すいません
無事にログアウトして数時間後、キリトこと和人は妹の直葉と一緒にとある病院に来ていた
その病院には和人の恋人たる、結城明日菜が入院しているのだ
本来だったら一人で来る筈だったが、直葉も来たがったので一緒に来たのだ
そして病院に到着し、顔なじみになった看護師から顔パスでカードキーを受け取ると二人は病室へと向かい明日菜のお見舞いをした
そして、二人が帰ろうと廊下を歩いていたら
「やっぱり、アイツは帰ってきてないんだ……」
「あの人もです……」
「うむ……じゃが、関係有りそうなのは見つけたのじゃ」
という会話が聞こえて、和人は振り向いた
二人の声に聞き覚えがあったからだ
だが、背後には誰も居なかった
「お兄ちゃん、どうしたの?」
兄である和人が立ち止まったのに気づいて、直葉が問い掛けた
「ああ、知り合いが居たような気がしたんだが……帰ろうか」
和人はそう言うと、直葉と一緒に病院を後にした
そして、帰宅して少しして直葉はALOにログインした
場所はツユカとユーヤの借りてる部屋だったが、二人の姿は買い物に行ったのか無かった
すると、目の前にキリトがログインしてきた
そんなキリトを見て、直葉ことリーファは
「あのね、キリトくん……あたし、失恋しちゃったんだ……」
と愚痴を言い出した
リーファが突然愚痴を言い出したことに、キリトは驚いた
「キリトくんに、こんな事を言うのは間違ってるってわかってるけどね……」
リーファは一言謝ると、キリトは左腕を伸ばしてリーファの頭を撫でながら
「……
「キリトくん……」
キリトの労りの言葉を聞いて、リーファはキリトの胸に頭を預けた
そして少しの間、リーファは泣き続けた
その間、キリトは無言でリーファの頭を撫で続けた
そして、泣き止むとリーファは目元を指で擦りながら
「……もう大丈夫。ありがとう、キリトくん……優しいね、キミ」
リーファの言葉を聞いて、キリトは照れた様子で頬を掻きながら
「その反対のことはずいぶん言われたけどな……今日は落ちるか? 俺も、もう一人でも何とかなると思うし……」
と言うが、リーファは首を振って
「ううん、ここまで来たんだもん、最後まで付き合うよ」
と言うと、勢い良くベッドから立ち上がった
そして、キリトに右手を差し出して
「さ、行こ!」
と言った
リーファの言葉にいつもの笑みを浮かべて、キリトは頷いてリーファの手を握った
そして立ち上がると、思い出したように視線を上に向けて
「ユイ、居るか?」
と言った
その直後、二人の間に光が集まりユイが姿を現した
ユイは眠そうに目元を擦りながら
「おはようございます。パパ、リーファさん」
と挨拶した
「おはよう、ユイ」
「おはよう、ユイちゃん」
二人が挨拶すると、ユイはキリトの肩に乗った
その後、三人は他愛ない会話をしながら街へと繰り出した
場所は変わり、とある室内
「お前ら……俺達を探し出すなんて、どういう情報網を持ってるんだよ」
「フフン……トレジャーハンターを舐めないでよね」
「私はナビゲーターです。情報収集は得意です」
赤毛の男子の言葉に、明るい茶髪の二人の女子は不敵な笑みを浮かべながら答えた
すると、すぐに真剣な表情に変わり
「それで、アイツに関係有りそうな場所って?」
「あの人もです」
「ああ…… だ」
赤毛男子の言葉を聞いて、茶髪の女子は眉をひそめた
「 ?」
「ああ……この映像を見ろ」
赤毛男子が見せてきた映像を見て、茶髪女子は顎に手を当てた
「この動き……間違いなく、アイツよね……」
ショートカット茶髪女子はそう言うと、赤毛男子に視線を向けて
「で、コイツの居る場所が なのね?」
「ああ……おい」
赤毛男子は頷くと、三白眼の男子を手招きした
三白眼の男子は近寄ってくると、紙を見ながら
「……新しい報告としては、昨日の深夜にシルフ・ケットシーの同盟をサラマンダーの部隊が襲撃した。だが、サラマンダーのユージーン将軍がスプリガンに敗北して、撤退したそうだ」
と言った
その報告を聞いて、長い黒髪の女子が
「……スプリガンがユージーン将軍を?」
と驚愕した様子で、首を傾げた
その言葉に、三白眼の男子は頷き
「……そのスプリガンは、二刀流でユージーン将軍を倒したそうだ……これを見ろ」
三白眼の男子はそう言うと、端末を操作してある映像を見せた
すると、赤毛男子が獰猛な笑みを浮かべて
「この太刀筋は、キリトだな」
と断言した
赤毛男子の言葉を聞いて、三白眼男子は頷き
「……最新の情報では、今はアルンに居るらしい」
と告げた
その言葉を聞いて、二人の茶髪女子は
「あたしもギルドに入る! いいでしょ!?」
「私もです! それに、他にあの子達も呼びます!」
と赤毛男子に詰め寄った
「ああ、構わねえ。むしろ、願ったり叶ったりだ」
赤毛男子はそう言うと、立ち上がって部屋に居る全員を見渡して
「お前ら、行動を起こすぞ! ログインだ!」
と激を飛ばした
「「「「「はい! (うむ!)」」」」」
全員は頷くと、一斉に部屋を飛び出した
こうして、助けるために少年少女達は動き出す
最終決戦まで、あと少し