「お兄ちゃん! この人達、本気で叩いていいんだよね?」
「構わない。本気でぶっ叩け」
小柄な
エヴェイユの問い掛けに、ケイトはそう返答した
それを聞いて、エヴェイユは頷いて
「分かった!」
と言って、一気に動いた
それに同調するように、カーラ、ルチア、ティール、シノが動いた
ルチアはサラマンダーで、
ティールもシルフの片手剣装備
シノはウンディーネの細剣装備だった
装備も種族も統一されてないが、動きは正しくベテランだった
「このチビッ子、強ぇぇぇ!」
「嘘だろ!? 一撃で、盾が割れた!?」
どうやら、PK集団としてはエヴェイユが御しやすいと思ったのだろう
エヴェイユに数人が向かったが、それらをエヴェイユは一撃で吹き飛ばした
エヴェイユの見た目は、約10歳程だ
なお、彼女もSAO事件に巻き込まれていた
本来、SAOは15歳以上しかプレイ出来ない筈だが、一部の親が子供におねだりされて買い与えていることがあった
エヴェイユの場合は、本来は姉が買ったのだが、初日は部活で遅くなるので、帰ってくるまでの間のみプレイする筈だった
しかし、それにより彼女は巻き込まれてしまった
その後彼女は、当初は低層を中心に動いていた
その時、運悪くNMに遭遇
そこを、ケイト、エリス、ノエルの三人に助けられたのだ
最初はナイフを使っていたが、エリスの助言に従い戦鎚に変更
それが見事に、エヴェイユにマッチしたのだ
その後、エリスの指導とケイト達と旅してエヴェイユは最後は立派に攻略組に名を連ねていた
小柄な破砕者という二つ名で
カーラ
彼女は現実世界では総合格闘家の家に育ち、現実世界で負け無しになってしまい、世界で初めてのVRにダイブ
SAO事件に巻き込まれた
その後、自身で培った格闘能力を活かして攻略に参加した
中層辺りまでソロでプレイしてきていたが、ケイトの腕を聞いて勝負を挑んだが、エリスに敗北
その後、ケイトと勝負して負けてから何だかんだ言いながら同行
攻略組に合流している
次にティール
彼女はどうやら、ある大企業の重役の娘らしい
時たま、アスナと何やら香水やらのことで会話しついるのが見られている
そんな彼女は速度を重視で、アスナと似たような二つ名がある
雷光のティールと
そして、シノ
彼女も良家の子女らしく、言葉遣いが丁寧だ
そして勤勉らしく、隙の少ない太刀筋が特徴だ
ティールとシノはコンビで行動していたが、オレンジギルドに囲まれて危機に陥った
それを助けたのが、オレンジギルド討伐を依頼されたケイト達だった
そしてケイトに助けられた後、共に行動するようになった
そして勿論、彼女達に任せるだけのケイトではない
ケイトとアネットの二人は、エヴェイユ達と息を合わせて連携を開始
一気に、相手の数を減らしていった
すると、二三人が仲間を見棄てて逃げ出した
「こうなったら、他の地点の仲間を呼ぶんだ!」
「リア充こそ、撃滅すべき対象なんだ!」
と言って、離れていく
どうやら、他のポイントの仲間達を呼ぶつもりらしい
その時だった
そのうちの一人の頭に、一瞬にして数本の矢が刺さり切り裂かれた
「はぁ!?」
「な、なにが!?」
予想外の事態に、逃走を計っていた二人の足が止まった
しかし、それは悪手だった
一人の全身には、立て続けに数本の矢が直撃
そしてもう一人は、二人
ヨシアキとフィリアの斬撃で撃破された
そして、戦い始めてたった10分でPK集団は全滅したのだった
「ケイト、お疲れさま」
「ヨシアキこそ、お疲れさま」
ケイトとヨシアキは、互いに手を軽く合わせた
そして、ケイトが
「早かったが、そっちは何人来たんだ?」
と問い掛けた
それに対して、ヨシアキは
「ん? ざっと、18人位かな?」
と軽く言った
そして、続けて
「あいつら、連携がなってないから、楽だったね」
と言った
やはり、攻略組トップランクのヨシアキ達には楽な相手だったらしい
そして、少し遅れて
「お疲れさま」
とシノンが現れた
するとケイトが
「シノンさんも、お疲れさまでした。見事な腕前ですね」
とシノンの弓矢の腕を賞賛した
すると、シノンが
「たった距離200位、全弾命中させるのは訳ないわ」
と返した
すると、合流したトトナが
「普通、200は当たらない距離なんですがね」
と苦笑した
「流石は、氷の狙撃姫ですね」
「恥ずかしいから、やめてほしいわね」
アネットの言った二つ名を聞いて、シノンは恥ずかしそうに頬を染めた
氷の狙撃姫
それは、ALOにおけるシノンの二つ名である
ALOを始めて一ヶ月も経っていないが、シノンは既に二つ名を与えられていた
それが、氷の狙撃姫だった
この二つ名の由来は、どんな状況でも冷静に命中させることが起因している
例え、本来は自身に不利な近距離だろうがアクロバティックな動きで回避しながら相手に命中させていたのだ
それを賞賛して与えられたのが、氷の狙撃姫だった
しかしその二つ名は、シノンからしたら恥ずかしい二つ名だった
だからシノンは、ヨシアキ達には余り呼ばないように言っている
「ん、サジ達から連絡。向こうも全部撃破したって」
「後は、各種族で捕まえてもらって、垢をBANしてもらうだけか」
ヨシアキの言葉を聞いて、ケイトは安堵した表情でそう言った
そしてヨシアキは
「だね。これで、運営からの依頼は成功かな?」
と呟いた
こうして、悪質PK集団は全員捕縛
その全員のアカウントは、抹消したのだった
その報酬として、莫大な