アニメでもここのところは作者のお気に入りです(*´w`*)
不「ネクスト 不破ズ ヒント‼︎とか言ってみたいねー」
1Fのロビーを抜け階段を上がり、2Fを歩く生徒達に烏間は話し始める。
「入口の厳しいチェックさえ抜けてしまえばここからは客のフリができる。君等に普段着で来させたのもそのためだ」
「悪い奴等が泊まるホテルに中学生の団体客なんているんスか?」
烏間の言葉に菅谷が問いかけた。
「聞いた限り結構いる。芸能人や金持ち連中のボンボン達だ。甘やかされて育った彼等はあどけない顔のうちから悪い遊びに手を染める」
「そう、だから君達もそんな輩になったフリで…世の中をナメてる感じで歩いてみましょう」
ミナトは殺せんせーの言葉にためらったが、他の生徒達がナメてる感じの顔を作るので渋々ミナトもナメてる雰囲気を醸し出した。
てか寺坂、血管浮かび上がりすぎだろ…
「そうそうその調子‼︎」
「その調子…なのか?あとお前までナメるな‼︎」
「ただし我々も敵の顔を知りません。客のフリで襲ってくるかもしれないので、十分に警戒して進みましょう」
「「「ちーっす」」」
生徒達はナメてる雰囲気を出しながら、先に進んで行った。
(体が…すごく熱いや…)
熱にやられ倉橋の意識は朦朧としていた。朦朧する意識の中、奥田と竹林が看病してることはわかっていた。
(竹ちゃんも愛美ちゃんもテキパキ動いててすごいな…)
頭に乗せられている氷が減っていることに、倉橋は気付く。
(氷…変えて欲しいけど2人とも忙しそう…)
そんな時………
倉橋の頭の上にはキンキンに冷えた氷が置かれた。
(あれ?竹ちゃんも愛美ちゃんも忙しいはずじゃ…)
ゆっくりと目を開け、こちらを眺める人物の名前を呼ぶ。
「鮫ちゃん?」
「具合大丈夫?とりあえず今はおとなしく寝てな」
そこには心配そうな顔つきを見せ、頭を撫でる元幼馴染の姿があった。
「どうして…鮫ちゃんが?」
「理事長に無理言ってな、ここでバイトしてたんだ。そしたら、君と同じ椚ヶ丘からきてる中学生達が倒れたって聞いたから…」
それから鮫島は振り返り、竹林と奥田に向かって言った。
「とゆーわけだから、俺も手伝うわ」
「…何も聞かないのか?」
「確かに、なんでお前らがこんな目にあってんのか疑問に思うけど、今はそれよりもこいつらの方が優先だからな」
「ありがとうね…鮫ちゃん」
ミナト達は他の客とのトラブルも無く、3F中広間へ到達していた。
何かあった時のために、前衛には烏間先生が、その後ろに機動力のある寺坂と吉田が続いていた。
「ヘッ楽勝じゃねーか、時間ねーんだからさっさと進もうぜ」
そう言って寺坂と吉田は前衛の烏間を追い抜いていった。
その前からは陽気に口笛を吹く1人の男性の姿があった。だが後衛にいた不破はその男の何かに気づき、2人に対して叫んでいた。
「寺坂君‼︎吉田君‼︎そいつ危ない‼︎」
不破の言葉に真っ先に反応したのは烏間、次に寺坂が振り返り それと同時に目の前の男はズボンのポケットから何かを取り出し、スカーフで口元を隠す。
烏間は危険と判断し、寺坂と吉田の2人を引っ張り込むが、男の噴出式ガスを浴びてしまった。
烏間は急いで噴射機を蹴り飛ばし、男との距離を取った。
「…何故わかった?さっきを見せずすれ違いざま殺る。俺の十八番だったんだがなーオカッパちゃん」
「ボブだし…だっておじさんホテルで最初にサービスドリンク配った人でしょ?」
不破の言葉に矢田や菅谷は男の顔を見て気付いた。
「…あ‼︎」
「確かに…不破の言うとおりだ」
「でもドリンクじゃなくてもウイルスを盛る機会は他にあるんじゃ…」
「ちっちっちっ、まだまだですなー津芽君も」
津芽に向かって人差し指を左右に動かしながら、はにかみスマイルを見せる不破はさらに言い続けた。
「皆が感染したのは飲食物に入ったウイルスから…そう竹林君が言ってた。クラス全員が同じものを口にしたのはドリンクと船上でのディナーの時だけ、でもその時ディナーを食べずにいた三村君と岡島君も感染した事から、原因は昼間のドリンクって事が分かる。」
そして歩きながら自分の推理を述べる不破は、男の前で立ち止まる指差した。
「従って 犯人はあなたよおじさん君‼︎」
不破の推理に渚、茅野、ミナトは感心していた。
「やっぱ探偵ものはマガジンとかサンデーだよねー」
「「「ジャンプは⁉︎」」」
「え ジャンプの探偵ものって、確かに奇妙な石仮面被って吸血鬼になった人がうんたらかんたらってやつ?」
「不破!中の人(声優)はあってるけど作品が全く違う‼︎」
そんな事を話してる時だった…烏間が膝から崩れ落ち倒れそうになるのをなんとか堪えていた。
「名推理だオカッパちゃん。俺は毒物使いのスモッグ。その先生が吸ったガスは俺の特製でな、象すら気絶させ、外気に触れれば分解され証拠も残らん」
「ウイルスの開発者もあなたですね。無駄に感染を広げない、取引向きでこれまた実用的だ」
「さてね、ただお前達に取引の意思が無い事はよーくわかった。交渉決裂…ボスに報告するとするか」
スモッグがボスの元に戻ろうと振り返ると、4つの退路はすでに生徒達によって封鎖されていた。
(…早い‼︎いつの間に出口を…‼︎)
「敵と遭遇した場合」
「即座に退路を塞ぎ」
「連絡を断つ」
「ですよね?烏間先生」
磯貝、片岡、寺坂、そしてミナトの言葉にスモッグは背後に嫌な気配を感じ振り返る。
「お前は…我々を見た瞬間に報告に戻るべきだったな」
(バケモノか…象すらおとす特製ガスだぞ⁉︎喋れるはず訳が無いのに…)
「驚いたよ先生 だが、あんたを除けばしょせんガキの集まり、お前が死ねば統制が取れずに逃げ出すだろうさ」
烏間はフラつきながらもスモッグと対峙する。
そんな光景を生徒達が見守る中、スモッグはスカーフで隠していたが余裕の笑みを浮かべていた。
(あんなにフラついて無理してるのが目に見えるぜ先生よ。こんな相手に俺が負けるはずねぇ‼︎)
スモッグは烏間めがけもう一つのガス噴射機を向けるが、それよりも早く烏間の膝蹴りがスモッグの顔面にぶちかました。
(…強え…人間の速さじゃねぇ……だがなおっそろしい先生よ、この上にいる奴等を…はたしてあんた無しで…進んでいけるのかね…何はともあれお前の引率…も…ここまでだ…)
スモッグが倒れると同時に烏間も自分の体を支えきれず、その場に倒れこんだ。
さて鮫島君油断してたかい?
この南の島編で君と倉橋もイチャイチャさせるぞー
鮫「油断していた…てっきり津芽だけだと思ってたのに…」
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