ソードアート・オンライン 黄昏の剣士   作:京勇樹

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不穏な幕開け

カガチ・ザ・サムライロードは左手に持った小太刀と一緒に、右手の刀を振るった

すると、二本の刀から交互に光る刃が飛んできた

それが、ボス専用SSの一つ《飛刃》である

カガチ・ザ・サムライロードはその飛刃を、左右の刀で交互に撃ってくる

遼太朗は楯持ちの仲間の後ろに隠れ、明久と琴音は大剣を持った虚の後ろに隠れた

 

「相変わらず、厄介だなぁ……」

 

「よく、肉薄したね……これ」

 

明久の呟きを聞いて、琴音はそう言った

すると、明久は

 

「和人と僕、明日奈ちゃんの三人で機動を活かして飛び込みました……」

 

と答えた

その時、ランク2位のプレイヤー

エイジが、カガチ・ザ・サムライロードの飛刃を回避して肉薄し、足を斬った

それにより、カガチ・ザ・サムライロードは膝を突いた

その隙を突いて、明日奈が飛び出した

そして、エイジとすれ違った時、明日奈の耳に

 

「スイッチ……」

 

と聞こえた

それを聞いた明日奈は、僅かに動きを止めたものの、直ぐに再開

レイピアを、カガチ・ザ・サムライロードの胸部に叩き込んだ

その一撃が決め手になったらしく、カガチ・ザ・サムライロードは大きく体を仰け反らせて、爆散した

すると、観戦者とプレイヤー達の視界にデカでかと《コングラチュレイション!!》と表示された

勝ったことに喜びあっていると、明日奈の近くにユナが現れて

 

「おめでとう! 今日のMVPは、貴女よ」

 

と言って、明日奈の頬にキスをした

それを見た遼太朗は

 

「いいなぁ」

 

と呟いた

まさかキスされるとは思ってなかったらしく、明日奈は固まっていた

その間に、ユナは離れて

 

「それじゃあ、また次回!」

 

と言って、姿を消した

その後参加したプレイヤー達は、スコアとランキングを確認していた

すると、遼太朗が

 

「あれぇ? キリの字とヨシの字、全然ランキング低いな?」

 

と言ってきた

確かに、二人のランキングは五千位前後だ

すると、二人は

 

「いいんだよ」

 

「オーディナル・スケールは、気が向いた時だけなんで」

 

と言った

つまりは、積極的には参加しないということだ

それを端目に、明日奈と琴音はある項目を見ていた

このオーディナル・スケールは、様々な企業とコラボレーションしており、ポイントに応じて特典を貰えるようになっている

二人の狙いは、どうやらそれらしい

その後、明日奈は和人のバイクで帰宅

明久達は電車で帰宅していった

そんな中、風林火山の一人は家が近くなこともあり、歩いて帰宅していた

その時

 

「お、アイテム見っけ」

 

と道ばたで、オーディナル・スケールで使えるアイテムを見つけた

このアイテムだが、ランダムで配布されるもので、ポイントだったり、企業の割り引き券だったりと様々だ

それを回収した

その時、背後に人の気配を感じて振り向いた

その先に居たのは、先ほどのランク2位のプレイヤーだった

 

「なんだよ、アイテム狩りか? ランク2位だからって、勝てると思うなよ?」

 

アイテム狩りというのは、オーディナル・スケールに参加せずにアイテムを拾うことにより上位ランクや特典を得ようとするプレイヤー達の総称である

だがこの後、彼は暫くの間電話すらままならないことになったのだった

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