津芽湊の暗殺教室 『更新停止中』   作:お薬二錠

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体育の時間

(((ゲームの徹夜が理由かよ!)))

 

ミナトの自己紹介を聞いた生徒達は皆、心の中で突っ込んだ。

 

「んで殺せんせー? 俺の席はどこっすか?」

 

「君の席は外側から見て3列目の席の後ろになります」

 

「ほーい♪」

 

「それではみなさん5時限目の準備をそろそろ始めてくださいね」

 

 

次の授業は体育らしくそれぞれ準備を始めていた。

 

(俺も着替えよっと)

 

「久しぶりだなミナト」

 

「おー岡島、久しぶりだな」

 

岡島は1年の時同じ委員会だった。自分でも認めるほどエロ大王なのだが俺は自分の本性を隠さずさらけ出す岡島をある意味尊敬していた。

 

「しかし初日から遅刻とは、流石だなミナトw」

 

「お前も変わらずエロMAXって感じだなw」

 

「うるせー‼︎余計なお世話だ‼︎」

 

そう言いながら岡島は俺の頭をぐしゃぐしゃと撫で回してきた。

 

(変わらないなぁ〜この感じ)

 

俺と岡島が話しているともう一人見覚えのある生徒がやってきた。

 

「昨日はなんのゲームをやってたんだい?ミナト」

 

「おぉ竹林、いやー昨日はポケモンやってたんだけど、途中寝落ちしたらしく朝起きたら電源切れてたw」

 

「ポケモンかミナトらしいね」

 

「この前戦ったガチ勢に勝つために厳選してたのにで無駄になっちまった…」

 

「ゲームもほどほどにな?でも応援するよ同じゲーマーとして」

 

「竹林!」

 

俺と竹林は力強く握手をした。

竹林は二次元を愛するオタクだ。竹林も1年の時同じ委員会でそれ以降の付き合いはなかったがお互いゲーム好きということでよくお気に入りのゲームの話をしていた。

 

「ゲームもいいけど遅刻しないようにしないとね」

 

「あはは… これから気をつけるよ」

 

「そろそろ校庭でようぜ?遅れたら烏間先生に怒られまう」

 

岡島に言われ俺たちは教室を後にし校庭へ向かった。

 

(あの防衛省の人、教師もしてるんだ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺の知ってる体育と違うぞ」

 

 

晴れた日の午後校庭では生徒たちのかけ声が響いていた。

 

ただ生徒達は普通の体育では無く、かけ声に合わせ対せんせー用のナイフを振っていた。

 

(しかもあのタコはなんで砂場で遊んでんだよ…)

 

ミナトは突っ込む箇所が多すぎることに疲れてしまっていた。

 

 

「ねぇ渚、津芽君だいぶ疲れてそうじゃない?」

 

「始めての体育が思ってたより厳しかったのかな?それとも突っ込むことが多すぎて疲れたとか…」

 

「確かに始めは誰でも突っ込むこと多すぎて疲れるよね」

 

僕と茅野は今日から来たクラスメイトを見て話していた。

 

「今深いため息ついたね」

 

「ちょっといってみようか」

 

 

(絶対おかしい絶対おかしい絶対おかしい絶対おかしい絶対おかしい絶対おかしい)

 

ミナトはぶつぶつと頭を抱えながら呟いていた。

 

「かなりやばいところまで来てるかも」

 

「津芽君大丈夫?」

 

「あー渚と茅野だっけ?ごめんまだ全員の名前と顔一致しなくて」

 

潮田渚は背が小さめのド草食っぽい男子生徒。

女の子?って聞いてしまうような見た目をした生徒だ。

 

茅野カエデは渚と同じように背が小さめの女子生徒だ。渚と席が隣同士ってこともあり仲がいいらしい。あのタコに殺せんせーって名前をつけたのも彼女のようだ。

 

 

「大丈夫だよ 思ってたより厳しかった?」

 

「いや突っ込みたいところが多すぎて…」

 

「「やっぱりね……」」

 

渚と茅野はお互い顔を合わせ苦笑いしながら言った。

 

「しばらくすればなれると思うよ」

 

「そのしばらくが長そうだよ…」

 

「ははは…」

 

渚は落胆するミナトに苦笑するしかなかった。

 

「でも心配してくれてサンキュー♪」

 

「どういたしまして」

 

その時烏間先生がミナトに歩み寄ってきた。

 

「津芽君、君のナイフ術がどれぐらいのものか試したいのだが」

 

「俺のレベルを把握するためですか?」

 

「そうだ」

 

「わかりました…よいしょっと」

 

ミナトは渚と茅野に手を振り校庭の真ん中まできた。

 

 

「津芽君いきなり烏間先生相手にして大丈夫かな?」

 

「烏間先生もどれぐらい出来るか見たいって言ってたし本気で戦ったりしないと思うから大丈夫だよ。それに渚も津芽君がどれほどの実力持ってるのか気になるでしょ?」

 

「まぁね」

 

 

 

いつしかクラスの視線はミナトと烏間先生に集まっていた。

 

(だからこういう他の人に注目されんの嫌いなんだってば)

 

「これってどうなったら終わりですか?」

 

「そうだな…制限時間は3分。3分のうちに君が俺にナイフを当てた時点で終了とする。当てられずに3分たった時点でも終了だ」

 

「りょーかいでーす♪」

 

 

(この対先生ナイフ、ゴムみたいな素材でで出来てんのか…すごいぐにゃぐにゃしてるなwまぁ当たっても大丈夫ってことは安心できるか)

 

ミナトはナイフを構える。しかしその構え方に生徒たちそしえ烏間も疑問を抱いていた。

 

左手を腰の後ろにあて体を真横にし、ナイフは体を隠すよう一直線上に構えていた。

 

「ねぇメグ、あんな構え方見たことある?」

 

「見たことないよ、岡野さんもないんでしょ?」

 

 

(その構え方を使うかさすがあの人の孫といったところだな。本当に彼はなかなかやっかいな生徒だ、こちらも少し本気でいかなければ危ないかもしれん)

 

 

「準備はいいか津芽君!」

 

「いつでもどーぞー♪」

 

烏間は自分の目の前に生徒に不安と期待が混じった感情を抱き、笑みを浮かべていた。

 

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