津芽湊の暗殺教室 『更新停止中』   作:お薬二錠

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エースの時間

次の日 磯貝、中村、奥田、渚、茅野、神崎は本校舎図書室で勉強していた。

 

そんな中、不意に声をかけられ6人は顔を上げる。

 

 

 

 

 

「おやE組の皆さんじゃないか!君達にこの図書室はもったいないんじゃないか?」

 

そこには浅野を除く五英傑の4人の姿があった。荒木に続き瀬尾はどけよザコ共と言ってきた。

 

「ここは俺達がちゃんと予約取った席だぞ。」

 

「そーそー、クーラーの中で勉強するなんてチョー天国〜」

 

磯貝と中村はそう言ったが五英傑の1人、小山は下劣な笑みを浮かべて言った。

 

「わかってないな、E組はA組に逆らえないの!成績が悪いんだから」

 

ギシシシと笑いながら言う小山に奥田は反論する。

「さっ…逆らえます‼︎次のテストE組は全科目で1位取るのを目標にしてるんです!」

 

自分の意見をはっきりという奥田に渚は驚きつつも嬉しかった。

(そうだ、相手が五英傑だからって負けるわけにはいかない!)

 

「面白いこと言うね、それじゃこうしよう。俺等A組と君等E組、テストでより多く学年トップを取ったクラスが負けたクラスにどんな命令もできる。」

 

荒木の提案に渚達は黙り込んだが、それに追い打ちをかけるよう瀬尾は嫌味を言ってきた。

 

「フン、自信あるのは口だけみたいだなザコ共。なんならこっちは命賭けても構わないぜ?」

 

命をかける その言葉に渚、神崎、磯貝、中村はすぐさま反応し五英傑の首元にペンや定規を当てていた。

 

「命は…簡単に賭けない方がいいと思うよ?」

 

「このE組の分際で…」

 

渚の言葉に瀬尾は苛立ちを覚えるが、第三者の声によって遮られた。

 

「おい榊原〜、エイリアン〜、理事長が呼んでるぞ〜。」

 

榊原とエイリアンと呼ばれた瀬尾が振り向くとそこには鮫島の姿があった。

「おい鮫島!俺をエイリアンって呼ぶなって…」

鮫島は瀬尾の口元を手で塞いでいた。

 

「お前の顔エイリアンだよ…それより早く行くぞ。生徒会全員集まるようにって命令なんだから。」

 

クソと言葉を残し瀬尾と榊原は理事長室に向かい、それに便乗し他の2人も図書室を後にした。

 

「お前等のさっきの動き…ちゃんと人間の急所を狙ってたな。あれってE組の生徒全員出来んの?」

 

「…体育の先生が護身術の先生もやってるんだ。」

 

磯貝は暗殺教室のことを知られないように考え応える。

 

「あー、あの先生強そうだったもんなー。ってことは津芽も同じような動きが…さっきの話、俺等がお前等に勝てば命令できるってやつ…俺が津芽と戦うって言っても承諾されるんだよね?」

 

「ああ、そういう約束だからな…」

 

磯貝の応えに鮫島はおもちゃを与えられた子どものような笑顔を見せた。

 

「そっか、それじゃ今回はサボらずにテストでるかー。お前等を倒して津芽を喧嘩で倒してやる。」

 

そう言って去っていく鮫島を渚達は見送っていた。

 

渚達はこの時気づいた。あまりにも鋭く強い刃を磨くきっかけを作ったしまったと…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃E組 隔離校舎では…

 

 

 

 

「だからちゃんと単語の意味を理解しなさいって言ってるでしょ⁉︎」

 

「いやいや、俺日本人だよ?」

 

ミナトは苦手教科の英語を克服するため、イリーナに課外をお願いしていた。ミナトの英語の成績はイリーナの予想以上だった。

 

「あんたこの成績でよくA組にいれたわね。」

 

「うるせー!余計なお世話だ!」

 

「まったくあんたの母親とは正反対ね…」

イリーナは言葉にした後にしまったと思った。

 

「ビッチ先生が知ってる母さんってどんな人?」

ミナトは俯きながらも問いかけてきた。

「あんたの母親、美月は剣技を使う暗殺者として優秀だった。頭も良くて、彼女の暗殺のプランを参考にしたり、一緒に仕事をした時に助けられた時もあったわ…」

 

真剣な顔つきで話し始めるイリーナだったが次の瞬間なぜかいつものように怒りながら言ってきた。

 

「でも美月の気にくわないとこは何度言ってもビッチの言い方を直さないことよ!」

 

イリーナの言葉にミナトはどう返せばいいかわからなかった。

 

「美月は暗殺者として優秀。それに加え…人としてどこか憎めない奴…そんな女だったわ。」

 

「母さんはうちにいる時はとにかくおっちょこちょいで、ただ稽古は厳しかったな…」

昔の母との記憶を思い出し、ミナトは少し微笑んでいた。

 

「今は課題を解きなさい、また美月の話してあげるから。」

 

イリーナの言葉にミナトは約束だかんな?と応え、再び課題を解き始める。

 

(案外こいつも子どもね…)

母の話を聞き少し嬉しそうにしているミナトを見て、イリーナはそう思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本校舎 理事長室

 

「理事長、生徒会全員集めました。ご用件はなんでしょうか?」

 

「すまないね浅野君、話があるのは彼女だ。」

 

その言葉と共に理事長の横に立っていた少女は浅野達の前に出た。

 

「初めまして生徒会の皆さん。私は今日転編入して来た者です。単刀直入に申し上げます………」

 

少女は浅野達に笑顔を向け話し始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「失礼しました。」

 

浅野はそう言って理事長室を後にする。

 

「あの編入生なかなか面白い条件出すね〜」

 

隣を歩く鮫島はケラケラ笑いながら話してきた。

 

「元より彼女に負けるつもりなんてない。それは君も同じだろ?」

 

「まぁな〜でもさ会長、あんたの手下達がどうやら戦う相手増やしちゃったみたいだよ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

浅野はクラスに戻ると、瀬尾や荒木がE組に対し勝負を仕掛けたことを知る。無言でやったことに申し訳なさそうに謝る彼らに対し浅野は応えた。

 

「良いんじゃないかな?そうすればA組にも緊張感がでる。ただルールは明確にしよう、そうだな…勝った方が下せる命令はひとつだけ…その命令はテスト後に発表するとね…」

 

「でこちらの命令はどうするんだい?」

 

榊原の言葉に浅野は持っていたノートパソコンに素早く打ち込んだ。

 

「この協定書に同意する…そのひとつだけだ。」

 

その協定書は全50項渡り、E組がA組の奴隷のような条例が書かれていた。

 

「これはいたって生徒同士の軽い遊びさ。その気になれば人間を壊す契約だって作れるけどね。」

 

榊原は浅野の言葉とその笑顔にゾッとすると同時に、彼が味方で良かったと思った。

 

 

 

 

浅野学秀

こいつの言葉はキレイ事ばかりだ。

その笑顔とキレイ事の裏に腹黒い戦略と支配欲がある。

 

皆それをわかっているがそれでも熱狂的についていく。

先にある勝利を信じて…奴こそA組の絶対的エースだ…奴に勝る生徒などここにはいない…

 

 

 

 

 

 

A組の生徒達が皆、浅野に賛同する中鮫島は1週間ぶりに教科書を開いていた…

 

「そろそろ俺も本気出すか…津芽もあいつも俺が倒してやる…」

 

A組の刃も少しずつ磨き始めていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…あれ?テスト範囲ってどこだっけ?浅野ーテスト範囲ってどっからどこまでー?」

 

 

「……自分で調べろ!」

 

 

「…よし!明日から本気出そう。」

 

 

だが、かなりマイペースだった…

 




作者の友人にもいました。テスト範囲を前日に聞いてくる奴……

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