津芽湊の暗殺教室 『更新停止中』   作:お薬二錠

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今回は少しいつもより長めになってしまいました…
作者の文才が無いのでおおめにみてくれると嬉しいです。


現場の時間

水中に飛び込むミナトの姿に誰もが驚いていた。

 

「津芽って確か泳げないんじゃ…」

 

「でも片岡に泳ぎ教わってたよな?」

 

すでに殺せんせーに助けられていた前原に続き、磯貝は片岡に問いかける。

 

「泳げないって言っても津芽君は息継ぎが出来なかっただけだから…」

 

磯貝の問いに応える片岡の言葉は弱々しかった。

(私でもこんな流れの急な場所泳げない…いくら津芽君でも…)

 

 

片岡の予想通りミナトはかなり苦戦していた。進路を妨害する岩場、急な流れの中で右も左もわからなくなっていた。

ただミナトは速水を助けることに集中し、少しずつ距離は縮まっていた。

そして、ようやく速水の片腕を掴むと流されないよう抱き寄せた。

 

(やっと…捕まえた…)

そのままミナトは岩肌にしがみつく。だが悪環境の中、泳いでいたミナトの体力は限界に達していた。

 

(腕に力が入らね……だけど速水だけは絶対に離さない!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「早く掴まれボケェ‼︎」

 

そう言って手を伸ばす寺坂はミナトと速水を掴み、岸に引き上げた。

 

「ハァ…ハァ…ボケェって今回の事故はお前が招いたんだろ…」

 

「あーそうだよ。目標もビジョンもねぇ俺みたいな奴は、頭のいい奴に操られる運命なんだよ。」

 

「お前開き直ってんじゃねぇよ‼︎」

 

ミナトは寺坂の胸倉を掴み、殴りかかるが、横から入ってきたカルマにその拳を止められた。

 

「津芽、さっき俺が一発殴ったから勘弁してやりなよ…」

 

「…分かったよ。寺坂、よかったな大量殺人の実行犯にならなくて。」

 

「おいみんな!殺せんせーがイトナに殺られてるぞ!」

 

岡島の言葉にミナトとカルマは足を進めた。寺坂はしばらくそこに立ち尽くしていた。

「クソッ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まじかよ…あの爆破はあの2人が仕組んでいたなんて…」

 

「でもいくらなんでも押されすぎな気がする。あの程度の水のハンデは何とかなるんじゃ?」

 

岡島に続き片岡は疑問を抱くがミナトはそれに応えた。

 

「殺せんせーの頭上見てみなよ。」

ミナトの言葉にその場にいた全員が目を向ける。そこには触手の射程圏内にいる、原、吉田、村松の姿があった。

 

「あれじゃ殺せんせー集中してイトナの相手できねーよ!」

 

「おそらく彼の計算通りだろうね…」

 

叫ぶ前原に対し、竹林が冷静に状況分析をしている時、ミナトはイトナと殺せんせーの戦いを見ているシロに目をやった。

 

(竹林の言う通り、全部シロの計算通りだろう…俺らが死のうがあいつは殺せんせーさえ殺せればそれでいいと考えてる。………本当不愉快だよ。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は自分が強いと思っていた…

 

ガタイと声がデカいだけで大概の事は有利に運んだ。

 

だけどこの学校じゃその生き方は通じなかった。

俺の持っていた安物の武器は…

一切役立たないと悟った。

 

E組に落ちて同じような目的の無い連中と楽に暮らせると思ってたら、いきなりモンスターがやってきてクラスにデカい目的を与えちまった。

 

取り残された俺はここでも目的があって計算高い奴に操られて使われてた………

 

だけど操られる相手ぐらいは選びてぇ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

寺坂は皆の元にたどり着くとカルマのところにまっすぐ歩いていった。

 

「おいカルマ!所詮俺は頭のいい奴に操られる運命だ、だからテメーが俺を操ってみろ!テメーの作戦カンペキに実行してあそこにいる奴ら助けてやらァ‼︎」

 

「良いけど…俺の作戦死ぬかもよ?」

 

「やってやんよ。こちとら実績持ってる実行犯だぜ。」

そう言うと寺坂はイトナ達に近づいていった。

 

「ん?まだ作戦考えてないけどもう行くの?」

 

「え…あ、うん。まだなの⁉︎」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それからE組の生徒達はカルマの考えた作戦を聞くが…

 

「おいカルマ、お前今なんつった?」

 

「あれ聞こえなかった?寺坂。原さんは助けずに放っとこうって言ったんだけど。」

 

E組の生徒達全員が何を言ってるんだコイツはという表情でカルマを見ていた。

 

「ふざけてんのかお前は!原が1番危ねーだろうが!ふとましいしヘヴィだから真っ先に助けるべきだろ!」

 

「俺を信じて動いてよ。悪いようにはしないならないからさ。寺坂みたいなバカでも実行できるよ」

 

「…バカは余計だ、いいから早く指示よこせ。」

 

「余計じゃないだろ…」

 

「んだと⁉︎津芽!テメーそんなこと言ってしくじったらぶっ飛ばすからな!」

 

「お前じゃないんだしくじらねぇよw」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方シロとイトナは殺せんせーを追い詰めていた。

殺せんせーは足元の触手まで水を吸っていて動くこともままならなかった。

 

「とどめにかかろうイトナ、邪魔な触手を全て落としその上で心臓を…」

 

「おいシロ‼︎イトナ‼︎」

 

シロの言葉は寺坂によって遮られた。

 

「よくも俺を騙してくれたな…許さねぇ‼︎イトナ‼︎俺とタイマン張れや‼︎」

 

そう言って寺坂はシャツを脱ぎ、盾のように構えた。

 

「止めなさい寺坂君‼︎」

 

「すっこんでろふくれタコ‼︎」

 

無謀な寺坂をシロは笑い、イトナに黙らせろと命令した。

 

イトナの触手が目の前まで迫る時、寺坂はカルマの作戦を思い出し、彼に操られてることを少し後悔した。

 

(気絶する程度の触手喰らうけど、死ぬ気で喰らいついてね?)

 

(あいつに頼んだ俺がバカだったかな。)

寺坂はそう思いながらも笑みを浮かべ、吐き気を抑えつつも触手をシャツで受け止めていた。

 

その姿にシロはよく耐えたと笑って応えるが…

 

「くしゅんっ!くしゅんっ!くしゅんっ‼︎」

 

突然イトナがくしゃみをしだした。

その光景を見ていたカルマは笑いながら言った。

 

「寺坂は昨日と同じシャツを着てた、ってことは昨日寺坂が撒いた変なスプレーを至近距離で浴びたってことだ。津芽も言ってたけどバーコードが無かったし、殺せんせーが粘液出せないのもあれが原因でしょ?」

 

カルマが話してる間もイトナは粘液を涙のように、鼻水のように流し続けていた。その隙を殺せんせーは見逃すことなく、原を助ける。

 

「イトナに隙を作ればタコが勝手に原さんを助けてくれる。それに……」

 

 

イトナの目の前にはいつの間にかミナトの姿があった。

 

「うちのクラスの剣士も今日はお怒りみたいw」

 

 

 

 

 

 

「殺せんせーと同じってことは動き、鈍ってるよね?」

そのままミナトはイトナの触手を先生用ナイフで切り落とす。

 

「本当は寺坂の奴ぶっ飛ばしたいんだけど、まぁ元をたどれば元凶はお前らだし、俺の怒り……受け入れてくれるよね?」

 

切り落とされたイトナの触手を見て、寺坂はニヤリと笑い、上にいる吉田と村松に声をかける。

 

「おまえら、そっから飛び降りれんだろ‼︎デケー水頼むぜ‼︎」

 

2人はしょーがねーなぁと言いつつも飛び降りる。またカルマのサインと同時に他の生徒達も飛び降り、水を大きく撥ね上げた。

 

 

 

「あーあーだいぶ水吸っちゃったねw」

「おまえらに賞金持ってかれんのも不愉快だからな…」

「どーすんだよシロ、イトナ。続けんならこっちも水遊びさせてもらうぜ?」

カルマ、ミナト、寺坂の後ろでは生徒達が水を掛けられるよう態勢を取っていた。

 

「…してやられたな…たかが生徒達にメチャメチャにされてしまった…帰るよイトナ。」

立ち去ろうとするシロの言葉に応えること無く、イトナは生徒達を睨みつけていた。そんな中ミナトは少し前に出る。

 

「お前俺より強いって言ってたよな?お前が強いのは認めるけど……俺は負ける気ないよ?」

 

「俺も認めてやる…ミナト、俺はお前も倒し自分の強さを証明する!」

 

そう言葉を残し、イトナはシロと共に去っていった。

 

「なんとか追っ払えたな…」

 

「良かったねー殺せんせー、私達のお陰で命拾いして。」

 

「ヌルフフフもちろん感謝してます。まだまだ奥の手はありますがねぇ。」

 

岡野の言葉にふくれ殺せんせーは笑いながら応えた。

 

「もう終わったー?」

上の方からそんな声が聞こえ、視線を移すと倉橋の姿があった。

その倉橋の後ろからひょこっと速水も顔を出していた。

 

「ああ、終わったー。速水も大丈夫かー?」

ミナトの問いに速水は顔を赤くし頷く。

その様子を倉橋は隣で微笑みながら見ていた。

 

 




今週のジャンプの暗殺教室とても良かったです。
殺せんせーが触手に何を願ったのか、とても感動する話でした(*´w`*)

あんな風にかけるようになりたいですね…

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