ソードアート・オンライン 黄昏の剣士   作:京勇樹

108 / 201
ざわめき

「ランク2位プレイヤーが、SAO生還者?」

 

「ああ……当時の名前は、ノーチラス……」

 

「元血盟騎士団所属だったプレイヤーだよ」

 

ヨシアキの問い掛けに、キリトとアスナが説明を始めた

なんでも、スカウトされた当初は精力的に攻略に貢献していたらしい

しかしある日から、攻略に参加出来なくなってしまったらしい

その原因が、死の恐怖に負けてしまったこと

死の恐怖に負けてしまった彼は、攻略に出れなくなってしまい、前線攻略からドロップアウト

以後は、中層での治安維持に勤めるように指示されたらしい

 

「それが、オーディナル・スケールでは一転……トップランクプレイヤー……か」

 

「確かに、運動神経はいい人だったみたいで、ドロップアウトしちゃったことは、一部から残念がられてたよ」

 

ヨシアキの言葉を聞いて、アスナがそう言った

実際の運動神経というのは、VRでも重要である

キリトとて、運動神経は悪くない

ただ、真面目に運動しないから運動不足になってしまっているだけである

しかし、SAOではその運動神経と反射速度の速さから最強格の一人として君臨していた

黒の剣士、キリトとして

だから、運動神経の高さというのもバカに出来ないのだ

 

「まあ、確かに運動神経は良さそうだったね。あの飛刃を側転して回避してたよね」

 

ヨシアキはカガチ・ザ・サムライロードとの戦闘を思い出して、そう言った

そして、アスナを見て

 

「それで、何か気になるの?」

 

「なんて言うか……嫌な予感がするの……」

 

ヨシアキの問い掛けに、アスナは漠然とだがそう答えた

それを聞いたヨシアキは、頭を掻きながら

 

「うーん……まあ、アスナちゃんはキリトに任せるしかないなぁ」

 

と言ったのだった

そのアスナの予感が、すぐに当たるとも知らずに

そして、数日後

代々木公園で、オーディナル・スケールの次のイベントが行われると告知がされた

明久と和人は参加しなかったが、明日奈と琴音は参加することにした

そして代々木公園に二人揃って到着すると、その入り口には既に風林火山のメンバーが居た

 

「わ、早いですね」

 

「そりゃ、こっちは足が有るからな」

 

琴音の驚き半分の言葉に、遼太朗はそう答えた

彼等は割りとオフ会とかをやるので、移動の為に全員が免許を持っていた

すると、明日奈が

 

「中に入らないんですか?」

 

と問い掛けた

その問い掛けに、遼太朗が

 

「いや、それがな。一人と連絡が着かないんだよ」

 

と頭を掻いた

確かに、一人少ない

 

「じゃあ、私達は先に行ってるね」

 

「もう一人が来たら、来てくださいね」

 

琴音と明日奈はそう言うと、奥に向かった

明日奈と琴音は、今回のイベントに参加した

 

「明日奈!」

 

「間違いないわ……第11層ボスモンスター……ザ・ストーム・グリフィン!!」

 

始まって現れたのは、所謂グリフォンだった

それを見て、琴音は短剣を構えながら

 

「指示お願いね!」

 

「わかったわ!」

 

場所は変わり、入り口

 

「げっ!? ユナちゃん来てるじゃん!!」

 

と声を上げたのは、遼太朗だった

そして、一人に顔を向けて

 

「おい、連絡は?」

 

と問い掛けた

すると、仲間の一人は

 

「……ダメだ! 既読すら着かない!」

 

と焦った様子で答えた

それを聞いた遼太朗は

 

「畜生! このままじゃ、俺達の獲物が無くなっちまう!」

 

と悪態を吐いた

その直後

 

「いや! 今日の獲物はお前達だ!」

 

と聞こえて、もう一体ボスが現れた

 

「つっ!? なんでこっちに!?」

 

遼太朗達は慌てながらも、それぞれ武器を構えた

この後、しばらく風林火山は入院することになる

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。