ある日のことだった
和人はバイクの後ろに、明日奈を乗せて走っていた
目的地は、今から10分ほど前にオーディナル・スケール公式が発表した、ボス戦の場所だ
近くにバイクを停めると、二人は目的の場所まで歩いた
するとそこには、既に多くのプレイヤー達が集まっていた
「凄い……10分位前に知らされたばかりなのに……」
「アシが有る奴等なんだな」
明日奈の呟きに、和人はそう言った
その中に、見慣れたメンツが居た
それは、クラインこと壷井遼太朗率いる風林火山だった
「おー、キリの字! お前が来るなんて、珍しいな!」
遼太朗も気付いたらしく、手を振ってきた
すると、明日奈が
「あんまり乗り気じゃなかったから、私が引っ張ってきました!」
と言った
その意味が分からなかったのか、遼太朗は首を傾げてから
「まあいいやな。後少ししたら、始まるぜ」
と言った
その時和人は、更に見慣れたたメンツを見付けた
「お、明久に琴音じゃないか」
「あ、和人」
「やっほー」
なんと、明久と琴音を見付けた
和人の印象では、明久もあまり乗り気ではなかったから、参加しているとは思っていなかったのだ
すると、和人の意思に気付いたらしく、明久が
「琴音が、今日ここで会わせたい人が居るんだってさ」
と説明した
すると琴音が
「そ。そしたら偶然、ここがオーディナル・スケールの会場になったわけ」
と言った
それを聞いた明日奈が
「それで、その人の名前は?」
と問い掛けた
すると琴音は、思い出すようにしながら
「アバターネームは、ストレア。リアルネームは……」
と言おうとした
その時
「
と一人の少女が姿を見せた
メリハリの効いたスタイルに、長い茶髪をポニーテールにした少女だった
見た目の年齢からは、大学生にも見える
すると琴音が
「久しぶり、ストレア!」
と嬉しそうにした
すると、虚は
「久しぶりー♪」
と言いながら、琴音を抱き締めた
その豊満な胸に顔が埋まり、苦しそうにストレア
虚の背中を叩いた
すると虚は、気付いたようで
「あー、ごめんごめん」
と琴音を放した
すると琴音は、呼吸を整えながら
「あ、相変わらずのコミュニケーションだね……虚……」
と苦笑いを浮かべた
すると虚は、頭を掻きながら
「ごめんごめん。アメリカに居た時の癖で」
と謝った
すると虚は
「いやぁ、久しぶりに再会したのが嬉しくってね」
とも言った
確かに、実質一年振りだ
嬉しくなるのも、仕方ないだろう
虚の言葉を聞いて、琴音は深々と溜め息を吐いた
すると、虚が
「それで、その三人は?」
と琴音に問い掛けた
すると琴音は
「まず、桐ケ谷和人」
と和人から紹介を始めた
「初めまして、桐ケ谷和人だ」
和人は片手を上げながら、名乗った
すると、琴音がすぐに
「でそっちが、その恋人の結城明日奈」
と明日奈を紹介した
すると明日奈が
「初めまして、結城明日奈です」
と頭を軽く下げながら、自己紹介した
そして最後に
「それで、吉井明久だよ」
と明久を紹介した
そして明久は
「初めまして、吉井明久だよ」
と自己紹介した
三人の紹介が終わると、虚が
「改めて、私は神代虚。17歳だよ」
と自己紹介した
驚いたのは、年齢だった
まさか、同年代とは予想外だった
「それで、なんかお祭りでもあるの?」
と虚が、琴音に問い掛けた
すると琴音は、オーグマーを取り出して
「もうすぐ、オーディナル・スケールのイベントがここで始まるんだよ」
と言った
始まるのは、午後の10時からだ
すると、明日奈が
「あ、もうすぐだね」
と腕時計を見た
今の時間は、午後9時58分
だからだろう、明日奈と和人はオーグマーを装着した
すると、琴音と明久
そしてなんと、虚もオーグマーを装着した
「虚も持ってたんだ?」
「うん♪」
琴音が驚いていると、虚は頷いた
そして、全員で
『オーディナル・スケール、起動!!』
と告げた
これが、SAOサバイバーを巡る戦いの幕開けだった