中間テスト
全校生徒が本校舎で受ける決まりになっている。つまり、E組は完全アウェーの中での戦いになる。そんな中、E組の生徒たちは難関な問題に手を焼いていた。
場所は変わって隔離校舎
「本気なの?クラス全員50位以内に入らなければ出ていくって」
ビッチ先生はナイフを投げつつ問いかけるが、殺せんせーに避けられてしまう。
「ヌルフフフフフ、本気です。ですが、私の生徒たちはピンチの時にもちゃんと我が身を守ってくれる。私が授けているのはそういう武器です」
殺せんせーはそう答えると、テストに挑む生徒達を見守るように本校舎の方向に眼を向けた。
殺せんせーがマッハで教えてくれたおかげでE組の生徒たちは問題文の重要な部分、解き方のコツが分かるようになり、今までとは違う自分が解いているように思い彼らは次の問題も、次の問題順調に解いていった。
だが次の瞬間、彼らは背後から見えない問題に殴り殺された。
出題範囲を全教科で大幅に変えられたテスト。それは本校舎のクラスで、理事長自らが変更部分を教えていた。結果、E組全員が50位以内に入ることはできなかった。
「…先生の責任です、君達に顔向け出来ません」
黒板の方を向く殺せんせーに、カルマの投げたナイフが飛びかかる。
「にゅやっ! カルマ君!今先生は落ち込んで…」
殺せんせーが言い終わる前に、カルマは自分の答案用紙を出した。
赤羽カルマ 494点 186人中4位
「俺の成績に合わせてあんたが余計な範囲まで教えたから、問題変わっても関係ないし」
そう言うと、カルマはある生徒を見つつ答える。
「それに…俺以外にも50位以内に入った奴いるみたいだしさ」
殺せんせーがカルマの視線を先を見ると同時に、目の前にせんせー用ナイフが迫っていた。殺せんせーは慌てて避けるとナイフの持ち主は残念そうにしながらもヘラヘラとした笑みを浮かべていた。
「あーあー、言ったらこっち見るから殺せないじゃんカルマ」
そう言いながらミナトは教壇まで向かい、答案用紙を見せた。
津芽湊 475点 186人中9位
「カルマが頭いいのは知ってたけど、津芽も勉強出来るんだな」
「まぁ、英語はちょっと無理だけどねーw」
頭をかきつつミナトはほんの少し得意げに話し続けた。
「だって俺元A組だし」
彼の発言にしばらくクラスが静まり返り、「「「A組⁉︎」」」とクラス全員が一斉に驚いた。
「津芽がA組なんて聞いてないぞ?」
「そりゃー言ってないもんw」
磯貝の質問に笑いながら答え、ミナトは再び殺せんせーの方に顔を向ける。
「でもさ殺せんせー、俺はE組を離れる気は無いよ?」
「俺も津芽に同感。元のクラスに戻るより、暗殺の方が全然楽しいし♪」
その後、津芽とカルマは小声で話し悪戯するときのニヤニヤ笑顔を浮かべる。
「んで、殺せんせーはここからシッポ巻いて逃げちゃうの?それって結局、殺されるのが怖いだけなんじゃないの?」
「カルマやめろって、そもそもこのタコにシッポ無いしw触手巻いて逃げるの方が正しいだろw」
2人が煽っていることに片岡も磯貝も他のクラスメイトたちも気づき、クラス全員が殺せんせーを煽り始める。
「にゅやーっ!逃げるわけありません!期末テストであいつらに倍返しでリベンジです!」
「やっぱり器が小さすぎ」
ミナトは苦笑しながらも、自分がE組のメンバーと出会えたことを喜んでいた。
(E組にこれてよかったw)
中間テストで彼らは大きな壁にブチ当たった。だが、彼らは心の中で自分がE組である事に胸を張った。
「ただいまー」
「おかえり湊、夜ごはん出来てるよ」
「サンキューばあちゃん」
ミナトは先に自分の部屋へカバンを置きに向かった。
「夜ごはん食べたらテスト期間中なかなかゲームをやろうっと♪」
そういうミナトであるがテスト勉強の合間に、勉強時間と同じ時間ゲームもしていた。
「いただきまーす」
手を合わせそう言うと、ミナトはテレビを見ながら夜食を食べ始める。テレビには今日椚ヶ丘市内で起こった銀号強盗のニュースが取り上げられていた。
「へぇー、銀行強盗か。かなりの額盗まれてるんだな」
「あぁ、そいつらならついさっき捕まえたよ?」
背後から聞こえた声に、ミナトは米を吹き出してしまいすぐ後ろを振り向けなかった。そして、ミナトは玄関にいつもなかった靴があること、食器が1人分多く用意されていることに今気づいた。
「帰ってたの?」
恐る恐る後ろを振り返るとそこには、お風呂上がりであろうタオルを身体に巻いた女性がいた。
「そうついさっきね♪てか、見ないうちに背伸びた?でも、私とあんまり変わらないねw」
「俺の方が数センチでかいわ‼︎あと早く服を着ろ‼︎」
ミナトの背後に立つ女性
津芽雪乃 《つがゆきの》
津芽湊の姉である。