津芽湊の暗殺教室 『更新停止中』   作:お薬二錠

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今回からオリジナルストーリー三本立てになります!
はじめに倉橋と鮫島ペア、そしてそれとは別にミナトのオリジナルストーリーを書いていきます!

もちろんミナトと速水のオリジナルストーリーもありますが今回は少し違う前回話した通りミナトとある人物が対面する、そんなオリジナルストーリーです!


再会の時間

「えー‼︎お姉ちゃん達南の島行ってきたの⁉︎いーなぁー」

 

「風間も元気になったらお姉ちゃんと一緒に行こうね♪」

 

「うん‼︎そん時は陽菜乃お姉ちゃんも一緒だよ?」

 

「私も一緒に行っていいの?」

 

「もちろん‼︎」

 

そう言って満点の笑みを見せる桃花の弟、矢田風間、そしてその隣で同じ様に笑みを浮かべる矢田桃花。

 

 

暗殺旅行から数日が経ち、倉橋は矢田のお見舞いの付き添いに来ていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それじゃお姉ちゃん達また後でね〜」

診察のため風間はナースと共に病室を後にし、矢田と倉橋は2人きりになる。

 

「風間君前よりも元気になってて良かったよ」

 

「うん!陽菜ちゃんが来てくれるの風間も楽しみにしてるから、ありがとう」

 

「へへへ♪」

 

矢田に礼を言われ、照れながらも倉橋は笑みを浮かべていた。そんな中、矢田は少し深刻そうな顔つきをすると話し始めた。

 

「あのね陽菜ちゃん、この前の凛香ちゃんの誕生日の時、私みんなと別れて風間のお見舞いに来たじゃん」

 

「うん」

 

倉橋は矢田の深刻な顔つきに気づくがなぜそんな表情を見せるのか理解出来ずにいた。

 

「あの日、私はいつもの様に風間のお見舞いに来てた。そして帰ろうとした時………偶々その話を聞いちゃったの」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それじゃお姉ちゃん帰るからナースさん達に迷惑かけない様にね?」

 

「分ってるよ〜♪またねお姉ちゃん♪」

 

そう言って私は風間の病室を後にした。

(今日も元気そうで良かった…早く良くなるといいんだけどなぁ)

 

そんなことを考えている時だった…

 

 

「どういう事ですか‼︎先生‼︎」

 

突然聞こえて来た叫び声、矢田はその声に聞き覚えがあった。

(この声ってもしかして…)

 

矢田は廊下の曲がり角からそっと顔を出すと、そこには先ほどまで一緒に食事をしていた鮫島海莉の姿があった。

 

「海莉君、声を上げる気持ちは分かるがここは病院だ、少し冷静になりなさい」

 

「チッ…俺はいつだって冷静ですよ…ちゃんと説明してください先生」

 

冷静という言葉とは裏腹に鮫島のピリピリした雰囲気を矢田は感じ取っていた。

 

「簡潔に言おう、今朝君のお母さんの容態が悪化した……あまり長くないそう思ってくれ」

 

「…………………もってどのくらいですか」

 

「あと1年…それ以上生き続けることは難しいだろう…我々も最善を尽くす、だから君もお母さんを励まし」

 

「結構です、言われなくてもそのつもりなんで」

 

鮫島は医師にそう言い放つと、矢田に気づくことなく目の前を通り過ぎ病院を後にした。

 

医師はそんな彼の背中を見つつも、ナースと共に今後の治療法について話し合い病室の前を後にした……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「この前の暗殺旅行でも私達鮫島君に助けられたから、どうしてもほっとけなくて…幼なじみの陽菜ちゃんなら何か分かるかなって思ったんだけど」

 

「……………」

 

倉橋は矢田の言ったことに言葉を失っていた。

 

「陽菜ちゃん?」

 

「…ごめん、私も何も聞いてなくて…ねぇ桃花ちゃん、その病室の何号室か分かる?」

 

「え?確か309号室……って陽菜ちゃん⁉︎」

 

矢田が気づいた時にはもう遅く、倉橋は矢田から病室の番号を聞くと勢いよく飛び出した。

開けたままのドア、廊下からは走らないよう注意するナースの声が聞こえてくる。

 

「陽菜ちゃん………頑張って」

今まで見たこともなかった倉橋の表情、矢田はそこにはいないが彼女に頑張れと言葉を送った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は知らなかった。幼なじみだった彼の事を。小学校で起こった一件を機に仲良くなった。彼が引っ越してからはもう会えなくなったと思っていたが、驚く事に彼は同じ中学の副会長としてそこにいた。

 

関わった時間は決して短く無い、それでも私は彼が抱えていた闇に気づく事が出来なかった。

そう思うと不思議と涙が溢れてくる。

 

「何も…何も分かってなかった……もうあんな思いはしないって決めたのに」

 

私は込み上げてくる悔しさ、自分に対する情けなさを押し殺し病室の前にたどり着いた。

 

309号室 鮫島七海

 

そこに書かれていたのは幼なじみだった彼の母親の名前。

私は意を決して病室のドアを開けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃………

 

「ここに来たのは初めてだな…」

 

そう呟きつつ、少年は周りを綺麗に掃除し、持ってきた花を供え二つの墓石を前に拝礼した。

 

「会いに来るのが遅くなってごめん…母さん、ミヤコ」

 

ミナトは墓石を前に亡き母と妹にそう言った。

 

それからミナトは母と妹の墓石を前に今までの事を話した。

 

2人を守れなかった事に後悔し、クラスでも独りになり喧嘩に明け暮れる毎日を過ごした事。

 

E組に落とされ、信頼できる仲間、そして地球を破壊すると宣言した、誰よりも信じる事のできる暗殺対象である担任教師に出会えた事。

 

修学旅行での暗殺、律やイトナとの出会い、E組の男子と協力し野球部を倒した事。

 

クラスメイトの誕生日を祝い、その子とプリクラを撮った事。

 

同じ日に今までのどんな戦いよりも楽しめる好敵手と共闘した事。

 

本校舎の生徒達とテストで競い合った事。

 

南の島での暗殺、そして鷹岡が雇った殺し屋達との戦い、母と共に学んだ虚刀流で倒した事。

 

 

「そういえばあの時俺が守りたかった女の子、俺はその子が好きって事に気づいたんだ。と言っても最近なんだけどさ」

 

恥ずかしそうに言うミナトだが終始笑顔だった。

 

「母さん、ミヤコ、俺は今暗殺をしながらも楽しく毎日を過ごしてるよ…………そういえばミヤコ、お前と同じ名前の同い年の女の子が知らないうちに親父の養子、つまりおれの妹になってたんだ。初めて聞いた時はとても驚いたよ」

 

ミナトは思い出したかのように言うと、ミヤコと戦った時の事を思い出していた。

 

(あいつ、かなり強かったけど、どこであんな強さを身につけたんだろう……まぁそんなの親父に聞かなきゃ分からないか)

 

 

ジャリ

 

ミナトは考えている中、不意に聞こえた音に反応し後ろを振り向く。

そこに立っていたのは、ミナト自身の疑問を解決するために会う必要がある人物だが、ミナトが誰よりも嫌う人物でもあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何しに来た……親父」

 

「お前がここにいるのは初めて見たな……こいつらの墓参りに決まっているだろ、ミナト」

 

 

センニチコウの花を手にミナトの前に現れた人物 津芽裕翔

 

ミナトは父親である彼に抱いてはいけない殺意を抱いていた。

 

 

「親父が墓参りだと…笑わせるなよ研究詰めのあんたにそんな余裕ないだろ?…ふざけんな…」

 

 

「まったく…父親に対する言葉使いがなってないなミナト…」

 

 

夕日が沈みかかる墓地で親子である2人は互いに、睨み合っていた。

 

 

 

 

 




かなり前に登場した309号室の患者は海莉のお母さんでした。
そして、ミナトの父親もいよいよ登場
ちなみに裕翔が持つ花、センニチコウは花言葉で選びましたv(`ゝω・´)

彼がこの花を選んだ理由、それは今後の話で明らかにしていく予定です‼︎

感想、ご指摘、ミナト達への質問お待ちしてます!
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