津芽湊の暗殺教室 『更新停止中』   作:お薬二錠

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昨日は新年会で宿泊先が関東だったため、暗殺教室を始めてリアルタイムで見ることが出来ました‼︎

いつもより大画面で見る暗殺教室に大はしゃぎしてしまい、同じ部屋にいた先輩方に迷惑をかけてしまいましたが、大画面で見れる素晴らしさを共感してもらえたら幸いです‼︎

今回、残酷な描写が今までより多くなっていると思います。読んで不快になるかもしれないのでお気をつけください。


過去の時間 ミヤコ

防衛省から生徒達にプレゼントされた超体操着の性能を殺せんせーに見せ、自分達の力は誰かを守るために使うと約束した生徒達は自分達の教室に集まっていた。

 

 

そんな生徒達の前にある教壇に立っていたのは殺せんせーではなくミヤコだった。

 

「それではまず、私がどういった経緯でE組に来たか説明します」

 

ミヤコは突如E組に加入してきた自分に対する生徒達の疑問を解決するため、生徒達、そして殺せんせー達の前で今までの経緯を話し始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時は中間テストの1日前まで遡る………

 

 

 

治療を終え病院を退院したミヤコは理事長室へと足を運んでいた。理事長はミヤコの方を見ると笑みを浮かべ話し始める。

 

「退院おめでとう津芽さん。君が入院したと聞いた時は驚いたが、無事でなによりだ」

 

「ありがとうございます理事長」

 

理事長の笑顔が本心ではないことを見抜いていたミヤコは、感情を込めずに答えた。

 

「今回の治療代と入院費は防衛省が出したと聞いたが………君が入院した理由はE組が関係してるのかな?」

 

「おっしゃる通りです。と言っても、私の怪我にターゲットである殺せんせーは関与していません。全て私の自業自得です」

 

間違ったことは言っていない、殺せんせーを殺すためジウによって触手細胞を移植されてしまったミヤコは、その力を扱いきれず自分に負荷をかけ結果入院することとなった。

 

ミヤコの答えを聞いた理事長はそうか…と呟き手を顔の前で組むと、しばらく何かを考え込み鋭い視線をミヤコに向け再び話し始める。

 

「君は優秀な生徒だ。今年から中学校に入学したにも関わらず成績は常に上位、運動神経も良い……椚ヶ丘中学A組の代表生徒の1人と言っても過言ではないだろう」

 

「………何がおっしゃいたいんですか?」

 

「………暗殺から手を引きなさい。本来暗殺はE組に与えられた任務であり、A組生徒である君には無関係なものだ」

 

「私は暗殺者としてこの学校に来ました。その私に暗殺から手を引けとおっしゃるのですか?」

 

「その通りだ」

 

理事長室の中には緊迫した空気が広がり、ミヤコは無意識のうちに理事長を睨みつけていた。2人の間に沈黙が続く中、ミヤコは口を開く。

 

「なら私をE組に落としてください」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そ…それでどうなったんだよ?」

 

ミヤコと理事長の間に流れる緊迫した空気を想像したのか前原は冷や汗をかきつつ問いかけた。

 

「理事長に何を言っても無駄だと思い、私はある行動をとることにしました」

 

「……ある行動?」

 

岡野が問いかけるとミヤコは一度目を閉じ、当時のことを思い出していたのか目を開き決意した表情を生徒達に向け答えると共に、数枚の紙を生徒達に見せた。

 

「私がとった行動……それはA組としてあるまじきことです」

 

ミヤコが見せてきた紙を目にした生徒達は皆言葉を失い、ため息をつく烏間と真琴の隣で殺せんせーは笑みを浮かべていた。

 

「ヌルフフフ、やりますねぇ〜ミヤコさん」

 

「さすがにあれはやりすぎだ」

 

「今後の学校生活に影響が出たらどうするつもりだ?」

 

真琴の問いにミヤコは笑みを浮かべ答える。

 

「今回限りです。これから私はみなさんと共に学び、殺せんせーを暗殺し、以前の私よりも成長していくつもりですから」

 

生徒達の前で話すミヤコを目にさすがのミナトもため息をついていた。

 

「ミナトの妹もかなり大胆だねw」

 

「さすがにやりすぎだって……全教科の答案用紙を白紙で出すなんて俺だって出来ないよ……」

 

ミヤコが生徒達に見せたのは、名前だけが書かれた白紙の答案用紙だった。

 

「最後のテストが終わった日の放課後、理事長室に呼ばれた私は無事にE組行きを宣告されました」

 

ミヤコの笑顔に皆がため息をつく中、倉橋は思い出したかのように問いかけた。

 

「そういえばミヤコちゃんって副会長だよね?E組に来て今はどうなってるの?」

 

「それなら以前の副会長に任せました。元々テストの点数勝負に勝って奪った席、私が来る以前の副会長に返すのが正しいと思ったので」

 

 

(((そんなことしてたんかい‼︎)))

 

 

生徒達はミヤコが生徒会副会長になった経緯を初めて知り、全員が心の中で突っ込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミヤコが話し始めてしばらく経ち教室内は和やかな雰囲気で包まれていたが、真剣でありどこか悲しげな表情を浮かべるミヤコの言葉によって今までの雰囲気は一変した。

 

「………もう一つ皆さんに話しておかなければならないことがあります。私の……過去についてです」

 

その言葉に生徒達はなんとも言えない表情を浮かべ、そんな彼等の顔を見たミヤコも暗い表情を浮かべていた。

 

(みなさんと共に過ごすには私の過去を知ってもらう必要がある………でもきっとそれは受け止められないもの………わかっていたつもりでしたが、その時に直面するとやっぱり怖いです)

 

そんなことを考えつつ顔を俯かせていたミヤコの頭にポンと柔らかい感触の手が置かれた。

 

「恐れることなく話してください。私はミヤコさんの過去を受け入れる準備が出来ていますよ?」

 

「殺せんせー……」

 

ミヤコが顔を上げ生徒達の方を向くと、みな笑顔を向けていた。

 

「安心してくださいミヤコさん。あなたの過去がどんなものでも私達はしっかりと受け止めます」

 

殺せんせーの言葉にミヤコは無言で頭を下げると、自分自身の過去を話し始めた。

 

「ジウから聞いた通り、強盗を殺した私は両親に捨てられその後様々な家を転々としました。ですがどの家庭の生活も長続きせず、私が最後にたどりついたのは……………非人道的な実験を行う研究施設でした」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

研究施設に連れてこられた私が目にしたのは、瞳に光を灯すことなく鉄格子の部屋の隅で体育座りをする子ども達の姿だった。

私よりひとまわり体が大きい者、私より幼い物、囚われていた子ども達の年齢は幅広かった。両親にバケモノと呼ばれた私は感情を欠乏していたが、目の前の信じられない光景に自分がいまどんなところに連れてこられたのか改めて理解した。

 

「こ、ここから返してください‼︎」

 

私は慌てて叫ぶが、そんな私を見た白衣の男達は笑みを浮かべてこう言った。

 

「ダメだよ、君みたいな素晴らしいモルモットを手放すわけにはいかないからね」

 

その言葉と同時に私は首元に注射器を打たれ意識を手放した。

 

 

 

 

 

 

 

「準備は出来ているか?」

 

「はい、こっちは大丈夫です」

 

「間違っても殺すな、これだけ優秀なモルモットは他にいないからな」

 

 

そんな声が聞こえ私はゆっくりと目を開ける。周りを見渡すと白衣の男達が私を囲んでいた。

 

「おや、目覚めてしまったようだね。もうしばらく寝ていれば少しは楽になったろうに」

 

白衣の男はそう言うと私の首元に金属の棒を当て、躊躇無く電気を流した。

 

「あ……がっ………」

 

電気がほとばしり私は声にならない叫びを上げ、痛みを紛らわすため手足をばたつかせようとしたがベットに拘束されていたためどうにも出来なかった。

 

「君の過去の出来事は知っている。両親の前で強盗を殺したそうじゃないか……君は人を殺した、なら今こんな目にあっても仕方ないとは思わないかね?」

 

白衣の男を睨みつけながらも私は涙を流し再び意識を手放した。

 

 

(私はただ……助けたかっただけ……なの………に)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「起きて、ねぇ起きてったら!」

 

「無理矢理起こすのかわいそう…」

 

次に目を覚ました時、私は鉄格子の部屋の中のベットの上で寝かされていて、目の前には赤い髪と青い髪をした双子と思われる少女達がいた。

 

「えっと……」

 

「あーごめん!いきなりすぎて何がどうなってるかわからないよね。とりあえずよろしく!」

 

「亜衣の話もいきなりすぎ………私達がいた部屋にあなたが連れてこられて来た……きっと今日からは同じ部屋で過ごせってことだと思う……」

 

青い髪の少女がそう言うと、亜衣と呼ばれた少女は顔を近づけて聞いてきた。

 

「ねぇねぇあなたの名前教えてよ?」

 

「わ、私は…………」

 

そこで私は思い出した。両親に捨てられ今まで回りまわった家庭の中でも家族扱いされなかった私はなんと名乗ればいいのかと。そんな私の悩んだ表情から感じ取ったのか青髪の少女は亜衣と同じように顔を近づけ言った。

 

「名字はいらない……ここにいるのは捨てられた子ども達、売られた子ども達。名前だけでいいよ…」

 

「彩姉は優しいなー‼︎」

 

「亜衣…苦しいから離れて…」

 

抱きつく亜衣とそれを嫌がりながらも笑みを浮かべる彩の姿を目に、私は思わず笑ってしまった。

 

「何がおかしいの?」

 

「い、いえ…お二人は仲が良いいんだなと思って」

 

「双子だから……今までずっと一緒だったもんね…」

 

「そうそう私はずーっと彩姉と一緒‼︎」

 

そう言って再び亜衣に抱きつく彩は思い出したかのように聞いてきた。

 

「そんなことよりあなたの名前!早く教えてよー」

 

「す、すみません。私の名前はミヤコって言います」

 

「ミヤコ……いい名前…」

 

「それじゃ改めてこれからよろしくね♪」

 

「よろしくお願いします」

 

そう言って私は2人と握手を交わす。人と関わる暖かさを私は久しぶりに思い出した。

 

「ところでミヤコちゃんって年いくつ?」

 

「えっと…12です」

 

「………私よりも上」

 

「って事はミヤコは私達のお姉さんだね♪」

 

「「よろしくミヤコお姉ちゃん!(さん……)」

 

 

 

その日から地獄のような研究施設の中で、2人といる時間だけが私の唯一の楽しみとなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時が経つにつれ実験に耐えられなくなった子ども達が次々と死んでいった。そんな光景を目に怯える子ども、両親の名を叫ぶ子ども、狂ったように泣きわめく子ども、子ども達が監禁された鉄格子の部屋は本当に地獄だった。

 

それでも私達は理性を保ち、互いに支え合いながら毎日を生きていった。辛いことも3人なら乗り越えられる。私達は再び日の光を浴びて生活できる時を信じていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

でもそんな生活も長く続かなかった。

 

 

 

 

 

 

 

外の景色がどうなっているかは分からないが、施設内のカレンダーは私が連れてこられた日から1年が経ち5月となっていた。私も13歳になり、彩と亜衣も12歳になった。鉄格子の中の子どもの数は私がやってきた頃と比べ半数まで減り、実験による怪我や副作用もより強力なものとなっていた。

 

 

私はその日、亜衣と一緒に彩の帰りを待っていた。実験による被害が大きくなったからか亜衣は誰よりも彩のことを心配していた。

 

「彩姉………」

 

「大丈夫ですよ。きっと無事に帰ってきます」

 

「……うん」

 

そうこうしているうちに彩が研究員達に引きずられながら連れてこられて来た。

 

「彩姉‼︎」

 

彩が急いで亜衣に駆け寄ると、研究員はまるでゴミを捨てるかのように亜衣を投げ捨てた。投げ捨てられた亜衣の足からは血が大量に流れ、自分で立ち上がることも歩くことも出来ず意識は朦朧としていた。

 

「彩姉‼︎彩姉‼︎……お願いします‼︎彩姉を……彩姉を助けてください‼︎」

 

亜衣は彩を助けて欲しいと必死に頼み込むが、研究員達はまるで見えていないかのように無視し話し始めていた。

 

「こいつも次の実験で終わりだろう」

 

「データは取れた、いつ死んでも問題は無い」

 

その言葉を聞き亜衣の中で何かが切れた。

亜衣は殺意を込め研究員の1人の首元まで手を伸ばし、殺すと言わんばかりの目で睨みつけ手に力を込めた。

 

「ぐっ…ぐるじい……」

 

「こいつ‼︎」

 

「早くその手を離せ‼︎」

 

「殺してやる‼︎お前らみんな殺してやる‼︎」

 

亜衣はさらに力を込めるが、首元に注射器を打たれその場に崩れ落ちた。

 

「筋弛緩剤を打った。くそ…モルモットの分際で牙を向けやがって‼︎」

 

研究員はそう言うと亜衣の腹部を蹴りつける。

 

「全く…マジで死ぬかと思ったぜ。アタマきたからこいつら別室に移すか」

 

「それはまた面白そうだな。あそこにぶち込まれてまともに死ねる奴はいないしw」

 

私はその言葉を聞き、急いで彩と亜衣の元へ駆け寄る。

 

「邪魔すんな‼︎」

 

だが研究員に蹴り飛ばされ私は意識を朦朧としてしまう。そして遠のく意識の中、最後に見たのは研究員達に連れて行かれる彩と亜衣の姿だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は1人になった。鉄格子の部屋の中に他の子ども達はおらず、皆死んだ。彩と亜衣も今どうしているのか全く分からなかった。それに生きてるかもしれないという希望を、私は抱くことが出来なかった。

 

(私も死のう)

 

生きているのが辛い、もう楽になりたいと思うようになった私は生きることをやめようとしたが、部屋の中にあるのは必要最低限のものだけで人の命を奪うものは無かった。

 

そんな時、鉄格子の隙間からナイフが投げ入れられ、私はそれを手に取ると鉄格子の前に立つ男に目を向けた。

 

「それで楽に死ねるぞ」

 

男の言葉に私はやっと生きることをやめられると安堵し、ナイフの先端を喉元に向けた。でも私は自分自身を刺すことが出来ず、手から落ちたナイフの音が部屋の中に響いた。

 

「……それでいい」

 

男はそう言うと鉄格子の鍵を開け部屋の中に入ってきた。そして床に落ちたナイフを拾い上げると私と目線を合わせるためしゃがみ込み、優しく頭に手を乗せた。

 

「生きたいと思い続けること、死ぬのが怖くて涙を流すこと、それは君が人間だから出来ることだ。君をバケモノでは無く私は人間として迎え入れたい」

 

気づけば私は涙を流していた。そして男の言葉を耳に私はさらに涙を流した。自分がまだ生きたいと思っていること、そして私を人間として見てくれる人がいる事がとても嬉しかった。

 

「私の名前は津芽裕翔。君を養子として迎え入れたい、そして無理にとは言わないが私の目的を達成するために協力して欲しい」

 

私のその言葉に対し黙って頷き、自分を人間として見てくれた彼の力になるため研究施設を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これが皆さんに話していなかった私の過去です」

 

ミヤコが自分の過去について話し終えると生徒達は皆暗い表情を浮かべていが、暫くすると何とか立ち直り普段通りの表情へと戻っていた。

 

すると、不意に奥田が立ち上がりミヤコの元へ駆け寄ると勢いよく抱きついた。

 

「ふぐっ……ど、どうしたんですか奥田さん?」

 

「辛かったですよね……苦しかったですよね……」

 

奥田はそう言うとミヤコから離れ、しっかりと目を見ながら言った。

 

「ミヤコさんの過去がどんなものであっても私はミヤコさんの友達です‼︎」

 

「奥田さん……」

 

すると他の生徒達もミヤコの元へ歩み寄り彼女を取り囲んだ。

 

「奥田の言う通りだ。ミヤコちゃんの過去に何があったって、俺等は全部受け止めてやる!」

 

「これからよろしくねミヤコちゃん♪」

 

「岡……ゲス島さん、茅野さん…」

 

「ヌルフフフ、そう言うことですミヤコさん。私達はあなたの全てを受け入れる。明日からみんなと一緒に暗殺してきてくださいね?」

 

殺せんせーにそう言われミヤコは周りの生徒を見渡すと、笑みを浮かべ答えた。

 

「はい!全力で皆さんと共に殺しに行きます‼︎」

 

 

そんなミヤコの様子をミナトは少し遠くから眺めていた。

 

「安心した?」

 

不意に速水に声をかけられミナトは苦笑を浮かべながらも答えた。

 

「まぁ安心したと言えば安心した。人を殺したことがあるって聞いた時はびっくりしたけど、今ちゃんとみんなと打ち解けることが出来てるからよかったよ」

 

「血は繋がってないけどやっぱりミナトと似てるよね。人と関わらなくなった時期があったり、大切な人を失ったり……」

 

「まぁ似てるとは言われたくないけど、確かに似てるかもなwあいつは親父のおかげで今があるし、今の俺がいるのも凛香のおかげだからな♪」

 

ミナトの言葉に速水はボッと顔を赤くし、慌てて顔を背ける。そんな光景にミナトが笑みを浮かべると周りの生徒達がゲスな笑みでこちらを見ていた。

 

「兄様、少しずつではありますがヘタレを卒業しているようですね」

 

「ミナト〜今の会話しっかり録音しといたから」

 

「ついでにムービーも撮っておいたよ♪」

 

このクラスに厄介者が1人増えた。

 

 

E組1の悪魔 赤羽 業

カルマと並ぶ地頭トップ 中村 莉桜

自称テキトー人間 津芽 ミナト

そして毒舌ビリビリ娘 津芽 ミヤコ

 

 

E組は新たにメンバーを1人加え、計30人で殺せんせーの暗殺に挑んでいく。

 

生徒達と楽しく話すミヤコの姿を殺せんせー達は笑顔で眺めていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

国外とある路地裏……

 

人通りが少ない路地裏を1人の青年が息を切らしながら何かから逃げるように走っていた。

 

(ヤバい…あいつ絶対ヤバい‼︎)

 

彼の名はレッドアイ。修学旅行の際、殺せんせーに暗殺を仕掛けた暗殺者だ。

 

(まさかあいつが噂に聞いたあの………とにかく今はここに隠れてやり過ご)

 

「あの遠距離から身の危険を直感するとは、さすがレッドアイの異名を持つ名スナイパーだ」

 

レッドアイの背後にはいつの間にか黒いコートに身を包んだ男が立っていた。レッドアイはその異様な気配に恐怖しながらも、恐る恐る振り返る。

 

「ちょっ…ちょっと待てよ何だその”レッドアイ”って…人違いだろビビらせやがって。ったく観光先で尾行されたらそりゃ逃げるだろふつー……一服つけねーと」

 

レッドアイは一般人の振りをしその場から少し離れると一瞬の隙を突き、胸ポケットから銃を取り出すがそれよりも早く背後に立っていた黒コートの男は手を銃の形にしながらレッドアイの横を通り過ぎた。

 

それと同時にレッドアイの体からは大量の血が溢れ出し、レッドアイは薄れゆく意識の中理解した。

 

(名うての殺し屋が次々とやられたってのは聞いていた……あのロヴロも闇討ちでやられるほどだ…並みの殺し屋に出来ることじゃ無い………見えない鎌………こいつが………伝説の………)

 

黒コートの男は倒れるレッドアイに目もくれることなく、端末を操作していた。

 

「畏れるなかれ”死神”の名を」

 

そう言う黒コートの男が操作する端末にはイリーナの顔写真が表示されていた。

 

 

10月の暗殺教室に……死のプレゼントがやってくる。

 

 

 

そして…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所は変わってアメリカにあるとある研究施設

 

 

 

施設内は血を浴び真っ赤に染まった白衣を着た研究員達であふれていた。

 

そんな異様な光景の中、他愛も無い会話をする人影が二つ。

 

「全く…殺し方が汚いですね」

 

彼の周りには手足を引きちぎられた死体が転がっている。

 

「うるせぇ、俺はあいつからただ殺すようにしか命令されてないからな」

 

彼の周りには首から上が綺麗に切り取られている死体が転がっている。

 

「まったくあなたって人は……」

 

1人は金髪でイヤホンを耳につけ音楽を聴いている青年、そしてもう1人は頬に特徴的な傷痕がある大柄な男だった。

 

「仕事も終わりましたし主の元へ帰りますか」

 

「まだまだ暴れたりないけどな」

 

 

 

 

 

「まぁまぁ、もう少ししたらたくさん暴れさせてあげるから今は辛抱してよ」

 

 

背後から聞こえてきた声に2人が振り返ると、そこにはへらへらとした表情を浮かべる男が立っていた。

 

「おお〜我が神よ…貴方から託された使命見事に達成して見せました」

 

「いつ頃になるんだ?早く復讐したくてたまらねぇんだよ」

 

「そうだねぇ僕も仕事が一つ終わったし………そろそろ迎えに行こうか」

 

その言葉と共に放たれる凄まじい殺気に、2人は恐怖しながらも言った。

 

「その殺意、その狂気さすが我が主デュラハン‼︎」

 

「お前の殺意、俺よりもドス黒いんじゃないかw」

 

「ハハッ、それって褒めてんの〜?」

 

そう言って研究施設を後にする3人。そんな中、大柄な男は人間がひとり入るほどの大きい袋を担いでいた。

 

 

死神が持つ二本の鎌はゆっくりと、だが確実に生徒達の首元に添えられていた。

 




ミヤコが過去を明かし、これで正式にE組の一員となりました。

都「これから頑張って暗殺するので応援よろしくお願いします!」

ちなみにミヤコちゃんは現在ミナトの姉である雪乃と一緒に生活している設定です。ミナトと同じ屋根の下で暮らしていることにすると、速水さんが嫉妬してしまうかもしれないのでw

そして次回からは死神編突入です‼︎
感想、評価お待ちしてますv(`ゝω・´)
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