津芽湊の暗殺教室 『更新停止中』   作:お薬二錠

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私の作品も南の島編クライマックスまで来ました。
グダグダなオリジナルストーリーにも呆れることなくここまで読んでくださりありがとうございます!




黒幕の時間

最上階

 

生徒達と烏間は9Fの見張りが持っていたカードを使い部屋に侵入した。

 

(この部屋、広さはかなりあるが遮蔽物が多い…最大限に気配を消せばかなり近くまで忍び寄れるはずだ)

 

烏間は部屋の中をひと通り見渡すと、生徒達にハンドサインで指示を出した。

烏間が出したハンドサインに生徒達は頷き、体育の授業で教わった動きを実行する。

その姿を見て殺せんせーは笑みを浮かべた。

 

(あれは手と足を一緒に前を出すことで無駄な動きを無くし音を抑える”ナンバ”‼︎どうりで最近物音を立てる暗殺が減っていた‼︎…一刻を争う緊急時でも決して焦らず悲観せず、全員が私の自慢の生徒です。…だからこそ決して目の前の敵に屈してはいけませんよ)

 

 

少しずつ黒幕に近づく生徒達、そんな中、烏間は黒幕の近くにある配線のついたスーツケースに目を向けていた。

 

(あれはおそらく生徒達に盛られたウィルスの治療薬。配線の仕掛けはプラスチック爆弾の起爆装置…手元にあるのが起爆リモコンで間違いない。なぜ言い切れるか?…同じものを作ったことがあるからだ)

 

烏間は抱いていた不安要素が少しずつ明確になっていくことを実感した。

 

(俺の予想が仮に当たっていたとしても、俺のやることは変わらない)

 

烏間は生徒達に最後の指示を出し、取り押さえるまで後少しという距離まで近づいていた。

 

そして生徒達が黒幕に向かい一撃を入れようとした時だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「かゆい」

 

静寂の中、黒幕はそう呟きそのまま言い続けた。

 

「思い出すとかゆくなる…でもそのせいかな、いつも傷口が空気に触れるから感覚が鋭敏になってるんだ」

 

男はそう言うと多数のリモコンをバッと床にばら撒いた。

 

聞き覚えのある声だった…前よりもずっと邪気を孕んで。

 

「防衛省内で一つの問題が生じていた…暗殺に使うはずの金をごっそり抜いて…俺の同僚が姿を消した…」

 

烏間の言葉と共に男は生徒達の方へ振り返った。

 

 

 

 

 

「…どういうつもりだ鷹岡ァ‼︎」

 

 

 

 

 

「悪い子達だ…恩師に会うのに裏口から来る、父ちゃんはそんな子に教えたつもりはないぞ?…仕方ない夏休みの補習をしてやろう…歓迎の用意もあるんだ。さぁ…屋上へ行こう…ついてきてくれるよなぁ?」

 

起爆リモコンのスイッチを押そうとする鷹岡の狂気と憎悪が刻み込まれた笑みを前に生徒達は従うしかなかった…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

屋上へたどり着くと烏間は鷹岡に対し叫んだ。

 

「気でも違ったか鷹岡…防衛省から盗んだ金で殺し屋を雇い、生徒達をウィルスで脅すこの凶行」

 

「おいおい俺は至極まともだぜ!お前がおとなしくそのチビ2人に賞金首を持ってこさせりゃ、俺の計画はスムーズに仕上がったのによ」

 

鷹岡の言葉に烏間は疑問を抱いた。

 

「茅野とか言ったっけ?女の方…そいつを使う予定だった。対先生弾をたっぷり入れたバスタブにそこの賞金首を抱いて入ってもらう。その上からセメントで生き埋めにするのさ…先生は生徒ごと爆裂しなきゃ元の姿に戻れない…でも生徒想いの殺せんせーはそんな事しないだろ?」

 

鷹岡の話す計画に誰もがゾッとする中、ミナトが言った。

 

「流石だね〜…如何にも人間のクズが考えそうな作戦だよ」

 

ミナトは殺気を込めつつ、鷹岡を睨みつけていた。

 

「津芽ぁ…お前の事はあいつから色々聞いたぜ。別にその役は誰でも良かったんだ…お前の隣にいるツインテールでもな‼︎」

 

その言葉に速水は恐怖し身震いしていた。

 

「ふざけんな…お前のクソみたいな計画に…凛香を巻き込むな‼︎」

 

「おいおい粋がるなよ津芽、お前らのクラスは俺の慈悲で生かされてるって事忘れんな?」

 

「…許されると思いますか?そんな真似が」

 

そう言う殺せんせーの声にはハッキリと怒りが込められていた。

 

「…これでも人道的な方さ。お前らが俺にした…非人道的な仕打ちに比べりゃな…特に潮田渚…俺の未来を汚したお前は絶対に許さん‼︎」

 

 

 

「背の低い生徒を要求したのは渚を狙ってたのか」

 

「カンペキな逆恨みじゃねーか‼︎」

 

「イカレやがって、テメーが作ったルールの中で渚に負けただけだろーが…言っとくけどな俺等テメーの事

大ッ嫌いだからよ」

 

「うるせー‼︎ジャリ共の意見なんて聞いてねェ‼︎俺の指先でジャリが半分減るって事忘れんな‼︎」

 

反論する千葉、吉田、寺坂に対し鷹岡は怒鳴り返し、渚を指差し叫んだ。

 

「チビお前一人でこのヘリポートまで登って来い‼︎」

 

そう言うと鷹岡はスーツケースを持ち、ヘリポートに登って行った。

そんな鷹岡に続き渚も茅野に殺せんせーを預け、ヘリポートへ上がって行った。

 

 

 

 

ヘリポートの上には渚と鷹岡、そして二本のナイフが置かれていた。

鷹岡はヘリポートへ続くハシゴを落とすと、ナイフを拾えと渚に告げた。

 

「俺のやりたい事はわかるな?この前のリターンマッチだ」

 

「…まってください、僕は闘いに来たわけじゃないんです」

 

「だろうなぁ、この前みたいな卑怯な手はもう通じねぇ…一瞬で俺にやられるのは目に見えてる。だがな一瞬で終わっちゃ俺も気が晴れん、闘う前に…やる事やってもらわなくちゃな」

 

鷹岡は地面を指差し言い続けた。

 

「土下座しろ渚、実力が無いから卑怯な手で奇襲した事について誠心誠意な」

 

渚は黙って地面に膝をつけた。

「…僕は…」

 

「それが土下座かァ⁉︎バカガキが‼︎頭こすりつけて謝んだよォ‼︎」

 

「僕は実力が無いから卑怯な手で奇襲しました…ごめんなさい」

 

鷹岡の言葉に従い、頭を地につける渚の姿を生徒達は悔しそうに見ていた。

 

「まだ謝る事あるだろ?」

 

「ガキのくせに、生徒のくせに、先生に生意気な口を叩いてしまいすみませんでした」

 

渚の言葉を聞き、鷹岡は満足げに笑みを浮かべると言った。

 

「よーし、お前が本心を言ってくれて父ちゃんは嬉しいぞ。褒美にいい事教えてやろう。あのウイルスで死んだ奴がどうなるか見たんだが…これが笑えるぜ?全身デキモノだらけで顔面がブドウみたいに腫れ上がってな〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

見たいだろ?渚君」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう言うと鷹岡はスーツケースを投げ、起爆リモコンに置かれた親指に力を込めた。

 

「やめろー‼︎‼︎」

 

烏間の言葉を、鷹岡を止めようとした渚の行動も虚しく、治療薬が入ったスーツケースは空中で木っ端微塵に爆発した。

 

誰もがその光景に絶望していた。

 

「あは、あはははははははは‼︎そう‼︎その顔が見たかった‼︎夏休みの観察日記にしたらどうだ?お友達の顔面がブドウみたいに化けてく様をよ‼︎」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ミナト!しっかりしてミナト!」

 

 

速水の声に反応した渚が後方に目を向けると、息も絶え絶えになり今にも倒れそうな寺坂、そしてその場で崩れ落ち苦しそうに悶えるミナトの姿があった。

 

 

 

 

 

 

ドクン…

 

 

 

 

 

渚の中で何かが切れ、ゆっくりとナイフに手を伸ばす。

 

 

 

 

はーッはーッはーッ

 

 

 

 

 

 

息をあげながらも渚はゆっくりとナイフを拾い上げ、その刃を鷹岡に向けて言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「殺…してやる…」




さぁ、ここからは渚君の出番です!主人公のミナトにはしばらく寝ててもらいまーす

湊「早く起こしてくれよ…」

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