ゆっくり虐待日記   作:かまぼこあき

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最近、ゆっくりを虐待しているシーンが無いと思ったので急遽書きました。

今回は、文字数が5000文字だった。

なんと、いつもの2倍。


※2018/10/20 改稿済み

 改稿したら文字数が9287文字だった。
 なんといつもの四倍。

 たぶん誤字あります。




第八話、ゆっくり虐待教室

「はぁ~暇だなぁ~」

 

 とある日。今日は学校が休みなので、石田は朝から何もやることが無かった。

 レミリア遊ぼうにもいないし、野良ゆっくりと遊ぼうにも外に出るのが面倒くさい。八方塞がりな石田は取り敢えず机の上に置いてあったパソコンを起動した。

 パソコンを起動したら、石田は手始めにニヤニヤ動画という動画投稿サイトを開き、ゆっくり関連の動画を探し始める。

 その時、ふと右上のマイページという欄に石田の視線がいった。

 

「あ、そうだ。ニヤニヤ動画で生放送の予約していたんだ……」

 

 石田は昨日、生放送の予約をしていた事を思い出した。それも朝の十時からだ。

 

「ん? 十時?」

 

 石田はパソコンについている時計機能を確認する。そこには九時五十五分と書かれており、それを見た瞬間石田の動作はフリーズしてしまう。

 

「後五分しかない!」

 

 今から急いで行動しないと間に合わない。そう思った石田は冷蔵庫から冷凍ゆっくりを出し、解凍するためにトースターに入れて温める。本当は野良ゆっくりがいいのだが、今から捕まえに行く程の時間が残っていない。

 冷凍ゆっくりを解凍している間に、石田は生放送に使う包丁とホットプレート等のいろいろな道具を取り出すと机の上に並べていく。

 

「ゆ? なんだかあったかいよ!」

 

 不意にトースターの中からゆっくりの声が聞こえてくる。解凍出来た合図だ。

 石田はトースターの電源を切ると中に入ってたゆっくりを取り出して、逃げないように虫篭の中に閉じ込めた。

 

「れいむをここからだしてね!」

 

 虫篭に入れられたゆっくり達は抗議始めるが石田はそれを無視して、カメラの準備を進める。

 ゆっくりの数は全部で二匹。子れいむと子まりさのいつものセットだ。

 

「さて、これで準備完了だな。あとは……」

 

 石田はいつも生放送で使用しているれいむの覆面を被る。実は石田は以前にも何回か生放送した事があるのだ。因みに今まで石田がやった生放送はそこそこ反響があり、それ故ファンが多くでき、今回の放送は予約数が百を達していた。

 ゆっくり虐待の生放送なんて石田を含めて数人しかいないので、皆は面白がって見に来るのだ。

 そして緊張する間もなく、生放送は始まった。

 

「ゆっくりと遊ぼう!!」

 

 石田はカメラの前でそう言うとポーズを決め、ちらっと横目でちゃんと映っているかパソコンの画面を確認する。

 どうやら映っているようで、コメントが流れていた。それを見た石田は嬉しくなる。

 

「此処にゆっくりがいまーす!」

 

 石田は視聴者に見えるように机の上にゆっくりが入った虫篭を乗せた。

 ゆっくり達は今から苦痛を与えられるというのにまだ石田に抗議している。

 

「何か言ってますね!」

 

 視聴者に聞こえるように石田は虫篭をカメラの前まで移動させる。

 

「くそにんげん! さっさとあまあまをよこすのじぇ!」

 

「れいむをここからだしてね! すぐでいいよ!」

 

 子ゆっくり達はカメラで撮られているのに気づかず抗議を続ける。コメントも石田と同じ感想でうざい、煩い等のそれ関連の発言ばっかりだ。

 

「因みにこれは冷凍ゆっくりという商品のゆっくりです!」

 

 冷凍ゆっくりというのは主にゆっくりショップで売っている捕食種用の餌だ。解凍方法は色々だが、石田は視聴者にトースターホットプレートといった一気に温められる物をお勧めする。

 そして石田は説明を終えて次のステップへ行こうとした時、あるコメントに視線がいった。

 

「え? 電子レンジ?」

 

 そのコメントの内容は「電子レンジを使えばいいんじゃないの?」という素朴な質問でそれに似た質問が多々あった。そこで石田は実演する事にし、カメラを持つと電子レンジまで移動する。

 

「じゃあ試して見ます!」

 

 石田は冷蔵庫から冷凍ゆっくりをもう一匹出すと電子レンジに放り込みスイッチを入れる。

 すると十秒後、ゆっくりがピクピクと動き出した。その様子を石田はカメラでよく見えるように注意して撮る。

 

「なんだかからだがゆぐぉぉ!」

 

 ゆっくりは寝惚けて喋りだした。その瞬間、破裂した。電子レンジの中に餡子が勢いよく四方八方に飛び散る。

 

「このようになるので電子レンジはお勧めしないです」

 

 電子レンジの電源を切ると石田は中の様子をカメラで映してそう言った。

 

「じゃあ本題に移ります!」

 

 取り敢えず汚れた電子レンジを放置して石田はカメラを元の位置に戻し、次のステップを踏んだ。

 

「まず最初に初心者でも簡単にゆっくりと遊べる方法を教えます!」

 

 そういって石田は学校で使う裁縫箱の中から針山を取り出して、待ち針を一本手に取ると視聴者にも見えるようにカメラの前に近づける。

 

「鋭く尖った物ならなんでもいいですが、私は待ち針を愛用しています」

 

 そう言いながら石田は虫篭の中から子れいむを取り出して、木製の俎板の上に置いた。

 

「ゆ、ここどこ……ゆ、くそにんげん……」

 

 急に景色が変わった事により子れいむは戸惑う。

 石田はカメラがちゃんと子れいむを映しているか確認をしてから、待ち針を子れいむに近づけていく。

 

「さぁ皆さん子れいむにご注目!」

 

「や、やめちぇね。ぷすぷすさんはゆっくちできないよぉ。」

 

 子れいむは必死に這いずって逃げようとするが、そのスピードは蛞蝓より少し早い程度。石田は逃げる子れいむのお尻を待ち針で少し突く。

 

「ぴゃああッゆんやあああ!」

 

「どうです? 面白いでしょう?」

 

 石田は本当に少し突いただけだ。皮を貫通もしていない。にも関わらず子れいむは泣きじゃくり、お漏らしをしていた。

 

「見ての通りゆっくりは極度の痛がり屋です。だから少し突いただけでも、おそろしー

しーを出します!」

 

 石田はノリノリで説明する。因みにいつもとテンションや口調が全く違うがもし身内や知り合いが見てもバレないようにする対策だ。

 

「ん?」

 

 石田がコメントを見ると「おそろしーしーって何?」というコメントがいくつかあった。そこで石田は説明する。

 

「おそろしーしーっていうのはね、怯えながらお漏らしすることだよ!」

 

 そう説明すると石田は再びコメントを横目で見る。反応を見る限り、理解してくれたようだった。

 ふと石田の視線は「おい、子れいむが逃げるぞ」というコメントにいった。

 そして石田の視線は子れいむにいく。子れいむは尻をもるんもるんと振りながら逃げていた。その子れいむの姿に石田はまるで喧嘩を売られているかのように感じ、再び待ち針を抓む。

 

「ゆっくちにげるよ!」

 

「逃がすと思ったの? 馬鹿なの?」

 

 石田は子れいむの尻に待ち針をぶっ刺した。待ち針は子れいむの皮を突き破り、俎板まで届いた。

 

「ぴゃあああああッ! いちゃいいいいッ!」

 

 子れいむは痛みから暴れながら泣き叫びおそろしーしーをするが待ち針は抜けない。俎板まで刺さった所為で子れいむの身体は固定されているのだ。

 

「え~と注意する所は絶対にゆっくりの中心を刺したら駄目です。中心には中枢餡と言

われる人間でいう脳があるので、刺してしまうと即死です!」

 

 石田は視聴者にそう忠告しながら、針山から次々と待ち針を取って子れいむに刺していく。

 すると数十秒後には子れいむは針山のようになっていた。

 

「ほら、どうした子れいむもう終わりか?」

 

「い、いちゃい……」

 

 石田は子れいむを煽る。しかし子れいむはさっきのように叫ばない。痛覚がなくなってきているのだ。

 もう虫の息だが、石田は子れいむに構わずまだまだ針を刺していく。

 その最中コメントには「最低」や「生放送主タヒね」等といった興味本意で見に来た人の石田を侮辱するコメントが少なからずあった。

 

「うーん……タイトル通りゆっくりで遊んでいるだけなんだけどなー」

 

 石田は手を止めて、弁解するがコメントは途絶えない。しかしいつまでも気にしていては他の視聴者に失礼だと思った石田はそういったコメントを無視する事にした。

 

「あ……」

 

 作業に移ろうと子れいむに視線を戻した瞬間、石田は唖然とした。子れいむはいつの間にか喋らなくなり瀕死になっていたのだ。

 まだ死なせる訳にはいかないため、石田はハリセンボンのようになっている子れいむに突き刺さった針を抜いて、元の場所である剣山刺していく。

 

「最後に……っと」

 

 石田は仕上げに身体中穴だらけの子れいむにオレンジジュースをかけた。俎板から零れないぐらいの少量だ。

 すると子れいむの傷は急速に塞がっていく。

 

「ゆう? ……ゆゆ!」

 

 子れいむは何が起こったのか分からないのかおどおどしているため、石田は親切心から再び待ち針で軽くお尻を突く。 

 

「ゆっぴゃあああ! や、やめてね!」

 

 どうやら思い出したようで子れいむはまたお漏らししながら逃げようとする。このまま放っておくと逃げられるため、石田は子れいむの額に待ち針を突き刺した。

 待ち針は額から後頭部を貫通し俎板に刺さり、子れいむはまた固定された。

 

「あ、ちなみにオレンジジュースじゃなくても甘いものなら回復するよ!」

 

 さっきやったことの補足を視聴者に教えて、石田は次の段階に入る。

 

「あっ今からやるのも初心者でも簡単にできるからね!」

 

 視聴者にそう伝えて、石田は子れいむに刺さっている待ち針を抜いた。

 

「ま、はなしてね!」

 

 石田は左手で子れいむを掴むと右手でポケットからペットボトルの蓋を取り出す。そしてそれを机の上に置き、テープで固定しその上に掴んでいた子れいむを乗せて適当に輪ゴムで固定する。

 これで準備は整った。石田は机の上に置いてあった長い木製の定規を持つ。

 

「準備完了。今から子れいむの尻を叩くよ!」

 

「い、いたいのはやだよぅ! や、やめちぇね!」

 

 子れいむは額に空いた穴から餡子を垂らし、必死に逃げようとする。しかしそれは石田から見れば子れいむはただ尻を振っていて、叩いてくださいと言っているようなものだ。石田はそれに応えようと定規を構える。

 

「よし、いくぞ子れいむ!」

 

「やっやめちぇー!」

 

 子れいむはおそろしーしーをしながら尻を振る。その所為で辺りに尿がばら撒かれ、それは石田にも掛かってしまった。

 ゆっくりの尿の成分は砂糖水だ。しかしいくら砂糖水だといっても排泄行為で出る尿という事には変わりない。石田は苛立ちを覚え、それを子れいむぶつける事にする。

 

「や、やめっ!」

 

「だが断る!!」

 

 石田は子れいむの尻を思いっきり定規で叩いてストレスを発散した。

 

「ゆっぴゃあぁぁッ!」

 

 子れいむは強烈な痛みから泣き叫ぶが、石田はそれに構うことなく何度も何度も尻を力強く叩く。

 

「いちゃいいいいいいい!」

 

 子れいむの尻は赤くなり、細かい傷口から餡子が垂れだしていた。

 石田はリズム良く子れいむの尻を叩きながら、パソコンに流れているコメントを確認する。石田の視線は一件のコメントに注目した。

 それは「本気でやって」というコメントだった。石田は視聴者の要望に応えるため、定規を今までで一番強く振るった。

 

「ゆゆ?」

 

 子れいむは困惑した。急に自分の尻から強い衝撃が走ったと思えば、まるで饅頭が千切れたような鈍い音がしたのだ。子れいむはまさかと思い上体を少し起こして自分の下半身を見た。

 

「れ、れいむのおしりしゃんが! ゆぐぅ! ゆぎぎぎぎ!」

 

 子れいむは自分の下半身が無いことに気が付くと苦しみ始めた。損傷は下半身だけでなく、中枢餡まで達してしまったのだ。

 人間でいえば脳みそが抉られている状態の子れいむは物凄い形相で苦しみ、とても話せる状態では無かった。

 

「は! しまった! つい本気で叩いてしまった!」

 

 子れいむの下半身がない姿を見た石田は態とらしくそう言った。

 その石田の反応にコメントは「おいおい」や「嘘乙」等のツッコみを入れるコメントがあり、石田は嬉しく思う。

 

「おいれいむ~! まだ視聴者は見てるんだぞ~!」

 

「ゆぎっ!」

 

 石田は笑いながら子れいむの中枢餡剥き出し部分を定規で軽く叩く。すると子れいむは返事のように声を漏らした。

 

「さて……このままこの子れいむと遊ぶか、こっちにいる子まりさと遊ぶがどっちが良

いと思う?」

 

 石田は虫篭に入った最後の一匹である子まりさをカメラの前に置いて、視聴者に質問する。

 

「や、やめちぇね! まりちゃはいたいのはいやなのじぇ!」

 

 子れいむがやられる様子を見ていた子まりさは怯えて虫篭の端っこで蹲るが、その行為に苛立った視聴者達は「その子まりさで遊ぼう」等のコメントで満場一致した。

 

「なるほど……子まりさで遊びたいんだね!」

 

「ゆ? いやなのじぇ!」

 

 石田は虫篭から子まりさを出そうとするが、子まりさは虫篭の角を咥えて離さない。

 

「しょうがないな~」

 

 無理やり虫篭から子まりさを剥がしてもいいのだが、それでは面白くないと思った石田は瀕死のれいむを虫篭の中に入れた。

 

「ゆっぴゃあ! れいむ! しっかりするのじぇ!」

 

 子まりさは急いで子れいむに駆け寄ると「ぺーろぺーろ」と舐め始める。

 石田は子まりさが集中している合間に子れいむのお飾りを取った。

 

「何やってんだまりさ。それはれいむじゃないよ?」

 

「ゆ?」

 

 石田の発言に子まりさは硬直する。目の前にはお飾りがない子れいむ。それが子まり

さにはあまあまに見えた。

 

「あまあまなのじぇ!」

 

 子まりさは子れいむの食べ始める。子れいむはまだ死んではいないので、とんだ生き地獄だ。

 

「もっちょ……ゆっくち……し……たかった……」

 

 子れいむは子まりさに食べられながら息を引き取った。

 そろそろ頃合いだろうと思った石田は子れいむの死骸にさっき取ったお飾りを付けた。その瞬間、再び子まりさは硬直する。食べていた美味しい物が急に仲間に変わったのだ。いくら馬鹿なゆっくりでも困惑し、自分が何を食べていたのか理解する。

 

「ゆげぇ……」

 

「吐いちゃダメでしょ! 折角のあまあまなんだから!」

 

 子まりさはショックから餡子を吐き出すが、石田は吐き出した餡子を子まりさの口の中に突っ込む。

 

「これは知らない人が割と多いですが、実はほとんどのゆっくりはお飾りで仲間の事を認識しています。つまりお飾りが無いと仲間だと認識せずに普通は迫害対象になるんですが、今回は子れいむは言葉を発しないという事もあり、子まりさはあまあまと勘違いしたという訳です!」

 

 状況を飲み込めない視聴者に石田はそう説明し、子まりさを虫篭から出した。

 

「ゆっくち!」

 

 子まりさはそう言って俎板の上に着地した。

 普通の人からすれば一見可愛く見えるだろうが、ゆっくりは糞だと分かっている石田にとってはただの煽りにしか見えなかった。

 

「取り敢えずこの子まりさと遊ぶんだけど……どんなのがいい? 殴殺刺殺撲殺斬殺焼殺圧殺絞殺惨殺……なんでもいいよ!」

 

 石田が視聴者にそう聞くとコメントが一気に増える。

 

「まりちゃはゆっくりにげるよ!」

 

 子まりさはそう宣言すると逃げようとするが、そのスピードはさっきの子れいむより遅いので、石田は気にせずコメントに注目する。

 

「え? 呪殺? 流石にそれは無理だよ!」

 

 中には呪殺してというコメントがあり、予想外のコメントに石田は呪いのやり方がわからないのと罰が当たりそうで怖いからと視聴者に説明してやらなかった。

 人呪わば穴二つという意味を知っているだろうか。簡潔に言えば、人を呪うと自分もその報いを受けるということわざだ。たかが一匹の子ゆっくりを殺すために呪って、自分も死ぬという可笑しな事が出来る人はこの世にいないだろう。

 

「ふむふむ……焼殺か……」

 

 コメントが一番多かったのは焼殺だった。

 石田は圧殺と予想していたため、少しテンションが下がってしまう。

 

「焼殺だったら俺のオススメは二つあって、一つ目は足焼き。二つ目は焼き饅頭どっちがいい?」

 

 視聴者に聞いた結果、焼き饅頭が多かった。

 焼き饅頭は名前の通り焼くだけなのだが、ただ焼くだけではつまらないだろう。そう思った石田は棚からある物を取り出した。

 

「もう一匹子れいむを追加しますね。はい、生きゆっくり~!」

 

 ドラ〇もんの声真似をしながら、石田は袋に密封されたゆっくりをカメラの前に近づけた。

 

「これは生きゆっくりと言って、簡単に言えば冷凍ゆっくりの高級版です。見ていてく

ださいね! ご注目!」

 

 石田はカメラの前で袋の封を鋏で切った。

 中に入っていた子れいむは俎板の上に着地する。それと同時に「ゆっくちうまりぇちゃよ!」と言ってポーズを決めた。

 

「ゆっくりはラムネで眠るというのはご存知ですか? この袋の中にはそのラムネが一緒に入っていて、封を開けて中のゆっくりを出せば目覚めるという寸法なんです!」

 

 石田は一生懸命視聴者にどこぞの通販の人のように説明する。

 コメントには「知らなかった」や「常識だろ」等があった。

 

「おとーしゃん! おかーしゃん! どこにいりゅの? きゃわいいれいむがうまれちゃというのになにぇしてるの!」

 

 子れいむは自分が生まれたというのに近くに両親がいないことに怒りを覚え、頬を膨らませる。

 

「それじゃあ、準備するからちょっと待ってね!」

 

 そんな子れいむの様子を見た石田はそう言った。その言葉は子まりさと視聴者にも向けられている。

 

「これと……あとこれ……」

 

 石田は黙々と準備を進める。水の入った500mlのペットボトルにさっきから使っているガラスで出来た虫篭。火をつけるようにマッチをポケットに入れ、そして灯油を取り出して、使用する道具を机の上に並べた。

 ついでに石田は水の入ったバケツを近くに置いておく。火を使うので、もしかしたら何かに引火するかもしれない。その時のために消化用だ。

 

「準備完了! それじゃあ、始めるよー!」

 

 石田はそう言いながらカメラの前でポースを決めると子れいむと子まりさを捕まえ、カメラの前に置いてあった虫篭の中に乱雑に入れた。

 

「なにしゅるのじぇ!」

 

「ゆ、おしょらとんでるみちゃい!」

 

 馬鹿みたいな子ゆっくりの発言にコメントは「草」や「w」が多く、それらがパソコンの画面にいっぱいに流れる。

 

「次はここに水を流します!」

 

 石田は用意したペットボトルを持ち、少しずつ虫篭の中に水を入れていく。

 

「ゆ?」

 

「おみずさんなのじぇ!」

 

 子れいむと子まりさはどうしたらいいのかわからず、オドオドし始める。

 その時にも水はどんどん入れられ、数十秒後にはもう体の半分は水に浸かっていた。

 

「おーい、子まりさ! 帽子の上に乗ったらいいんじゃないのか?」

 

 石田は子まりさに助言する。すると子まりさはその事を忘れていたのか、ハッとした表情をし、自分の帽子に乗り始めた。

 

「ゆ、まりちゃだけじゅるいよ!れいみゅものちぇてね!」

 

「ゆ、むりなのじぇ。きょきょはまりちゃのゆっくちぷれいちゅなのじぇ!」

 

 子まりさは子れいむのお願い事を無慈悲に断った。帽子にゆっくりが二人乗れる程のスペースは到底無いのだ。

 

「のちぇてね!」

 

 水はもう既に頭の部分まで来ていて、子れいむは溺れかけた。このままでは自分の身が危ない。そう察した子れいむは無理やりまりさの帽子に乗ろうとする。

 

「やめるのじぇ!」

 

 しかし子まりさはまるで虫を払うかのように子れいむを叩き落した。

 

「ゆ、ゆごごごおおおぉ……」

 

 子れいむは完全に溺れ、水中の中で自分を殺した子まりさを恨めしそうに睨みつけるが、当の子まりさは呑気に安息の息を吐いていた。

 その光景を目にした石田は計画通りに進み、仮面の下でニヤリと笑った。

 

「これぐらいかな?」

 

 石田は虫篭から水が溢れ出る少し前に入れるのをやめ、ペットボトルを適当な邪魔にならない所に置いた。

 

「ぷーか、ぷーか……」

 

 子まりさは子れいむの事を忘れ、水の上を満喫していた。

 もうその帽子の上からは出られないのだが、子まりさは馬鹿なので気づかない。

 

「まりちゃちゃまはむてきなんだじぇ!」

 

 何を思ったのか子まりさは急にそう宣言した。

 それに対し石田は「そうか、そうか……」と興味なさげに相槌を打って、灯油の入った紙コップを持った。

 

「ゆ、なにしゅるのじぇ!くしょどりぇい!」

 

 石田は灯油をほんの少し子まりさの頭上に垂らし、空になった紙コップをゴミ箱へ投げ捨てた。

 

「あ、因みにこれは灯油です!」

 

 石田は子まりさに奴隷呼ばわりされるも無視して、視聴者の疑問に答えた。石田にとってゆっくりに罵倒されるのは日常茶飯事なので慣れているのだ。

 

「じゃあな子まりさ。ゆっくり逝ってね!」

 

 石田はそっとポケットから一本のマッチを取り出すと擦って火をつける。

 そして、子まりさの頭上に落とした。

 

「ゆぎゃああああ!!あついいいいいいッ!!」

 

 灯油が染み込んだ子まりさの頭に火が引火し、関係のない髪まで燃え始める。

 

「あ、分かってると思うけど水に飛び込んだら死ぬよ?」

 

 石田は帽子から飛び出ようとする子まりさにそう忠告する。

 別に子まりさは火を水で消化するために飛び込もうとした訳ではない。そもそも普通のゆっくりは火という物を知らないのだ。つまりは子まりさはただ単に痛みから転げまわろうとしただけだった。

 

「あれ、まりさは無敵なんじゃないの?」

 

 石田は子まりさを煽るが既に子まりさは皮まで火が点いており、喋られる状況では無かった。

 

「あ……あ……」

 

 暫くすると火が消え、子まりさの姿が露わになった。

 

「これが焼き饅頭です!」

 

 石田は虫篭から子まりさを取り出すとカメラの前に置いてそう言った。

 子まりさの髪は全て灰になり、皮はほとんど黒焦げで、微かに目の位置と口の位置がわかる程度だ。石田の言う通り焼き饅頭という表現が絶妙に合っていた。

 

「まあまだ生きてますが、すぐ死ぬのでこのまま放置しておきますね!」

 

 子まりさはまだひくひくと動いて生きているが、後数十分もしたら絶命するだろうと踏んだ石田は子まりさをそのままそこに放置する事にした。

 

「じゃあこれで終了! 以上! 皆解散!」

 

 そろそろ生放送終了時間が迫っているので石田がそう言うとコメントには「乙」や「お疲れ」などといったコメントがいっぱいあり、石田は嬉しく思う。

 

「また見てくれよ!」

 

 石田が言い終わって丁度放送が終了する。

 

「ふぅ……終わったか……」

 

 緊張が途切れた事により、石田はその場に倒れ込み、余韻に浸る。石田の心の中にはやり切ったという清々しい感情や疲れたという倦怠感が渦巻いていた。

 

「片づけるか……」

 

 早く休憩したい石田は無言で後片付けを始めた。

 

 

▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲

 

 

 片付けは約三十分で終わり、石田は昼ご飯を食べていた。

 因みに生きていた子まりさは石田がそのままゴミ箱に捨てた。

 

「はぁ~朝からの生放送は辛いなぁ~」

 

 石田は独り言を呟きながら、カップラーメンを啜っていると窓が突然叩かれる。

 

「おにいさん開けてー!」

 

 外から叫んで頼むレミリアに石田は可愛く思い一瞬心を奪われるが、すぐに我に返ると窓を開けた。

 

「レミリア、朝からどこいってたんだ?」

 

「おにいさん今日生放送だったでしょ? だから散歩してたの」

 

「ああ、そうか……」

 

 以前の生放送の時もレミリアは散歩に行っていた。その事を石田は思い出し、納得する。

 

「一人で出歩くのは許可してるが気を付けてくれよ?」

 

 石田は心配そうにレミリアにそう言った。いくらレミリアが金バッジで聡明だったとしても、単純な力では人間に敵わない。

 

「あ、レミリアのご飯は机の上に置いておいたぞ」

 

 石田にそう言われたレミリアはわくわくしながら飛んで机の上に着地した。

 

「わープリンさんだ。おにいさんありがとう!」

 

「ぶふ……」

 

 あまりのレミリアの愛らしさに石田は噎せた。

 

 




いつか、ゆっくり虐待の漫画も書きたい。
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