ボクのお姉ちゃんはIS   作:衛人操縦士訓練生

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わりといそがしい感応者の一日 上

「んぅ、あさ…………」

 

≪あ、おはよー≫

≪はーい、今日の寝起き顔、いただきましたー!≫

≪あい、寝起き顔アルバムに入れといたよ≫

 

「……おはよー」

 

 ボクがIS学園(ココ)に来てからの朝は本当に早い。まずは朝四時半に起きて、お兄ちゃんのベッドからこっそり抜ける。半分くらいの確率で抱きしめられてるから、簡単に抜け出せた今日はラッキーだね。そうそう、挨拶の代わりに待機形態の白式を撫でるのを忘れないよ。

 あ、もう1個聞いておくことがあったっけ。お兄ちゃんと箒さんを起こさないように、小さな声で、ね。

 

「そういえば、ボクが寝てる間にやってた格闘ゲーム大会はどうなったの?」

 

 お姉ちゃんたちは時々、コアネットワークでチュージツにエミュレート(?)したゲームをみんなでやってるらしいんだけど、今回は格闘ゲームだったみたい。

 

≪あ、ああ、アレね……≫

≪NKT……≫

≪我々の間では、格ゲーは封印となったのだ……≫

 

「……どういうこと?」

 

≪簡単に言うと私達の思考、反射速度、コマンド入力が速過ぎて人力ならぬコア力TAS状態になったのよ≫

≪もっと簡単に言うと、公平にする為全員同じキャラでやったら全試合ドロー、引き分け≫

 

 みんな同じタイミングで同じことをするから、決着が付かなかったんだね。

 

「何でやろうと思ったの?」

 

≪動画を観てたらやりたくなったんだよぉ!≫

≪やっぱり俺達には麻雀と人生ゲームしかなかったんや!≫

≪どうせみんなうんまかせ≫

≪なんでそんな事言った! 言え!≫

 

 口では色々言ってるみたいだけど、お姉ちゃんたちの反応を見てると分かるよね。

 

「でもみんなで遊べて楽しかったんでしょ?」

 

≪『ああ!!』≫

 

 えっと、いつものお姉ちゃんたちなら、こう繋げるハズ?

 

「伝説って?」

 

≪『ああ!』≫

≪ファッ!?≫

≪しまった! ついノッちまった……!≫

≪アンタら後でウイルスの刑な≫

≪『!!ああっと!!』≫

 

 よし、着替えよう! 今日は何にしようかな~? ……んん? 何でクローゼットの中に制服以外女の子の衣装しか無いんだろう?

 

 

 

 

 

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

 

 

 

 

 

 顔を洗って、歯を磨いて、動きやすい服ってことで緑色の服に着替える。胸当てとマントまで付いてたけど、なんかカッコイイね!

 

≪……あっ≫

≪どしたん?≫

≪ディードリット……!≫

 

 あー、もしかしてこの服を着てる人の名前かな?

 

≪……楯無ってどっからこの衣装持ってくるんだろうな≫

≪まさか、金にモノを言わsくぁwせdrftgyふじこlp;@:「」≫

≪スネーク! おい、どうしたスネェェェェク!!≫

≪奴は知りすぎた≫

 

 長くなりそうだし、いつもの朝の散歩に行こうっと。今の季節だと涼しくて気持ち良いし、目も覚めるし、いい運動にもなるし、イイことしかないからね。たしか……早起きは三文の徳、だっけか。

 

 

 

 

 20分くらい色んな所を歩いて寮の近くにある広場のベンチで休んでると、木刀を持ったジャージ姿の千冬先生が歩いてきた。

 

「おはよーございます!」

「! おはよう。随分と早いが……眠れなかったのか?」

「うぅん、ここに来てからは、これくらいの時間に起きて散歩してるんだ。千冬先生は……」

 

≪鍛錬≫

 

「朝の鍛錬?」

「あぁ、平日は忙しくて出来なくてな。せめて週末くらいはと思ってやってはいるのだが、腕は落ちるばかりだ」

 

 肩をすくめて困ったように笑ってるけど、ボクは十分過ぎるくらい凄いって思うな……。

 

「そうだ、今日の午前中は感応能力の実験だったろう。それが終わったら、実験に使ったアリーナを使えるようにしておいた。場所の心配はしなくてもいいぞ」

「ホント? ありがとう!」

「いや、礼を言うのはコチラだ。実験に協力してもらっている事もあるからな。せめてこれくらいの融通はしてやらんと、IS学園としても……何より私が納得出来ん」

「……うん、やっぱり」

 

 千冬先生は先生だから厳しくしないといけないけど、本当はとっても優しい人なんだね。他にもボクの見えないところで、ボクが大変な思いをしないように色々してくれてるんだろうなぁ。

 

「どうした?」

「んーん、なんでもない!」

 

 多分千冬先生はそのことでお礼を言われたくないんだと思う。だからボクは精一杯の笑顔を向けるだけ。

 さてっと、千冬先生の邪魔になっちゃいけないし、そろそろ散歩に戻ろうかな。

 

「それじゃあ散歩の続きに行くね!」

「転ぶなよ?」

「あははっ! 転ばないよ!」

 

 そうだ、お礼を言われたくないなら、お礼としてのマッサージならいいんじゃないかな?

 

「千冬先生は今日の夜って時間ある?」

「ん? 流石に週末だからな、それなりに時間はあるが……それがどうかしたのか?」

 

 良かった、それなら大丈夫だよね。

 

「今日の夜、千冬先生の部屋にお邪魔するね!」

「何!?」

 

≪これは……拙いんじゃねぇの?≫

≪少しくらいならいいんじゃない?≫

≪い、いやぁ、そうじゃなくてよぉ……織斑千冬の部屋って……≫

≪どゆこと? ……あっ≫

≪あっ≫

≪『あぁ……』≫

 

 ? よく分かんないけど、今日はやることがいっぱいだし、頑張らなきゃね! そうと決まればダッシュだ!

 

「待っ「また後でねー!」……」

 

 

 

 

 

 

 

「拙い……。一夏に……いや、頼るワケには……」

 

 

 

 

 

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

 

 

 

 

 

 部屋に帰った後はお兄ちゃんたちと一緒に朝ご飯を食べて、制服に着替えてから実験に使うアリーナに行って、研究者の人たちに挨拶をして回る。それから更衣室でISスーツに着替えて戻ると、女の人が寄って来た。

 

「今日は訓練用の打鉄を使って、感応能力を調べます。打鉄参式は自立行動させておいても構いません」

「はい!」

 

≪それじゃあ通常起動します≫

 

「うん、いいよ」

 

 白衣を着た研究者の人に言う通りに(サン)お姉ちゃんの体を自由に動けるようにして、準備された打鉄の前に立つ。

 

「よろしくね、打鉄のお姉ちゃん!」

 

≪はい、よろしくです。今日はあんまり飛ばずに私達との繋がりを調べるみたいですので、深く体と心を預けて下さい≫

 

「分かった!」

 

 打鉄お姉ちゃんと抱き合うようにしてボクの全部を預けて身に着ける。な、なんだろ……いつもより深く繋がってるからかな……?

 

「んっ……はぁ……」

 

≪あら? 繋がりが強すぎましたね。一体化しすぎると午後に響きますので、潜りすぎないように気を付けて下さい≫

 

「う、うん……」

 

 ふわふわして気持ち良かったけど、実験(コレ)が終わったらお兄ちゃんたちと特訓だし仕方ないか。少しだけ繋がりを弱めて、と。

 

「で、では始めます。最初はその状態のデータを取りますので、そのまましばらくゆっくりとしていてください」

 

 ボクたちのことを見ていた研究者の人が少し顔を赤くして、今からやることを説明してくれる。

 ゆっくりかぁ……。んー、どうしようかな?

 

≪あ、それじゃあちょっと相談したい事があるんです。聞いてもらってもいいですか?≫

 

(サン)お姉ちゃん? いいよ、何でも言ってよ」

 

≪ベクターキャノンの事なんですけど、アレって姿勢を固定しないと撃てないんです。そうなると試合じゃイイ的になっちゃうじゃないですか。なので少し改良というか、改造をしようかと思うんです。何か良い案はありませんか?≫

 

 そういえば初めて使ったのって、天井を壊す為だったっけ。その時に腰の杭とかで体を固定してたよね。

 

「撃つ時は必ず停まんないとダメなの? 」

 

≪えぇ、そうしないと撃った瞬間反動で私達も吹き飛びます≫

 

 やっぱりか……。とっても強いけど、撃ったボクがやられちゃダメだよね。

 

≪諦めて威力と照射時間を減らして、単発にしてみたらどうですか?≫

 

 打鉄のお姉ちゃんのアイデア、結構イイ感じだね。となると、後はチャージ中に動けないことが問題だね。

 

「強さとショーシャ時間を減らせば、チャージ中に動けるようになるかな?」

 

≪ちょっと計算してみます……………………出来なくはない、といったところですか。これならBTのレーザーライフルを連射した方がマシですけどね≫

≪それじゃロマンが無いだろ!≫

 

「えっ!?」

 

≪チョースゲーリスク背負って一発逆転! これが王道だろ!?≫

≪どうしてそこで諦めるんだ!≫

≪『もっと熱くなれよ!!』≫

 

 急におっきい声がしてビックリしたけど、お姉ちゃんたちの言うことはなんとなくだけど分かる。セシリアさんと雫お姉ちゃん(ブルー・ティアーズ)みたいな戦い方は、ボクには出来ない。その代わりに出来るのは、速さを活かした超高速戦とベクターキャノンを使った超パワー攻撃。ボクの戦い方は2つもあるんだ。だったら特訓あるのみ、だよね!

 

「ボクも打鉄参式をもっと上手に動かせるようになるからね!」

 

≪もう、明日香さんまで…………分かりました! ベクターキャノン改造の件は私達に任せて、明日香さんは完成を楽しみにしていてください!≫

 

 なんとも頼り甲斐のある一言! お姉ちゃんたちに任せれば安心だね!

 

「それじゃあ今のボクに出来ることは、もっと上手に飛べるようになることと、体を丈夫にすることだね」

 

≪沢山運動して沢山食べて沢山寝る。これが今の明日香には一番合っていますわ≫

≪可愛い明日香もイイけど、カッコイイ明日香も見てみたいしな!≫

≪将来が楽しみね≫

 

 今はISを身に着けてるからかな? お姉ちゃんたちのあったかい気持ちが流れ込んでくるみたい……!

 

「いつもありがとね、お姉ちゃん」

 

≪あいよ、どういたしまして≫

≪気にすんなって。私達と明日香の仲じゃねぇのさ≫

 

「……そうだね!」

 

 ん、ちょうど次の実験に入るみたいだね。今日は午前中だけだし、いそがしくなりそうだよ。




 超どうでもいいタグ追加経緯 ※読み飛ばし推奨

友A「おい、ショタコン」
友B「おい、ショタコン」
友蔵「オイ、末期患者」
作者「おい、デュエルしろよ。テメェらまとめてぶっ潰してやんよ!」
友A「いいぜ」スキドレクリフォ
友B「手前が勝てると思ってるのなら」影霊衣
友蔵「まずはそのふざけた幻想をぶち殺す」HERO
作者「ぬわーーっっ!!」三幻魔・三邪神混合
友A「満足出来ねぇぜ」
友B「今日からお前は」
友蔵「ショタコンだ!」
作者「ちくしょーめ!!」

 この怒り、何処にぶつければ……ハッ! タグを追加すればいいんだ(錯乱)。



 お目汚し、大変失礼しました。
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