ソードアート・オンライン 黄昏の剣士   作:京勇樹

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スカサハの試練 終

ヨシアキは剣聖流の装備で、スカサハに迫った

 

「行くぞ、スカサハ!!」

 

「来い、妖精よ!!」

 

互いにそう言った直後、二人の武器が激突

衝撃波が周囲に放たれた

 

「うわっ!?」

 

その衝撃波に、ユウキは驚いた

まさか、SSでもない攻撃がぶつかり合っただけで、衝撃波が起きるとは思っていなかったのだ

しかも、二人の攻撃の手数は止まらない

ヨシアキが剣を袈裟斬りに振り下ろすと、スカサハは槍の穂先で弾いた

しかもその勢いのまま、三連突き

それをヨシアキは、右手の槍を回して弾いた

それを見たスカサハは

 

「クハハハハハ! お前も、中々の槍捌きだな!!」

 

と笑った

そして次の瞬間、高速五連突きが放たれた

その攻撃は全て、急所を狙って放たれている

速さと正確さを兼ね備えた攻撃

端から見たら、流星か閃光にしか見えないだろう

事実、ユウキにもようやく槍の軌跡が見えるレベルだった

それを見たユウキは

 

「凄い……これが、ヨシアキの本気なんだ……」

 

と呟いた

その時、ユウキはあることを思い出した

それは、退院が決まりヨシアキの義妹になることが決まった後

ヨシアキの母親が、ある一冊の本をユウキに渡した

その本の題名は、《SAO事件全録》

その中にあったのが、黄昏の剣聖にして影の英雄《ヨシアキ》という名前

それを見たユウキは、最初

 

《同じ名前の別人》

 

と認識していた

だが、今のヨシアキの気迫と強さ

それを見たユウキは

 

「まさか……本人!?」

 

と驚愕した

そんな間も、ヨシアキはスカサハと打ち合っていた

ヨシアキが剣を横凪ぎに振るえば、スカサハはそれを僅かに後退して突きを繰り出してくる

ヨシアキはその突きを槍を回して弾き、肉薄

体術スキルの鉄身功を放った

鉄身功

平たく言えば、当て身である

命中すれば、ある一定の確率で相手をスタンさせることが出来る

ダメージを喰らいやすいが、使い勝手がいいので、ヨシアキとしては重宝している

運悪くスタンは起きなかったが、初めてスカサハに直撃を与えた

それを好機と捉え、ヨシアキは

 

「はあっ!」

 

と更に、膝蹴りを繰り出した

その一撃をスカサハは、一度槍を上に投げて放し、両手で防御

お返しにと、上段回し蹴りを放った

それをヨシアキは、上体を大きく反らして回避

そこからヨシアキは、更に体術スキルを発動させた

幻月(げんげつ)

いわゆる、サマーソルトキックをスカサハに繰り出した

その一撃をスカサハは、掴んだ槍で防御

槍を横凪ぎに振るった

それは流石に防御も間に合わないと判断したのか、ヨシアキはバク転で後退

一度距離を大きく取った

だがヨシアキは、距離を離したことが間違いだったと思った

何故ならば、スカサハが槍を逆手持ちにして、槍投げの態勢に入っていたからだ

 

「行くぞ……我が必殺の一撃を!!」

 

スカサハがそう言った直後、槍が真っ赤なライトエフェクトを纏った

それを見たヨシアキは、槍を手放してから、背中から大剣を抜き、地面に突き刺し、左腕で支えた

その直後

 

「ゲイボルク・オルタナティヴ!!」

 

その一撃が、彗星のようにヨシアキに放たれた

大剣で防御態勢を取っていたが、吹き飛ばされたらしく、姿はない

 

「ヨシアキ!?」

 

ユウキが呼ぶが、返答は無い

だからユウキは、直ぐに体をスカサハの方に向けた

少しでもダメージを与えようと思ったからだ

だが、その直後

 

「見事だ、妖精よ……」

 

とスカサハが呟き、ほぼ同時に壁際に出来ていた土煙の中から影が飛び出してきた

それは、全身にダメージエフェクトがあるが、間違いなく、ヨシアキだった

そして、一瞬にしてスカサハに肉薄し

 

「イクサ・マルス!!」

 

と怒涛の連続SSを叩き込んだ

スカサハは、SSを発動した技後硬直が課せられている

直撃を受けた

ヨシアキのSSはまるで、流水を彷彿させる流麗な、だが苛烈な攻撃だった

そして、その手数は18

その全てを、間違いなくスカサハに叩き込んだ

そして、ヨシアキの姿がスカサハの後に回った

ユウキは、結果を待った

そして、どれほど待ったか

スカサハが

 

「此度の試練……お主達の勝ちだ」

 

と言ったのだった

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