あ、今回はオリキャラが中心となってます
前の事件から少し経ち、ある日のことだった
「運営からの依頼?」
「ああ。悪質なPKの討伐だとよ」
イグシティのギルドホールで、ヨシアキが首を傾げていた
サジから聞かされた話
運営からの依頼の内容を聞いたからだ
「各種族からは分かるけど、運営からねぇ」
「ああ、そいつらのせいでプレイヤーが減っているそうだ」
今ヨシアキ達が居るALOは、本来はPKが推奨されているゲームである
そのALOにて、運営が悪質と判断するPK集団
「どの位減ったの?」
「大体、約10%位だそうだ」
「それはデカイな……」
サジの言葉を聞いて、ケイトが腕組みした
今や、ALOのプレイヤー人数は約30万人を突破しているらしい
その約10%となると、約3万人にもなる
それだけのプレイヤーが、プレイを控えてしまった理由を調べた結果、浮き上がったのが悪質なPK集団だと分かった
「で、そのPK集団はカップルばかりを襲撃するらしい……」
「カップル?」
「ああ……様々だが、相手が離れてしまったとか、お金が無いとかで中々会えないのが、ALOでデートしていたら襲われた。というのが多い」
サジの言葉に首を傾げると、ケイトがそう補足した
すると、エリスが現れて
「今のところ、最も現れてるのは、この三ヶ所です」
とマップを開いた
その三ヶ所は、どれも眺めが良く、デートに多用されるスポットだった
「なるほどね……で、手筈は?」
「俺達が倒したら、各種族の復活スポットに各種族の部隊が待ち構えてる。そいつらが捕まえたら、運営がそいつらの名前からアカウントを見つけて、BANだそうだ」
ヨシアキが問い掛けると、サジがそう言った
確かに、その方がいいだろう
「それじゃあ、班分けだけど……」
「私、ヨシアキと組みたい!」
「私も」
ヨシアキの言葉を区切るように、フィリアとシノンが手を上げた
すると二人は視線を交わらせて、激しく火花を散らせた
その傍らでは
「……私は、サジと」
「分かった。分かったから、ショウコ。離れろ」
サジにショウコが抱き付いていた
そして
「俺は……」
とケイトがエリスに視線を向けたが、エリスは
「あ、すいません。私はこの後、ノエルにお仕置きしないといけないので」
と言って、縛られて放置されていたノエルに近づいた
「ごめんなさい! アタシが悪かったです! もう激辛はしませんから!」
「ダメです。許しません」
ノエルは涙を流しながら謝罪するが、エリスは笑顔でそう告げた
笑顔なのだが、凄まじい気迫である
そしてエリスは、ノエルを引き摺ってギルドホールから去った
それを見送り、ケイトはギルドホールに居た残りのメンバーを見た
残っているのは、アネット、ルチア、トトナ、フブキの四人だった
「アネット、いいか?」
「ん、いいわ。流石に、見過ごせないからね」
ケイトの問い掛けに、ウンディーネの少女
アネットが頷いた
アネット
日ノ本悠は、日本三大財閥の御令嬢で、ルチアの姉である
SAO事件にも姉妹そろって巻き込まれ、PKに姉妹そろって殺されそうになったのをケイトに助けられたのだ
それ以来、ずっとケイトと行動を共にしている
「トトナ、連絡が着く仲間達を集めて、三班に編制してくれ」
「わかりました」
ケイトの願いを聞いて、シルフのトトナは頷いた
トトナ
天宮麗那
大企業社長の娘で、SAO事件の時からの付き合いである
正義感が強く、曲がったことが許せない気質である
見た目や言動は正しく令嬢なのだが、杖術の技は苛烈の一言である
彼女とは、オレンジギルド討伐依頼で出会い、その時に意気投合
委員長気質なために、よく班編制を頼んでいた
「よしっ! 勝った!」
「くっ」
どうやら、フィリアがじゃんけんで勝ったらしい
「それじゃあ、30分後に依頼を行うよ!」
「おう!」
ヨシアキの号令の後、全員は拳を上げた
そして30分後
「さてと……ここら辺だな」
と言ったのは、ケイトだ
ケイトは、アルン近くの滝が見える場所に来ていた
そこは、大きな滝と広大な花畑が人気のデートスポットだった
しかし、やはりPK集団が現れるようになったからか、人気は全く無かった
「悲しい光景ね……ここ、人気のスポットなのに」
アネットは人気が全く無いそこを見て、そう呟いた
「ああ、そうだな……だから、俺達が終わらせるんだ」
ケイトはそう言って、アネットの手を握った
そして、少しすると
「ねえ、覚えてるかしら? 私が罠に嵌まって、孤立した時のこと」
とアネットが問い掛けた
するとケイトが
「ああ、覚えてるさ。あの時、間に合って良かったよ」
と返した
「ええ……10体以上のモンスターに囲まれて諦めかけてた私を助けるために、単身現れた貴方に助けられたわね……その後、全員と合流するまでこうして手を握ってくれたわ」
「震えてる女の子を、ほっとけないさ」
アネットの話を聞いて、ケイトは懐かしそうにそう言った
そして、二人で歩いていた
その時だった
「ひゃっはー!」
「死ねぇぇぇ!」
とまるで、世紀末のような声が聞こえて、二人は素早く散開・回避
相手を視認した
「目視14人」
「種族は様々ね……こいつらかしら?」
と二人が首を傾げていると、相手の一人が
「リア充は滅ぶべし!」
「俺達、FFF団が、男の真理を教育してやらあ!」
と言って、ケイトに飛び掛かってきた
だがケイトは、慌てずに抜刀
一人を一刀で撃破した
「こいつ!」
「強ぇぇぇ!」
と相手が距離を取った
その直後、アネットが閃光魔法を空高くに放った
すると、相手を囲むように、ルチア、カーラ、エヴェイユ、ティール、シノが現れた
「仲間か!」
「数じゃ、こっちが上だ! 袋叩きにしてやれ!」
そして、戦いが始まった