ソードアート・オンライン 黄昏の剣士   作:京勇樹

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おまけ編
新生活と


木綿季の手術から、約二ヶ月後のある日

 

「お、お邪魔します……」

 

「違うよ、木綿季……ただいま、だよ」

 

明久の部屋に、木綿季が引っ越してきた

 

「う、うん……ただいま」

 

「うん、おかえり」

 

木綿季が恥ずかしそうに言うと、明久はそんな木綿季の頭を撫でた

実は明久の住んでる部屋は、一人で住むにはかなり広い部屋なのだ

だから明恵は、木綿季を明久の部屋に住まわせることにした

 

「木綿季の部屋は、そこね。もう、色々な服とかは母さんが買って置いてあるから」

 

「分かった」

 

明久に言われて、木綿季はゆっくりとその部屋に入った

退院した木綿季だが、数年間は体を動かしてこなかった

そのために、筋肉はかなり落ちていた

なんとかリハビリを頑張り、杖を使ってゆっくりと歩ける位にまでは戻っていた

しかし、未だに完全にとは言い難い状態だ

その状況は、明久にも分かる

だから明久は、リハビリが完了するまでは木綿季を手助けしようと思っていた

そして、木綿季が明久の部屋に来て数日後

 

「それじゃあ、行こうか」

 

「うん!」

 

木綿季は、明恵に連れられて、これから通うことになる私立の学校に向かった

明久としては驚いたことに、木綿季はかなり頭が良かった

なんでも、紺野家は文武両道を地で行く家系だったらしい

木綿季の学力だが、明久を越えていた

それを知った明久は、もっと勉強を頑張ろうと誓った

なお木綿季が通う学校だが、なんでも同じクラスには美少女が五人も居たらしい

その五人を思い出して、木綿季は

 

「僕……子供体形って言われた……」

 

と落ち込んでいた

なお言ったのは、同じクラスになった一人の男子らしい

その男子は、それを言った直後に一人の金髪女子に怒られたそうな

それを聞いた明久は

 

(それ、下手したら御褒美になってないかな?)

 

と内心で首を傾げた

そして二人は、明久手製の料理を食べた

因みに、初めて食べた時木綿季は

 

『勝てない……絶対に勝てない……』

 

と絶望の声を漏らした

文武両道を地で行く木綿季だが、家庭科だけは壊滅的らしい

どうしても、大惨事になった

と木綿季は語る

その後二人は、交互に入浴

そして

 

「それじゃあ木綿季、久し振りにALOやる?」

 

と明久が問い掛けると、木綿季は満面の笑みで頷いた

それを見た明久は、微笑みながら木綿季の頭を撫でて

 

「そういえば、同じ家からログインすると、回線が混線するって聞いたな」

 

と思い出すように呟いた

それを聞いた木綿季は

 

「本当?」

 

と首を傾げた

 

「うん。和人と直葉ちゃんが同じ家だから、珠に回線が混線して違う場所に出ることもあるんだって」

 

「へー……初めて知った」

 

明久の説明を聞いて、木綿季はそう言った

確かに、中々起きない現象だから、知らないのも無理はない

 

「まあ、そうなったらそうなっただ」

 

「だね!」

 

二人はそう言って、自室に入った

そして、アミュスフィアを被って二人は同時に

 

『リンク・スタート!』

 

とキーワードを口にした

それが、二人の不思議なクエストの始まりだった

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