津芽湊の暗殺教室 『更新停止中』   作:お薬二錠

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暗殺教室の連載が残り4回ということで本当に悲しいです…

最近暗殺教室LOVEが溢れすぎて抑えようがありません‼︎
素晴らしい作品に出会えたことをとても嬉しく思います♪

本作も素晴らしい作品にしていきたいと思っております‼︎
それではどーぞー♪


開戦の時間

イリーナを救出し建物から脱出しようとしていた生徒達は死神達に敗北し、先ほどとは別の牢屋に入れられていた。

 

「この牢屋はさっきのと違って脱出不可能。練習台はもう結構、あとは人質でいればいいよ」

 

花屋の面影を再び見せた死神にカルマは問いかけた。

 

「どんな方法で殺せんせーを殺ろうとしてるか分からないけどさ、そう計算通りいくのかね?」

 

「どういうことかな?」

 

「あんたは俺等に大したダメージを与えられなかった、超体育着の情報を知らなかった。この計算違いが俺等じゃなくて殺せんせーに対してだったら…速攻返り討ちでやられるよ」

 

そんな言葉に死神は皮肉混じりに笑みを浮かべていた。

 

「でも君等は牢屋の中にいるじゃないか。情報なんて不足して当然…ましてやあの怪物はどんな能力を隠し持ってるか誰も知らない。どんなに情報不足でも結果を出す……それが世界一の殺し屋だよ」

 

その言葉に生徒達は俯き、もしこれが暗殺なら自分達が気絶した時点で死が確定していたことを自覚した。

 

「僕の情報ではね、君等の中で1番強いのは津芽兄妹だった。虚刀流の使い手と人外の力を持つ彼女……だがそんな2人も彼女の達の前に無残にも散った」

 

生徒達が牢屋の外に配置されたモニターに目を向けると、別の部屋に監禁され死神の洗脳術によって彼の配下と化した兵士たちに囲まれ気を失っているミナトとミヤコ2人の姿があった。

 

「どうして2人は私達とは別の部屋にいるの?」

 

片岡が問いかけると、死神は頭をかきつつ難しそうな表情を浮かべて言った。

 

「今回手伝いをお願いした仲間が2人に因縁があるみたいでね。戦わせることを条件に手伝ってもらったってわけさ」

 

その言葉に速水は先ほどのことを思い出していた。イリーナを救出しに向かった自分達の前に現れた2人の少女。彼女達はミヤコのことをお姉ちゃんと呼び、久しぶりとも言っていた。

 

(もしかしてあの2人はミヤコが言っていた……そしたらミナトに因縁のある相手って………まさか‼︎)

 

速水が最悪の事態を考え込んでいると、カルマはモニターを目にニヤリと笑って言った。

 

「死神さーん、あんたまた計算違いしたみたいだよ」

 

「………なぜわかった?」

 

モニターに映されていたのは建物の中に入っていく烏間と、犬の格好をした殺せんせーだった。

 

殺せんせーと烏間が来たことで生徒達が安堵の表情を浮かべる中、死神はまいったなと口にしながらも慌てることなくイリーナと共に上へと登っていった。

 

 

 

 

「……まずいな。殺せんせーと烏間先生はビッチ先生の裏切りを知らない」

 

「死神がそれを利用しないわけ無いよね…」

 

前原と岡野が暗い表情でそう言うと、倉橋はそんな2人よりも思いつめた表情をする速水に問いかけた。

 

「速水ちゃんどうしたの?」

 

「……死神はさっき自分の仲間達がミナトとミヤコに因縁があるって言ってたよね?」

 

「うん…」

 

「ビッチ先生を助けに行ったとき私達の前に現れたのは……ミヤコが話してた研究施設で出会った彩と亜衣って子だと思う」

 

「ほ、本当ですか⁉︎」

 

速水の言葉に奥田が驚きを隠せずに問いかける。速水はこくんと頷くと、ミヤコと彩、亜衣のやり取りを生徒達に話した。そして自分が考えていた最悪の状況について話し始める。

 

「ミヤコに因縁がある相手が彩と亜衣って子なら、ミナトに因縁がある相手は誰だと思う?」

 

その言葉に生徒の数人はとある殺し屋の名を脳裏に浮かべた。ミナトの母と妹を殺し、彼に復讐心を芽生えさせたデュラハンという殺し屋……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それは違うと思う」

 

だが速水の考えを否定したのは千葉だった。

 

「俺達A班の前に現れたのは死神と、ポニーテールの女だった。デュラハンが変装してるかもしれないって考えるけど…」

 

 

その時、天井に空いた穴からボトォッと殺せんせーが落ちてきた。

 

「…あっけなかったな。月を破壊した超生物も所詮この程度ということか……気に入ってくれたかな殺せんせー?ここは君の最期を迎える場所だ」

 

「皆さん……それにミナト君‼︎ミヤコさん‼︎」

 

殺せんせーがモニターに映る2人に目を向けると、死神はニコリと笑みを浮かべた。

 

「生徒思いな先生だね。ここは洪水対策で国が造った地下放水路、密かに僕のアジトと繋げておいたんだ。地上にある操作室から指示を出せば毎秒200トンの水が流れ込む。その水圧で君の自由を奪い、対先生物質の檻に押し付けられところてん状になるって寸法さ」

 

死神の言葉に烏間や生徒達、イリーナまでもが驚きを隠せずにいた。

 

「待て…生徒ごと殺す気か⁉︎」

 

「当然さ…生徒と一緒に詰め込んだのも彼が乱暴に脱出しようとするのを防ぐためだからね」

 

「イリーナ‼︎おまえ、それを知った上でこいつと…」

 

「………プロとして結果優先で動いただけよ。あんたの望む通りでしょ」

 

烏間はイリーナの言葉に何も返せず、ただ唸ることしか出来なかった。

 

 

 

 

「さて、他にどんな能力を隠してるかわからないし……来いイリーナ、今から操作室を占拠して水を流す」

 

そう言って操作室へ向かおうとする死神の肩を烏間は掴んだ。

 

「なんだいこの手は?地球を救う最大の好機を日本政府はみすみす逃せと言うのかな?それにね烏間先生、君の腕ではこの僕は止められないよ」

 

死神が嘲笑うかのように笑みを浮かべると烏間はため息を吐き、死神の肩から手を離し顔面に裏拳を叩き込んで言った。

 

「日本政府の見解を伝える……この場にいる29人の命は地球より思い。それでもお前が彼等ごと殺すというのなら……俺がお前を止める」

 

 

「………言うねぇ烏間先生。でも忘れちゃいないだろうね?人質は彼等だけじゃ無いんだよ?」

 

「ヌルフフフ、その件に関しては心配ありませんよ烏間先生♪」

 

ニヤニヤと笑みを浮かべる殺せんせーの言葉に死神は疑問を抱き、ミナト達がいる部屋を映しているモニターの方に目を向けると、洗脳した兵士達は全て倒されこちらに向かって手を振るミナトと、余裕と言わんばかりの表情を浮かべるミヤコの姿があった。

 

 

「まさかこれほどとはね……」

 

 

『友人が言ってたんだ…自分の1番得意な一撃を相手の体勢が整う前に叩き込むってね♪』

 

『彼等程度の実力なら…軽くねじ伏せることが可能です』

 

「どうする死神?洗脳した兵士達も彼等に倒された。お前がこの暗殺計画を続けるならここで倒させてもらう」

 

 

死神は予想外の出来事に驚きつつも、じっと烏間を見据えた。

 

(……思ったより隙が無いな。強靭な肉体、それに武装もしている…殺すのに時間がかかると計画が綻ぶかもしれない…ここは標的の暗殺を優先すべし!)

 

死神が一瞬で部屋を飛び出すと、烏間も慌てて部屋を飛び出し追いかけていった。

 

それを見送ったイリーナは首輪を外し、牢屋の中にいる生徒達に言った。

 

「死神を倒そうなんて無謀ね。確かにカラスマも人間離れしてるけど死神はそれ以上…このタコですら簡単に捕らえたのよ?」

 

「ビッチ先生……」

 

矢田が悲しげな表情を浮かべると、前原と岡野が言った。

 

「ビッチ先生…あいつが殺せんせーを俺等ごと殺すって知ってたのかよ」

 

「何でよ……仲間だと思ってたのに……」

 

その言葉にイリーナは何も答えずただ俯いていた。そんな彼女の姿を目に、カルマは煽るように言葉を投げかけた。

 

「怖くなったんでしょ?プロだプロだ言ってたアンタがゆる〜い学校生活で殺し屋の感覚忘れちゃってさ。俺等を殺してアピールしたいんだよ。私冷酷な殺し屋よ〜って」

 

「………何が………のよ」

 

「何言ってんのか聞こえないよビッチ先生?」

 

「私の何がわかるのよ⁉︎考えた事無かったのよ‼︎自分がこんなフツーの世界で過ごせるなんて‼︎弟や妹みたいな子と楽しくしたり、恋愛の事で悩んだり……そんなの違う、私が今まで過ごしてきた世界はそんな眩しい世界じゃない」

 

自分の思いを全て吐き出したイリーナの言葉に皆が静まり返った時、トランシーバーアプリからミナトの声が聞こえてきた。

 

『ダメなの?そんな眩しい世界にいちゃ』

 

「どういうことよ津芽…」

 

『俺もE組に来たから世界が変わった。まともな人生送ってなかったけど、みんなと出会えたから変わることが出来た。そんな最高の世界に、ビッチ先生の居場所はちゃんとあるんだよ』

 

ミナトの言葉にイリーナが何も答えずにいると、死神から通信が入りそれを聞いたイリーナは銃を手にし部屋を後にしようとしたが途中で立ち止まった。

 

「……………気をつけなさい」

 

そう言うとイリーナは死神達の後を追いかけて行った。小声であったがその言葉は生徒達に届き、ミナトとミヤコの耳にも届いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「気をつけなさい…か」

 

「やっぱりビッチ先生はビッチ先生ですね」

 

イリーナの言葉に秘められた思いを理解した2人は笑みを浮かべていた。そんな時トランシーバーアプリから殺せんせーの声が聞こえてきた。

 

『ミナト君、ミヤコさん…イリーナ先生の言った通り2人とも気をつけてください!』

 

その言葉と共に部屋のドアが開き、そこには彩と亜衣、そして兎の面をつけたポニーテールの女の姿があった。

 

「あの筋肉ムキムキな人は死神さんに任せて……遊びに来たよミヤコお姉ちゃん♪」

 

「遊ぼう……」

 

彩と亜衣の2人は抱き合いながらもその手にそれぞれ刀を持ち、手を繋ぎながらミヤコの元に近づいていった。

 

「兄様、2人の相手は私がします。兄様はあのポニーテールの人をお願いします」

 

「……あの2人なんだろ?昔いた研究施設で仲良かった子って…大丈夫か?」

 

「………大丈夫です。けじめをつけるだけですから」

 

そう言うとミヤコは彩と亜衣の元に近づいていった。

 

「ミヤコ‼︎無理すんなよ⁉︎」

 

ミナトと声にミヤコは振り返り笑みを浮かべ言った。

 

「兄様も無理しないでくださいね?」

 

 

 

(無理しないでくださいね?か……流石にこいつ相手じゃ無理しないわけにはいかないんだよね……)

 

ミヤコを見送ったミナトは、こちらに近づきつつある兎の面をつけたポニーテールの女を目にため息をついた。

 

そしてミナトもゆっくりと近づき、徐々に進む足を速め勢いよく飛び蹴りをぶちかました。

 

「相変わらず容赦ないね」

 

「手加減して勝てる相手じゃないからな」

 

「あれ?ばれちゃった?」

 

ポニーテールの女はミナトの蹴りを受け止めつつ、何ともないと言わんばかりの余裕を見せ答えていた。

 

ミナトはそんな彼女の言葉に苛立ちを覚えながらも冷静に対処し、距離を取るとポニーテールの女を指差しながら言った。

 

 

「正体バレてんだからさ、いい加減その面取れよ……………姉ちゃん」

 

 

ミナトの言葉にポニーテールの女は黙って従い、つけていた兎の面を取り外した。

 

「久しぶりに組手しようか…ミナト」

 

「聞きたいことがたくさんあるんだ…今日は勝たせてもらう‼︎」




先にミナトのvs雪乃の姉弟対決を書いていきたいと思います‼︎

雪乃が素顔を隠すためにつけていた兎の面は、東京喰種のトーカちゃんが付けてたのと同じ物をイメージしています(*´w`*)

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