津芽湊の暗殺教室 『更新停止中』   作:お薬二錠

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お久しぶりです‼︎
今回の話で体育祭編は終了ですv(`ゝω・´)
次は死神編となるのですが、前々から言っていたようにこの後ミヤコ編に突入します‼︎

ミナトと海莉の出会いについても書かれているので、楽しんでいただければ幸いです。

それではどーぞー♪


決意の時間

E組とA組の棒倒しも終盤に差し掛かるにつれミナトと海莉、2人の戦いも激しさを増していた。

 

 

 

 

ミナトの一撃を顎に喰らいながらも、海莉はふらつきそうになる足を思いっきり叩き震えを止め、ミナトの鳩尾めがけて渾身の一撃を放つ。

 

「あがっ……」

 

地に膝をつけそうになるミナトに海莉は容赦なく追い打ちをかける。

 

(あいつならあれぐらいどうってことないはずだ。躊躇ったらこっちが殺られる‼︎)

 

 

海莉はミナトに向かって走り、顔面めがけ拳を振るう。しかしその時、突然顔を上げたミナトの鋭い眼光に威圧され、一瞬彼に近づくことをためらってしまった。その瞬間をミナトは見逃すことなく、お返しと言わんばかりに海莉の腹部を拳で思いっきりぶん殴った。

 

「か……はっ……!」

 

「そう簡単に……負けてたまるかよ…」

 

ふらつきながらそう言うミナトの眼からは、先ほどの恐怖心が感じられなかった。

 

 

(何だったんださっき見たあいつの眼……俺はさっきの眼にびびった………でも初めて見た時とはなにか違う………)

 

海莉は思い出していた、初めて津芽湊の喧嘩を目にした時のことを…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

中学2年の5月

 

海莉はいつものように学校をサボり、街をブラブラと歩いていた。すると以前打ち負かした不良高校生達が現れ、リーダー格の男が言ってきた。

 

「よぉ、学校はサボりか?エリート校の優等生さんよwちっとツラ貸せや」

 

そんな高校生達の誘いを、海莉は笑みを浮かべながら乗ることにした。

 

 

 

 

 

 

「お前らさ〜中坊相手にそんな大人数で恥ずかしく無いの?それにそんだけ集めても俺に勝てないとかw弱すぎだろいくらなんでも」

 

 

路地裏には海莉を中心に、数人の高校生達が倒れ悶え苦しんでいた。喧嘩は海莉の圧倒的優勢だった。高校生は10人、それに対し海莉は1人。それでも海莉は倒れること無く、高校生達を1人ずつ確実に潰していった。

 

顔を殴り、腹を殴り、倒れている相手にも容赦無く蹴りを入れた。

 

「あ〜つまんね」

 

歯ごたえの無い相手に海莉が退屈そうな態度を見せると、リーダー格の男がボロボロになりながらも笑みを浮かべて言った。

 

「おい鮫島…お前この間言ってたよな?」

 

「…何て?」

 

「喧嘩にルールなんかねぇってよ‼︎」

 

 

その叫び声と共に何処からともなく、金属バットや角材を手にした高校生達が現れた。

 

「いくら中坊1人が相手だからって容赦しねぇ………殺っちまえ‼︎‼︎」

 

 

海莉は先ほどの倍の人数に囲まれ袋叩きにされていた。金属バットや角材で肩や腕、腹や足を殴られる。

 

幼少期から父の虐待を受け続けた海莉の身体は、普通の中学生と比べると頑丈になっていたがそれでも身体中に激痛が走る。そして角材で頭を思いっきり殴りつけられた時、血が流れ出る感覚共に意識が遠のいていくような気がした。

 

(くそっ………さすがにこのままじゃやばい………死)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「みっともねぇ…目障りなんだよお前ら」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

海莉が意識を失いかけたその時、高校生達の後方から怒り混じりの声が聞こえた。高校生達は声が聞こえて来た方へ一斉に振り返り、海莉もふらつきながらも彼等の後ろに立つ人影に目をやった。

 

そこに立っていたのは自分と同じぐらいの身長で、同学年と思われる1人の男子が立っていた。

 

「ああ⁉︎目障りだ⁉︎おいガキ、いますぐ回れ右して引き返すってんなら見逃してやる」

 

「怪我しないうちにはやく消えな‼︎」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………………邪魔」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう言って少年が鋭い眼光を向けると、彼に言いよった2人の高校生は急に怯え出し一目散にこの場から逃げ出した。そんな仲間の姿を目に、他の高校生達も次々と逃げ出しリーダー格の男だけが残った。

 

「おい‼︎お前ら何処行く‼︎………くそっ‼︎どいつもこいつもたかがガキ1人にビビりやがって…」

 

すでにこの場から逃げ出した仲間達に対し強く言い放っていたが、そんな彼もガクガクと足を震わせていた。

 

「くそっ…くそっ‼︎くそっ‼︎ぶっ殺してやる‼︎」

 

 

そう言うとリーダー格の男はポケットから折りたたみナイフを取り出し、震える手でグリップを強く握りしめ少年めがけ刃を突き出した。

 

「死ねや‼︎‼︎くそがぁぁぁぁぁあ‼︎‼︎‼︎‼︎」

 

しかし少年は慌てることも怯えることもなく、右手でナイフの軌道を逸らすと男の顔面めがけ蹴りを放った。

 

「あ………が…………」

 

リーダー格の男はそのまま意識を失いその場に倒れこんでしまった。

 

「………つまんねぇの」

 

そう言いながら少年は気を失い倒れているリーダー格の男に一発蹴りを入れ、この場から立ち去ろうと人通りの多い路地の方へ振り返った。

 

「…待てよ」

 

「なに?」

 

そんな少年の姿を目に海莉は何故か苛立ちを覚え、頭の傷口を手で押さえながらゆっくりと立ち上がった。

 

「……なんで助けた?」

 

その問いに少年は先ほど見せた冷たい眼光を、気を失い倒れているリーダー格の男に向けながら答えた。

 

「助けたわけじゃない…こいつらが目障りだったから」

 

淡々と答える少年の冷たい眼に恐怖を感じながらも、海莉は言い放った。

 

「俺と……戦え」

 

「………は?お前それ本気で言ってんの?頭から血が出てんださっさと病院行って診てもらったほうが」

 

「そんなことどうでもいいんだよ‼︎」

 

 

海莉はそう言いながら壁に思いっきり拳を叩きつける。自分でもどうしてこんなに苛立っているのか理由が分からない。ただ、目の前にいるこの男に勝ちたい……海莉はその一心でボロボロになりながらも立ち上がっていた。

 

 

「わけわかんねぇ……でも、いいよ。その喧嘩買ってやる」

 

少年のため息混じりの言葉に海莉は笑みを浮かべ、2人は互いに拳を強く握り始めた。

 

「いくぜ⁉︎」

 

「かかってこいよ‼︎」

 

 

2人は相手に向かって駆け出し互いに顔面めがけ殴りかかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ストーーーーーーーップ‼︎‼︎‼︎」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だがその時、2人の喧嘩は1人の女教師によって止められる。

 

(あれ?この人って確か……最近うちの学校に赴任した…)

 

しかし勢いに乗った拳を少年は止めることが出来ず、海莉はそのまま思いっきり顔面を殴られ気を失った。

 

「やべっ、さすがに急には止められないや。とりあえず先生、こいつ病院に連れてっといて」

 

「もちろんそのつもり……って何処行くの津芽君⁉︎待ちなさい‼︎」

 

「うるさいな〜なんで俺にまとわりついてくんだよ…」

 

「先生だから当たり前でしょ」

 

「………あっそ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それからどのくらいの時間が経ったかわからないが、海莉は見知らぬ病院のベットの上で眼を覚ました。

 

(そっか…俺確かあいつに殴られて気を失って…………津芽って呼ばれてたっけ……俺はあいつに…勝ちたい‼︎)

 

自分の拳を強く握りしめ、海莉はこの日彼を越えようと決意した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

海莉は眼を閉じ昔のことを思い出し終えると、苦笑を浮かべ冷や汗を流した。

 

(いや〜今思い出してもよく俺あの時死ななかったな〜頭から血出してんのにこいつと戦おうとしてたなんて、さすがに無謀だよなw)

 

 

海莉は冷静さを取り戻し、目の前に立つミナトに言った。

 

「去年の5月頃俺は初めてお前に会った…あの時の冷たい眼光に俺はほんの少し恐怖したよ。でも今のお前にあの時の冷たさは無い」

 

「……何が言いたいの?」

 

「今のお前じゃ俺に勝てないってことだよ‼︎」

 

海莉はそう言うと一気に駆け込み距離を詰めると、ミナトの顔面めがけ拳を振るった。

 

ミナトはその攻撃を紙一重でかわすが……

 

「お前ならかわすと思ってたよ」

 

その言葉と共にミナトの腹部に海莉の渾身の右ストレートが放たれた。

 

肺の中の空気が全て絞り出され、苦しみが襲うミナトの腹を再び拳で打ち込んで倒すと海莉は言った。

 

「津芽…俺は初めてお前の喧嘩を見た時、お前の強さを目の当たりにした時……とても悔しかったよ。俺が苦戦してた相手をお前は余裕で倒した、そんなお前に勝ちたかった………でも今やっと俺はお前に勝った……悪いな津芽、俺の勝ちだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いや勝ったのはお前じゃ無い………俺達だよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

倒れるミナトがそう言うと海莉は目の前の光景に驚愕した。

 

 

「っち‼︎クソが‼︎」

 

 

 

海莉はA組の棒の前で発射台のように構える磯貝と、そこに向かって駆け込むイトナを止めようと駆け出した。

 

海莉は猛スピードで2人の元へ向かい、磯貝をタックルで吹き飛ばし姿勢を崩した。

 

「津芽は俺を引き止めるための時間稼ぎってことだったのかよ……」

 

海莉は悪態をつきながらも自軍の棒へと眼を向ける。

 

しかしその時発射台である磯貝を潰され、困惑しているはずのイトナが海莉の横を走り抜けて行った。

 

 

「は?」

 

「後は頼むぜ……………ミナト‼︎」

 

 

磯貝の声に海莉はミナトが倒れている方に眼を向けるとすでに彼の姿は無く、いつの間にかイトナの隣を並走していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「平気か津芽?」

 

「いやーあいつとのガチ喧嘩の後だから、身体はガタガタだよ……でも安心しろイトナ……怪我させないように投げ飛ばしてやるw」

 

「任せた」

 

 

そう言うとイトナはスピードを上げ、それにつられミナトも走る足を速める。しばらく助走をつけイトナが地面を強く蹴り上げるとミナトは勢いを殺さないよう彼を投げ飛ばした。

 

 

「虚刀流にはこういう使い方もあるんだ‼︎行くぜイトナ……虚刀流・菫‼︎」

 

 

助走に加えミナトの投げ技によりイトナは浅野の想像以上に飛び上がり、棒の頂点にしがみつくとそのまま体重を乗せそして…………

 

 

 

 

 

 

E組の勝利を告げるピストル音がグラウンドに鳴り響いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所は変わって椚ヶ丘中学理事長室

 

浅野とケヴィン達、そして海莉は理事長に呼び出されていた。そんな中、理事長は先ほどの棒倒しを思い出しながら笑みを浮かべつつ話し始める。

 

 

「…とまぁこれが君の計画した棒倒しの結末だ浅野君。それにしてもあの転校生のハイジャンプは凄かったねぇ、彼も何か肉体改造をしていたのかな?それに津芽君の拳法による補助、鮫島君の見事に隙を突かれたね」

 

理事長の言葉に海莉が抑えきれない苛立ちを隠すのを目に、浅野は問いかけた。

 

「…それで理事長お話とは?」

 

 

浅野の言葉に理事長は冷たい眼差しを向け淡々と答える。

 

「要するに君達は完敗というわけだ。誰の目から見ても不利な戦いにE組は勝利した……その状態が私の教育方針に反しているのは知っているね?手段を選ばぬ君の戦略は負けたことで逆効果になった。そもそも試合に負けては何の意味も無い、君はリーダー失格だな」

 

理事長はそう言うと海莉の方へ目を向けた。

 

 

「鮫島君、私は力あるものに援助は惜しまない………だが敗者に手を差し伸べることはしない……この意味を分かっているね?」

 

「……もちろんですよ」

 

海莉の言葉を聞き理事長はわかってるならよろしいと笑みを浮かべる。そんな中、英語教師から理事長の言葉を通訳してもらったケヴィンは一歩前に出て理事長に言った。

 

 

「一言言わせてくれ理事長サンよ」

 

「何かなケヴィン君?」

 

「確かに浅野は今回負けたさ、けどコイツは勝つために全力を尽くした。俺たちを呼んだり手段を選ばず動いたのもA組をテストで勝たせるためだと聞いてるぜ。親父ならこう言ってやるべきだろう『負けから得るものだってたくさんある』って」

 

「…なるほど、君の意見に感動したよケヴィン君。では私にも学ばせてくれないか?」

 

理事長はそう言うと立ち上がり、ケヴィンを指差しながら言い続けた。

 

「ひとつ勝負をしよう。互いにどんな手を使ってもいい、私の膝を地に着かせれば君達の勝ちだ。もし負ければ…私もその敗北から学べるかもしれないな」

 

「やれやれ…大人気ねぇ親父さんだぜ、この俺にタイマンを挑むなんてな…」

 

「あー違う違う、4人がかりでいい…暴れ足りないだろ?君達も」

 

理事長の言葉にケヴィン達は怒りを露わにしていた。

 

「理事長サンよ、これから起こる事…問題にしたりしないよな?」

 

ブラジルの世界的格闘家の息子であるジョゼが手をボキボキと鳴らしながら言うと理事長は笑顔で答えた。

 

「もちろんお互いにね………そうだジョゼ君、君は確かに鮫島君に痛い目にあわせられたようだね。ここでリターンマッチをしても構わないよ?」

 

その言葉にジョゼは海莉の方へ目を向ける。そんなジョゼに対し、海莉は両手を頭の後ろで組みつつ興味の無いような目で彼を見ていた。

 

「………OK、あいつを倒したら理事長サン、次はあんたの番だぜ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

浅野が見たのは信じがたい光景だった。

 

 

 

無傷の理事長を中心にケヴィン、カミーユ、サンヒョクは唸り声を上げていた。

顔は腫れ上がり、歯も折られ口からは血を流していた。

 

海莉の方へ目を向けると、ピクリとも動かないジョゼの上に海莉が座り込んでいた。

 

理事長はゆっくりカミーユの方へ歩み寄り彼のジャージで靴についた血を拭き落とすと話し始めた。

 

「私が空手の黒帯を倒したのはね空手を始めて3日目だった。1日目はコテンパンに負けた……これ以上ない敗北を味わった私は2日目ただ見ることに時間を費やし、全神経を集中させた。そして3日目には……1発も触れさせずに師範を倒せるようになっていたよ」

 

 

理事長は淡々と話すと退屈そうにしている海莉に問いかけた。

 

「鮫島君、君は敗北から何を学んだ?」

 

「…何も、負けて得るものなんて何一つない。何かを得る事が出来るのは勝ったやつだけって考え方なんで俺は」

 

海莉の言葉に理事長は笑みを浮かべると次は浅野の元へ歩み寄った。

 

「皆が私と同じ考え方ではないのは当たり前だ。しかし鮫島君も今回の敗北を悔しく思っている、その結果怒りが彼に力を与えジョゼ君を無傷で倒すという結果に繋がった。………ねぇ浅野君、負けたというのになぜ君は死ぬ寸前まで悔しがってないのかな?」

 

 

その時の理事長の表情が浅野には化け物のように見えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

体育祭が終わってもなお、生徒達は先ほどの棒倒しの話で盛り上がっていた。

 

本校舎の女子生徒達から声をかけられる磯貝を、木村と菅谷が羨ましそうに眺めていると三村は他の生徒達を目に言った。

 

「なんか本当に空気変わったよな、特に下級生中心にE組の見る目が」

 

「当然だべ、こんだけの劣勢引っ繰り返して勝ったんだからよ」

 

「へへ、なんか俺等…マジですげーのかもしんねーな」

 

村松に続く岡島の言葉に生徒達は嬉しそうな表情を浮かべていた。

 

そんな中、原が本校舎から出てくる浅野の姿を見つける。生徒達に後片付けの指示を出す浅野には前原と片岡は言いよった。

 

「おい浅野‼︎二言は無いだろうな?磯貝のバイトの事」

 

「今後も磯貝君はバイトを続けてもいいのよね?」

 

「……僕は嘘をつかない、君達と違って姑息な手段は使わないからだ」

 

 

(よ…よく言うぜ山ほど姑息を使ったくせに)

 

「ほらこれがバイト許可証だ。ちゃんと理事長の印も押されている」

 

「あ、ありがとう」

 

 

浅野は磯貝にバイト許可証を渡すとくるりと振り返りその場から立ち去ろうするが、磯貝はそんな浅野を呼び止めた。

 

「浅野‼︎最後までどっちが勝つかわからなかった、またこういう勝負しような!」

 

そう言って磯貝は手を差し出すが、浅野はそれに応える事なく横を通り過ぎて行った。

 

「次はこうはいかない…全員破滅に追い込んでやる」

 

そう言い残して去っていった浅野を遠目に寺坂と中村は上機嫌に言った。

 

「ケッ負け惜しみが」

 

「いーのいーの、負け犬の遠吠えなんて聞こえないもーん」

 

 

「彼も君と同じく苦労人さ磯貝、境遇の中でもがいている」

 

竹林の言葉に磯貝は笑顔で答えた。

 

「俺なんてあいつに比べりゃ苦労人でも何でもないよ。皆の力に助けてもらった今日なんかさ、貧乏で良かった…なんて思っちゃったよ。ありがとうな皆‼︎」

 

磯貝の言葉にE組生徒達は皆笑顔で答えた。

 

 

 

そんな和やかな雰囲気の中、彼女は突然話し始める。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「皆さんにお話があります」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう言ってきたのは先ほどまで女子達と共に男子達を応援していたミヤコだった。

 

「どうしたんですかミヤコさん?」

 

 

奥田の問いに応えようとする彼女の目を見たミナトは何か嫌な予感がした。

 

 

そしてミヤコはきっぱりと言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「明日、殺せんせーを殺します。すでに殺せんせーには許可を取りました、場所は隔離校舎のグラウンド………邪魔したい人は邪魔しに来てください。明日の暗殺で必ず殺せんせーを殺します」

 

 

そう言うミヤコの眼に先ほどまでの優しさは無く、冷たく鋭い殺気を僅かに放つ暗殺者の眼となっていた。




ミナトと海莉の喧嘩を止めた女教師…まぁ暗殺教室で女教師と言ったらあの人しかいませんよね

次回からはミヤコ編突入‼︎
作者の苦手なオリジナルストーリーですが、頑張って書きますので応援よろしくお願いします( ̄^ ̄)ゞ
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