母さんは父さんと違って、いつも優しく温かく俺達に接してくれた。
だから俺達もそんな母さんが大好きだった。あの日までは…
母さんと妹が殺され、ミナトが遺品を整理してると母さんのものと思われるファイルが出てきた。気になって中を見ると何かしらの書類がたくさん出てきた。
「…は?何これ」
その書類には暗殺報告書と書いてあった。別の書類には暗殺計画が書かれていたり、暗殺対象の資料なども一緒に挟まっていた。
「嘘だろ…」
さらにその後、母が暗殺の時に使用していたと思われる刀を見つけた。
ミナトは自分の母が暗殺者だったことをその時初めて知った…
「何でなんだよ…何で、何であんたは人殺しなんてしてたんだよ‼︎」
応える相手はもういない…
ミナトの声は部屋の中で響くだけだった。
「…それから湊は喧嘩に明け暮れる日々を過ごすようになりました。だが、いつしか落ち着きを取り戻し、今こうして君達と同じ目標にむかって生きている。」
井武鬼は少し溜めてから、生徒達に向かっていった。
「今の湊がいるのは君達のおかげだ。本当に…ありがとう。」
井武鬼はそう言って病院を後にした。
「あいつにそんなことがあったなんて…」
「そんな素振り見せずいつもヘラヘラしてたじゃねぇかよ…」
磯貝、岡島がそれぞれ言うと、烏間はもう遅いので家に帰るようにと言った。
生徒達が病院を後にした頃…
ミナトは目を開けると、自分が今病院にいることに気づいた。
「そっか、鷹岡にぼこぼこにやられたんだっけ…」
「お目覚めですか?津芽さん。」
「何してんのかな?律」
ミナトの携帯には何故か律が表示されていた。
「皆さんと身近にいれるようにモバイル律を作成してみました。」
画面の中で律は微笑みながら応えた。
「…グッジョブ!」
それにミナトは親指を立てて応えていた。
それから律の話を聞き、ミナトは祖父の井武鬼が自分の過去の出来事をみんなに話したことを知る。
「そっか…全部話したのか…」
「はい…」
「みんなに会わせる顔がないな…」
「どうしてですか?」
「俺は昔喧嘩ばかりしてた、それに母親は暗殺者…こんなこと知ったら嫌でも離れてくよ…」
ミナトの言葉に律は微笑んで応えた。
「本当にそうでしょうか?」
「どーゆーこと?」
ミナトが律に聞き返すと病室のドアが開いた。
「やっと起きたか心配させやがって!」
「岡島!」
「思っていたより元気そうだね。」
「竹林!」
そこには岡島、竹林さらに磯貝、千葉、赤羽、渚、片岡、倉橋、矢田、岡野、速水の姿があった。
「お前らもう帰ってたんじゃ…」
「律に津芽が起きたら連絡くれって頼んでいたんだ。」
「みんな津芽君に言いたいことがあるのよ。」
磯貝と片岡がそれぞれ応える。
すると岡島はミナトの前で行き、頭にチョップしながら言ってきた。
「お前はなんで1人でそんな抱え込むんだよ!そりゃこんな俺じゃ力にならないかもしれないけど…友達なんだ力になりたいって思ってんだよ!」
「ちょ岡島痛い。お前らは俺の過去を聞いたんだろ?喧嘩に明け暮れていたことも…母親が…暗殺者ってことも…」
「それがどうしたの?あんたが昔何してたって、母親が暗殺者だとしても津芽は津芽でしょ?あんたは私達の…大切なクラスメイトなんだから…」
俯きながら言うミナトに速水が応えた。その後ろでは倉橋と矢田と岡野が微笑んでいた。
「そっか…ありがとう…」
俯きながら応えているがミナトは笑みを浮かべていた。
「それにしてもあの津芽がぼこぼこにやられちゃうなんてね〜」
「カルマ君、流石に今はちょっと…」
渚がカルマの挑発混じりの発言を止めようとしたがすでに遅かった。
「よーしカルマ、退院したら先にお前から叩きのめしてやるから覚悟しとけよ?」
クラスメイトと楽しく会話するミナトを律は笑顔で眺めていた。
岡島達が帰宅し、再び1人きりになったミナトは律に声をかける。
「ありがとうな律、あいつら呼んでくれて。」
「心配しなくても大丈夫でしたね。」
「俺…E組にこれてよかったよ。」
「私もです!」
律と話を終え、ミナトは早く怪我を治し、みんながいるE組に帰ろうと目を閉じ休息を取った。
都内 高級ホテル
ある一室で2人の男が話していた。
「それで、この男を殺せばいいのかい?」
サングラスをかけた男は問いかけた。
「あぁ、そいつは俺の手柄を何度も横取りしやがった。そのおかげ同じ同期なのにアゴで使われる始末だ。
頼むこいつを殺してくれ!」
「わかった…」
彼がそう言うと同時に向かいのビルから爆音が轟き、黒煙が立ち上がった。
「え…?」
「調べによると君が殺したい相手はこの時間帯、会社にいるらしい…とりあえずよかったじゃないか、憎んでた相手はたった今死んだよ。」
「…あ、あそこには他の社員もいたんだぞ⁉︎」
「人を殺す依頼をしたやつが今更何を…」
その時、相手はサングラスの男の胸倉を掴んでいた。
「俺が殺せと言ったのは1人だけだ、何も他の社員達まで殺すことないだろ⁉︎」
「…そうだね、他の社員達まで殺す必要はなかった。すでに殺してしまったが僕もそう思うよ…」
サングラスの男は相手の腕を払い、サングラスを外し鋭い眼光を向けながら言った。
「だから君も殺そう…」
「へ?」
「…迎えに来たよ」
不敵な笑みを浮かべる男
それが彼が最後に見た光景だった。
誰かツンデレの書き方を教えてくださいw
ツンデレがうまく書けません!
鮫島君の彼女 まだまだ募集中です!
感想、ご指摘お待ちしてます!