ソードアート・オンライン 黄昏の剣士   作:京勇樹

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まさかの終わり方

死銃との死闘が終わって数分後

ヨシアキは、シノンと合流した

 

「や、シノン……」

 

「はい、ヨシアキ」

 

二人は再会すると、ハイタッチした

そして、互いの状態を目視すると

 

「闇風、倒したみたいだね」

 

「そっちも、死銃を倒したようね」

 

と話した

するとシノンが

 

「それで、この後はどうするのよ?」

 

と問い掛けた

それを聞いて、ヨシアキが

 

「そうだね。この大会を終わらせて現実に帰ったら、知り合いの政府関係者にザザだって教えて、逮捕してもらうことになるかな?」

 

と言った

それを聞いて、シノンは

 

「そう……」

 

と呟いた

すると、ヨシアキが

 

「ああ、そうだ。現実に帰っても、すぐには外に出たりしないでね。恐らく、共犯者が近くに居る筈だから」

 

と言った

 

「大丈夫よ。知り合いに病院の関係者が居るから、連絡して来てもらうから」

 

「ん、わかった。僕も、さっき言った政府関係者に頼んで、シノンの家に警察を向かわせるね」

 

シノンの後にヨシアキがそう言うと、シノンは頷き

 

「だったら、私の家の住所を知ってるほうが良いわね」

 

と言うと、住所をヨシアキに言った

それを聞いて、ヨシアキは目を見開き

 

「え? 結構近いな……だったら、僕が直接行った方が早いかも」

 

と言った

すると、シノンは

 

「え? あんた、今何処に居るのよ?」

 

と問い掛けた

 

「今居るの、自宅じゃないんだ。ただ、今居るのは御茶ノ水なんだ」

 

と言った

すると、シノンも驚いた様子で

 

「御茶ノ水って、目と鼻の先ね……」

 

と言った

そして、ヨシアキを軽く睨んで

 

「それで、私だけに住所を言わせるつもり?」

 

と問い掛けた

すると、ヨシアキが慌てた様子で

 

「ああ、ごめん。僕の住所は」

 

とシノンに住所を教えた

すると、シノンは

 

「少し離れてるけど、どっちにしても近いわね……文月市なのね」

 

と言った

すると、周囲を軽く見回したヨシアキが

 

「さてと……そろそろ決着を付けないとね……カメラが凄い集まってるし」

 

と言った

それを聞いて、シノンも周囲を見回した

確かに、二人の周囲を凄まじい数のカメラが囲っていた

恐らく、全てのカメラだろう

すると、シノンが軽く肩を竦めてから

 

「それもそうね……多分、見てる人達も終わりを待ってる筈でしょうし」

 

とが言った

それを聞いて、ヨシアキが

 

「どうやってつける? また決闘スタイルで決める?」

 

と言いながら、指を一本立てた

するとシノンが

 

「あのね……今のあんたに勝っても、私としては嬉しくないのよ」

 

と言いながら、ヨシアキを軽く睨んだ

今のヨシアキは、かなりボロボロだ

HPは約四割ほど

それを裏付けるように、全身に赤い傷と出血エフェクトがある

それに対してシノンは、武装(ヘカートⅡ)のスコープが無いものの、HPは満タンである

そして、武装(ヘカートⅡ)の弾もジャスト一発だけ残っている

だが今戦って勝っても、シノンは嬉しくなかった

勝つのなら、万全の状態のヨシアキと全力で戦って勝つ

でないと、シノンのプライドが許さなかった

 

「だったら、どうやって決めるのさ? 誰か一人が勝たないと、この大会終わらないんでしょ?」

 

とヨシアキが問い掛けると、シノンは頷き

 

「基本的にはそうね。けど、例外があるのよね」

 

と言いながら、ヨシアキに一歩近づいた

するとヨシアキが、首を傾げて

 

「例外って?」

 

とシノンに問い掛けた

するとシノンは、目を閉じてヨシアキに更に歩み寄り

 

「それはね、オミヤゲグレネードよ」

 

と言って、右手を腰に持っていった

するとヨシアキは分からなかったらしく、首を傾げたまま

 

「オミヤゲグレネード?」

 

とオウム返しで問い掛けた

するとシノンは、腰のポシェットから何かを取り出して

 

「過去にね……勝ちを確信した奴が負けるならって、相手が落としたプラズマグレネードで一緒に吹き飛んで、引き分けに終わったのよ」

 

とヨシアキに説明した

それを聞いたヨシアキは、腕組みして

 

「へぇ……そんなことが有ったんだ」

 

と納得したように頷いた

が、すぐに首を傾げて

 

「ん? 待ってね……その事例を今説明したってことは、まさか……」

 

と呟いた

するとシノンは、ヨシアキの左手を掴んで胸の高さに上げさせると

 

「そういうこと……はい」

 

とヨシアキの掌に、黒い球体

プラズマグレネードを置いて、ボタンを押した

そして表示されたのは、数字の5

つまりは、カウントダウンだった

なぜ、シノンがプラズマグレネードを持っていたのか

シノンは、プラズマグレネードを持ってはいなかった

そのプラズマグレネードは、シノンが倒した相手

闇風が腰に着けていたものだ

シノンはヨシアキが死銃を倒した後、闇風が倒れてる場所まで行くと拾ってから、ヨシアキと合流したのである

つまり、シノンは死銃を倒した後に、この形で大会を終わらせることに決めていたのだ

 

「……え!? うわっ!? ちょっ!?」

 

ヨシアキはそれがプラズマグレネードと気づくと、お手玉を始めた

そして、ヨシアキがプラズマグレネードを両手でキャッチした直後

 

「ふーん!」

 

とシノンが、ヨシアキの両手とプラズマグレネードを自身の体で挟む形にしてから、抱き付いた

 

「これから、よろしくね。ヨシアキ」

 

「あはは……はい」

 

シノンの言葉を聞いてヨシアキが苦笑いしながら返答した直後、プラズマグレネードが起爆

二人のHPは全損した

すると、空に

 

《コングラチュレイション! 勝者、ヨシアキ&シノン!!》

 

と表示された

こうして、陰謀まみれのGGO最強プレイヤー決定戦

BOBは幕を下ろした

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