑みを浮かべていた。
「お前と共闘するのもいいけど、やっぱり戦うのが1番面白いや♪体育祭が楽しみだよ、津芽」
私の勝手なイメージですが、原作で渚君はよく蛇に例えられています。
鮫島は名前の通りサメ、ミナトは名前の通りとはいきませんがイメージは獅子ですw
ミヤコちゃんのイメージは未定ですね…
さていよいよ次回から本格的に体育祭編突入……と思いきや、競技が始まるのはもう少し先になりそうです。
作者の茶番にどうかお付き合いください…(´・ω・`)
感想お待ちしています(*´w`*)