結構好きなんで残念です。
「やばい…このままじゃバブルスライムになる…」
夏も本格的になり、太陽が憎たらしくなってくる。
隔離校舎であるE組には当然クーラーなどなく、生徒達は暑さに耐え切れずだらけていた。
「だらしない…夏の暑さは当然の事です‼︎」
教壇に立つ殺せんせーは指し棒をピシッと立てて言った。だが…
「ちなみに先生は放課後…寒帯に逃げます…」
「「「ずりぃ‼︎」」」
「でも今日プール開きだよねっ 体育の時間が待ち遠しい〜」
倉橋の言葉は灼熱地獄となっていたE組を少しだけ涼しくしてくれた気がした。
「いや…そのプールが俺らにとっちゃもっとひどい地獄だよ…」
木村の言うことが理解できずミナトはどういう事?と聞き返す。
「プールは本校舎にしか無いだろ?炎天下の山道を1キロ往復するのさ…」
「それは地獄だな。律、◯岡修造って今後国外に行く予定ある?」
木村の言葉にこれ以上の地獄を味わうのは勘弁思ったミナトは律に太陽神の日程を聞いていた。
「今後国外に行く予定は当分無いみたいです。」
「マジかよ…当分この暑さが続くのか…」
ダラけるミナトに続きE組の生徒達もダラけていく。
「いけません‼︎皆さんも少し暑いからってだらけすぎです。全員水着に着替えてついて来なさい、そばの裏山に小さな沢があったのでそこに涼みに行きましょう。」
殺せんせーを先頭にE組は裏山を歩いていた。
「渚君、この前の暗殺すごかったらしいじゃん。」
「ホントだよーカルマ君面倒そうな授業はサボるんだから。」
「えーだってあのデブ嫌だったし。」
茅野の言葉にカルマは舌を出しながら応えている。
それを横で見ていたミナトは渚の暗殺を思い出していた。
殺気を隠し、殺気で怯ませる、さらに本番に物怖じない強さ
そんな暗殺の才能を持った渚にミナトは少し嫉妬していた。
「津芽君はもう怪我いいの?」
「あ、もう大丈夫だよー」
考え事をしていたため、茅野の言葉に反応が少し遅れた。
「そう言えばそのデブにやられる津芽も見たかったなー」
「うるせー!カルマ!」
そんな話をしていると奥の方から水が流れる音が聞こえてきた。
見えてきたのは、小さな沢ではなくちゃんと25メートルコースまで確保された立派なプールだった。
「小さな沢を塞き止めたので…水が貯まるまで20時間もかかってしまいました…製作に1日、移動に1分、あとは1秒あれば飛び込めます。」
ヌルフフフと笑う殺せんせー
E組の生徒達は皆ジャージを脱ぎ、殺せんせー手作りプールに飛び込んでいった。
「楽しいけどちょっと憂鬱、泳ぎは苦手だし…水着は体のラインがはっきり出るし…」
そうぼやいてる茅野は殺せんせーの顔そっくりのビーチボールを持ち、浮き輪で浮いていた。
(茅野のビーチボールどこで買ったんだろう…)
ミナトがプールサイドでそんな事を考えていると、岡島がプールから上がってきた。
「よかったな岡島、本校舎のプールじゃそのカメラ持ってけなかっただろ?」
「ああ、E組専用プールこの素晴らしい環境の中で俺はこの光景を何としてもカメラに収めるぜ!」
そう宣言した岡島に対し、茅野がゲスを見るような目で変態終末期と呟いてるような気がした。
「さて初めにこのカメラに収めるのはっと…おい!津芽!俺は決めたぜ、あの3人、矢田、倉橋、速水 俺は彼女達をこのカメラに収める。」
決意を決める岡島にミナトは考えていた。
(矢田は岡島好みのスタイルだし、倉橋もなかなかレベル高いもんな。
それに速水だって…ん?)
「おい待て岡島‼︎」
ミナトは3人にカメラを構える岡島を止めた。
「どうしたんだよミナト、そんな必死になって。」
「いや…写真撮るならここの景色は水着とあってないぞ?」
ミナトが頭をフル回転させて考えた結果だった。
(流石にこれじゃ納得しないか…)
「そうか…俺としたことが間違ってたぜ…そうだよな水着と森ってあまり合わないし…俺新しい盗撮ポイント探してくるぜ!」
「はぁ、よかった…」
「何か言ったか?津芽」
「いやいや何も言ってない!」
岡島はそうか?と首をかしげカメラを片手にプールに戻っていった。
その頃、倉橋、矢田、速水の3人は殺せんせー似のビーチボールで遊んでいた。
「ねぇねぇ、凛香ちゃん 昨日はあの後どうだったの?」
倉橋は笑顔で問いかけるが、速水はすぐに応えることが出来なかった。
「どうって…別にただゲーセン行っただけだけど…」
「でも今日水着に着替える時に見えたけど、ネックレスつけてたよね?」
「なっ‼︎」
倉橋の言う通り、速水はミナトから貰ったネックレスをつけて学校に来ていた。周りに見られないよう注意していたのだが…
「修学旅行のお礼も兼ねてってあいつが…」
「なるほど〜津芽君からのプレゼントかいいね〜」
赤くなる速水に追い打ちをかけるよう矢田も言ってきた。
「別に…ただのプレゼントよ!」
「それじゃそういう事にしとくね。
でも、昨日は本当に楽しかったなー久しぶりに鮫ちゃんにも会えたし。」
倉橋が鮫島の名前を出すと、矢田は一瞬暗い表情を見せた。
「矢田どうかした?」
「う、ううんなんでもないよ。」
速水は矢田の反応に違和感を覚えたが、そこまで気にしないことにした。
そんなやりとりをしている間、殺せんせーは王様気取りで生徒一人一人に笛を鳴らし注意していた。
「ヌルフフフ、皆さんにはふさわしく整然とした態度で遊んでもらいますよ。」
「カタいこと言わないでよ殺せんせー。水かけちゃえ‼︎」
倉橋が笑顔で殺せんせーに水をかけた時だった…
「きゃんっ」
えっ…何…今の声
「なんかすごいきもかったな…」
ミナトがそう呟くと、カルマは水中から殺せんせーにゆっくり近づき椅子を揺らした。
「きゃあッ!ゆらさないで水に落ちる‼︎」
その時E組の大半が直感した。
殺せんせーが泳げないことをそして、今までの中で一番使える弱点じゃないかと。
水殺…この夏のテーマのひとつになりそうだと皆が思っていた時、茅野がバランスを崩し浮き輪から落ちた。
「かっ茅野さん‼︎このふ菓子に捕まって…」
「そのビート板じゃ無理…てかふ菓子にかよ‼︎」
ミナトが殺せんせーに突っ込んでいる間に一人の生徒が茅野を助けにプールに飛び込んだ。
「大丈夫だよ茅野さん、すぐ浅いとこ行くからね。」
そう言うと片岡は茅野の体を支えつつ、浅いところへ運んでいった。
「助かった…ありがとう片岡さん‼︎」
「…ふふ、水の中なら出番かもね。」
「さすが昨年度の水泳部クロール学年代表だなイケメグだな。」
「イケメグって?」
前原がいうイケメグという言葉にミナトは疑問を抱いた。
「イケメグって言うのは片岡のアダ名だよ。文武両道、面倒見がよく颯爽とした凛々しい姿からそのアダ名がついたんだ。」
「ふーん」
前原の話を聞きつつも、ミナトはなぜ彼女ほどのできる人がE組に落ちたのか気になっていた。
だがそんなことよりも、ミナトにはやらなければいけないことがある。
今年の夏のテーマは水殺
殺せんせーを水の中に引き込んで殺す。
つもり泳げなければいけないことが最低条件である!
「片岡!」
「何⁈」
ミナトに大声で呼ばれた片岡は驚きながら振り返る。
「俺に泳ぎ方教えてください!」
「…えっ、泳げないの?」
「「「泳げないの⁉︎」」」
ミナトが泳げない事実に、E組の生徒達は皆驚きを隠せなかった…
岡島君は相変わらずです。
暗殺教室 囲い込みの時間で最初にゲットした【眩しき夏の日】岡島大河のスキルレベルがいつの間にか7になってましたw
これは偶然ですw
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